自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

研ぎの思い出

2009-01-13 | Weblog
 昨日は婆さん宅でハサミを研いだ。刈り込みバサミはネジを取って片方ずつ研いだ。しかし普通のハサミはネジが取れない。仕方ないので、小さい砥石も利用して研いだ。花切りばさみでも紙きりバサミでも材質は和鋼でもステンレスでも研げるのである。
 一番てこずったのが、ヘンケルの料理バサミ。双子マークのしゃれたデザインのハサミだ。今はヘンケルは双子マークは「ツヴィリング(双子)」で一人のマークを「ヘンケルス」と区別しているようである。
 多分10年ぐらいは使っているのかもしれないが、刃ががたがたになっていて、まずは荒砥で大体平滑になるまでゴシゴシ研いで、中砥で刃をつけた。ステンレスは和鋼より柔らかいが、料理バサミのような厚い刃は面倒だ。
 我が家にもヘンケルの刃物はぺティナイフと牛刀がある。牛刀の方は婆さんが「これは一人マークで普及品だからいらない」などと贅沢なことをいうので引き取ってきたものであるが、予備のものとして全く使っていない。
 万能包丁としては、堺のステンレス製の包丁1本を30年近く使っている。このほうが刃が堅く、切れ味が良い。山の神が結婚で持ってきたものだが、ある時、山の神が怒りのあまりまな板に突き刺したとき、刃先が折れ、自分が研ぎ直したので全体に少し短くなっている。若い頃ではあるが、この包丁を研ぐたびにそのことを思い出す。
 勿論、怒りの矛先は自分に向けられたものである。あなオソロシ。
(写真は昨日;水沢にて)
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