自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

「(安全で)適正な自転車利用を促進するための条例」

2013-01-23 | Weblog
 いやはや、よくよく昨日のブログに書いた東京都の条例内容案や、9月の懇談会の答申を読むと、条例の名前そのものが偽善的だと理解した。正しくはこのタイトルのようにすべきだということだ。「安全で適正な」の「適正な」に力点をおいた条例をつくろうとしているだけということが解った。
 そもそも答申によれば、自転車による交通事故が多い、放置自転車が多い、道路等快適な利用環境でない。という3課題をなんとかしようとの意気込み。
 ところが、都民、自転車乗り、自転車関係事業者に対するちゃんとしなさいという努力規定ばかりで、自動車(運転手)に対する安全配慮等(道交法にあるが)努力義務は勿論のこと、都自身にはせいぜい「自転車道、駐輪場等・・・市町と連携して必要な措置を講じる」というだけの記載しかない。今やっている以上のことは何も書けていない。
 自転車の利用を促進して、どんな社会をつくりあげていこうとするのかといった、大きな政策的視点は皆無である。自分(都政)自身の意気込みが全くない。
 いやはや、呆れたものだ、都は日本の中心にいるという巨大な自負心ばかりめだって、能無しの巨人でしかない。
 大体が、自転車「ナンバープレート」の導入が、自転車問題(上記3点)の「切り札」と答申の最後に書くぐらいだから、お里が知れる。大東京都が先行すれば、他の道府県も追従せざるを得ないとの腹積もり。
 やりたければ、放置自転車対策(規制・取締)の条例だとか「自転車ナンバープレート条例」だとか、単発で十分な内容のものを、大向う受けの良い、美辞麗句の「安全」を持ち出して、なんとか通そうとする魂胆見え見え。
 「東京都」のやることと見過ごしてはイケない危険な動きだ。
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