遅ればせながら、ハリルホジッチ新監督を迎えての日本代表、国際親善試合2試合(2-0チュニジア、5-1ウズベキスタン)を観て感じたことを。
ホームアドバンテージをかなり差し引かなければならないにしても、3月13日に初来日してわずか半月、それまで全然プレーを観たこともなかった選手もいるだろうに、チームをひとまず掌握して結果まで出してしまったことは素直に賞賛してよいだろう。
交代策が当たったことは、やはり6人も交代可能(しかも29人もベンチ入りさせてた)で、コンディションが不十分な相手が後半疲れて足が止まったところにフレッシュな選手を投入して得点を奪ったというだけなので、額面通り受け取ることはできないにしても。
ウズベキスタン戦の試合後の監督インタビューでは、前半は前線からプレス、後半は引いてブロックを作って相手を意図的に引き出してカウンター、という狙いをもってプレーさせていたことを語っていた。
はっきり言って、語られていることは常識的で、特に高度な戦術というわけではないのだが、何故かこれまで歴代の日本代表監督の口からはこのような戦術的なコメントをなかなか聞くことができなかったので、その点ではちょっと新鮮に感じる。
ようやく普通に戦術を語ってくれる監督がやってきたか、という感じ。
ハリルホジッチは、就任時の記者会見でも、スター選手だからといって特別扱いはしない、あらゆる選手にチャンスは開かれている、その時に調子のよい選手を使いたい、と語っていたように記憶しているが、選手に合わせたサッカーをするのではなく、やりたいサッカーに合う選手を「駒」として選ぶ、というタイプの監督であるとはこの2試合でもはっきりしたように思う。
それまで主力を張っていた選手でも、「駒」として使えないということになればあっさりと見限られ、監督がやりたいサッカーに合うその時その時に調子のよい選手が選ばれることになるであろう。
振り返ると、歴代の代表監督では岡田さんとトルシエがどっちかというとそんなタイプだった。
98年フランス大会では三浦カズが、02年日韓大会では中村俊輔がメンバーから外され、また、10年南アフリカ大会では同じく俊輔がメンバーには入ったものの直前で先発レギュラーから外れた。
そして、W杯で好成績(16強)を残すことができたのは、実はこの一件非情に思える選手選考をした2人の監督の時なのである。
逆に、メンバーを固定してコンビネーションを高める方法論を採ったジーコやザッケローニのときは、結果的に固定的なサッカーゆえに環境や状況の変化に柔軟に対応できない脆弱性を見せ、惨敗に終わっている。
この2試合、本田・香川・岡崎の3人はユニットのように起用されていたが、次第に彼らも部品化されるだろう。
個々人に分解されるか、あるいは3人ユニットのままで「部品」になるかはわからないが。
この志向は、個人的には歓迎したい。
ホームアドバンテージをかなり差し引かなければならないにしても、3月13日に初来日してわずか半月、それまで全然プレーを観たこともなかった選手もいるだろうに、チームをひとまず掌握して結果まで出してしまったことは素直に賞賛してよいだろう。
交代策が当たったことは、やはり6人も交代可能(しかも29人もベンチ入りさせてた)で、コンディションが不十分な相手が後半疲れて足が止まったところにフレッシュな選手を投入して得点を奪ったというだけなので、額面通り受け取ることはできないにしても。
ウズベキスタン戦の試合後の監督インタビューでは、前半は前線からプレス、後半は引いてブロックを作って相手を意図的に引き出してカウンター、という狙いをもってプレーさせていたことを語っていた。
はっきり言って、語られていることは常識的で、特に高度な戦術というわけではないのだが、何故かこれまで歴代の日本代表監督の口からはこのような戦術的なコメントをなかなか聞くことができなかったので、その点ではちょっと新鮮に感じる。
ようやく普通に戦術を語ってくれる監督がやってきたか、という感じ。
ハリルホジッチは、就任時の記者会見でも、スター選手だからといって特別扱いはしない、あらゆる選手にチャンスは開かれている、その時に調子のよい選手を使いたい、と語っていたように記憶しているが、選手に合わせたサッカーをするのではなく、やりたいサッカーに合う選手を「駒」として選ぶ、というタイプの監督であるとはこの2試合でもはっきりしたように思う。
それまで主力を張っていた選手でも、「駒」として使えないということになればあっさりと見限られ、監督がやりたいサッカーに合うその時その時に調子のよい選手が選ばれることになるであろう。
振り返ると、歴代の代表監督では岡田さんとトルシエがどっちかというとそんなタイプだった。
98年フランス大会では三浦カズが、02年日韓大会では中村俊輔がメンバーから外され、また、10年南アフリカ大会では同じく俊輔がメンバーには入ったものの直前で先発レギュラーから外れた。
そして、W杯で好成績(16強)を残すことができたのは、実はこの一件非情に思える選手選考をした2人の監督の時なのである。
逆に、メンバーを固定してコンビネーションを高める方法論を採ったジーコやザッケローニのときは、結果的に固定的なサッカーゆえに環境や状況の変化に柔軟に対応できない脆弱性を見せ、惨敗に終わっている。
この2試合、本田・香川・岡崎の3人はユニットのように起用されていたが、次第に彼らも部品化されるだろう。
個々人に分解されるか、あるいは3人ユニットのままで「部品」になるかはわからないが。
この志向は、個人的には歓迎したい。