自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

鞆の浦

2009-10-02 | Weblog
 古来からの港として名勝ともいうべき鞆の浦の景観を台無しにするとして、湾の一部を埋め立て、架橋する計画に反対する側を支持する広島地裁判決。
 歴史的景観の価値は、生活や経済の利便性だけで壊してよいものではない、と思う。一度壊したものは二度と戻らず、代替案をよく吟味することが必要だ。原告側は山側へのトンネル案を提示して、判決も評価していたようだが、計画通り海側を通過したければ、海底トンネルでも掘ればよいのである。ずっと高価な工事になるが、景観を守ったとして、無駄な工事との批判は受けなくても済むだろう。
 それほどの対価をかけられないと言うならばそもそもが安っぽい計画であったというしかない。
 過去、こうした安っぽい計画でつぶされた残すべき景観は山のようにある(
かも)。
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