自転車のサドルの上で・・・

サドルの上での気ままなひとりごと

遥かなる「保月~杉集落」

2022-05-29 | Weblog

 5万分の1の地形図でみると、霊山の南部に当たる湖東の標高400m~600mを越える所にいわば山上集落とでも言うべき多くの集落が存在していたし、今も少しは残っている。
 表題の保月(ほうづき)、杉集落は県境の五僧集落とともに、一度行ってみたい道でもあった。
 ということで、実行。自走では遠いし、初めての道であるので、藤原Pまでデポ。8時15分頃スタート。 
 365号から下山集落へ入るところに地蔵尊がある。今日はなぜか一日の安全を祈る気持ちになって参拝。下山の十字路を左折して、時山に向かう。
 時山の万屋さんの自販機で水補給してしばらく走ると、県道は終わり、林道「時山多賀線」になる。登っていくと段々と急勾配が現れる。15%近いのではないかと思う直線路もあって、登り切って休息。ここからほどなく五僧峠(500m)となる。五僧集落跡には1,2軒家が朽ち果て残るのみ。この峠は関ヶ原で島津軍が退却した時に使った道との案内板がある。
 すぐに林道権現谷線と出会い、右折して少し下ると、分かれ道に出会う。直進は権現谷林道で、復路に使う予定。左折して県道139号(県は保月集落との間は林道としているらしい)。
 ところが、県道139号は「落石通行止め」権現谷林道は「土砂崩落通行止め」。どっちへ行くべきか??いや戻るべきか??
 判断は「落石」と言っても1か所程度だろうし、なんとかなるのでは?と予定通り橋を渡って登り始める。が、しかし、すぐに落石が道を覆う。このぐらい早く片付けろよな!と思いながら進むと次から次へと落石が道を塞いでいる(写真)300m程度自転車を押して進んで諦めた。その先もゴロゴロ岩だらけ。少なくとも、こっちからは行けない。保月、杉集落(跡)は遥か彼方となってしまった。
 分岐まで降りて、今度は権現谷林道を進むことに。最初の崩落地は小さな崩落で、普通車は無理だが軽トラなら通過できそう。そういう所がもう1か所あって、これで、通行止めかいな?と思って進むと、全面落石が転がっている所に出くわす。なるほど、通行止めが正しい。このような所が多々あり、なんども自転車を降りて通過したが、こんな所で慎重にならないといけないのが岩の角でタイヤを切る事。ただのパンクはチューブを換えれば済むけれど、タイヤを切れば下手をすれば帰還できない。(今日は山道、チューブは2本持ってきたけれど)
 林道も行者窟の辺りまで降りると「イヌワシ」観察の車に出会う。ここから先は問題なし。県道17号を経由して多賀神社に到着。(途中県道139号分岐にある多賀神社奥宮にも寄る)
 多賀神社近くまで来たことはあったが、境内に入ったのは初めて。糸切餅の小パックを買ってお土産。
 さぁ、帰ろうと思ったが、306号の位置を確認してこなかったので分からない。実は神社の前が306号だったのだが、小腹もすいたので、近くのコンビニに寄ることに。ここでチャリダーが3人ほど。その内単独の一人は装備からしてツーリング系。話して道を教えて頂く。名古屋から来ていて、200㎞程度走るのを趣味にしているそう。裏武平で登っている時に暗くなり、ライト2本が次々に充電切れして、難儀したとか。懲りたので、3本のライトを付けたとの事。
 違うメーカーの3本のライトはさすが「200㎞」という感じだけれど・・・。
 帰途は、工業団地内を経由して306号へ。予定では林間で涼しい権現谷林道で、再度五僧峠を越えて帰るつもりだったが、日差しの暑い鞍掛を登ってデポ地へ12時前に戻る。走行60㎞、国道を走って7㎞ほど予定より短かった。 

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