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そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

回収された手帳

2006-01-10 23:17:26 | Diary
うちの会社では毎年、希望しない人を除く全員に手帳が支給される。
自分は例年支給を断っていたのだが、今年はそのタイミングを逸して配給された。
たまたま手帳を買ってなかったので、それを使うかと思っていたところ…
突然全社指令で回収されてしまったのだ。

理由は、その手帳の暦に「六曜」が記載されていたから。
六曜とは、大安・仏滅・友引・・・などの例のヤツである。
一体何がいけないと言うのか?

六曜のような迷信を信じるかのような振る舞いは、差別を助長する企業であるとの誤解を招くからだと言うのだ。

正直、最初は何を言ってるのかさっぱり理解できなかった。
で、ネットで調べてみると…
確かに、被差別解放を支援する一部の人権団体などが、六曜廃止の要求運動を行なっているらしい。

曰く、六曜のような迷信を無批判に受け入れる人間心理が、差別を無自覚に行なってしまう心に通じるとのこと。

個人的には六曜なんてどうでもいいと思ってる(ただ、気にする人がいるので日取り選びには考慮に入れてしまうけど)し、上のような理屈もわからんではないが。
でもやっぱりそこまで目くじら立てないでも、という気はするなあ。
まあ差別される側の立場に立ったことがないので、その気持ちは本当にはわからないのだけど。

それから、例えば友引には葬式を行なってはいけないなど、死を「穢(けが)れ」とする考え方が六曜には備わっており、その思想が差別に相通ずるものがある点も批判の対象らしい。
この説明の仕方のほうが理解はしやすい。
けどそれを言い始めたら、葬式帰りの清めの塩だとか、地鎮祭だとか、相撲の塩撒きだとか、あらゆるものがケシカランということになってしまうのでは。
死を不浄とする考え方って、宗教とか民俗とかに相当深く根差してるもののような気がするし、どんな宗教のおいても弔事関係の儀式ってそういう面を持ってるように思うのだけど。
そういったあらゆるものを廃止しようという運動が展開されているのだろうか?

まったく知らなかっただけになかなか興味深かった。

さて、それにしても以上のような事情でせっかく大量に支給した手帳を回収してしまう我が社のヘタレぶりもまた情けない。
手帳なんていくらでも安く売ってるんだし、この際支給なんてやめちゃえばいいのに。
コメント (2)
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