そもそも論者の放言

ミもフタもない世間話とメモランダム

ワンフレーズ・ポリティクス

2009-07-13 22:04:50 | Politcs
麻生首相「選挙、やってみなきゃ分からない」(朝日新聞) - goo ニュース

昨日の日経朝刊コラムでも指摘されていたけど、「郵政民営化に賛成か反対か」というシングルイシュー化で小泉自民党が圧勝した2005年の総選挙。
それに対して今回は「政権交代」というシングルイシュー化に、逆に自民党が窮地に陥っています。
昨日の都議選なんて、一地方選挙にも関わらず「政権交代」一色だったし。

こういったワンフレーズポリティクスは、冷静に考えれば合理的なものだとはとても思えない。
重要な争点が他にもいくらでもあるのに、それらが埋没してしまう。
「政権交代は手段であって目的ではないはず」という麻生首相の民主党批判も、全く持って理屈としては正しいのであります。

しかし、こういうシングルイシュー化がどうして盛り上がってしまうかといえば、それが有権者の意識の根底にある大きな流れを反映しているからなのではないかと。
前回の郵政選挙と今回の政権選択選挙では、与野党の力関係は180度違うわけですが、「古い自民党」の拒絶という意味では流れは繋がっているように感じます。

元をたどればリクルート事件あたりに端を発し、細川政権成立で顕在化した自民党政治終焉の大きな流れ。
リクルート事件から20年、細川政権成立から15年が経っても、なかなかスッキリとは整理されず、未だに火種は燻り続けている。
今回、民主党が勝って政権交代が実現したとしても、そう簡単にはリセットはされないのでしょうね。

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