そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

ベロオリゾンテの惨劇

2014-07-09 22:33:32 | Sports
準決勝 ドイツ7-1ブラジル

ドイツが5点目を入れる前半30分までを改めて録画で観たのだけれど、正直ブラジルの試合への入り方は悪くはなかった。
あの感動的な国歌斉唱の高揚感そのままに一気に前がかって、コロンビア戦のように勢いで先制すればまた違った試合になっていたのかも。
ただ、結果を知った上で観ると、やはり危なっかしい。
マルセロとダビド・ルイスとマイコンが同時に上がっているタイミングがあったりして。
冷静なドイツは、だんだんとそこを効果的に衝くようになってくる。
特にマルセロの背後はがら空きになっていることが多く、ドイツは右サイドをショートカウンターで駆け上がる。
本来マルセロが守るべきスペースに誰も守備者がいないので、ダンテがサイドにつり出され、その分中央のバイタルが空く。
ドイツの攻撃陣は代わる代わるそのスペースに入り、パスを回しているうちに、ブラジルのディフェンスラインが混乱する。
そんな状況だからブラジルのディフェンスにはラインコントロールといった概念が全くなく、クローゼが2点目を入れたシーンでも、マルセロがラインを意識していればサイドから中に入ってきたミュラーはオフサイドの位置にいた。

どうしてあんなことになってしまったのか。
やはり、ネイマールがいない分、人数をかけて攻撃しなければいけないという意識はあっただろうし、チアゴ・シウバ不在によりディフェンスの統率が乱れたという面は大きいのだろう。

ここまで完膚なきまでにやられると暴動すら起きないだろう。
しかし、ブラジルですらこんな悲惨な目に遭うのが現実なのだから、日本代表もちょっとばかりうまくいかなかったからといって下を向いていてはいけないね。

♯NHK実況の内山アナがハーフタイムに言った「歌を忘れたカナリア」は名言でした。
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