今日11日は「鏡開き」ですね。
正月にお供えした鏡餅を下げて、雑煮や汁粉などにして食べます。
これは正月に神様にお供えした鏡餅を食べることにより、神のご利益を授かりたいと言うことと、今年一年の無病息災をお祈りするとの意味があります。
一方酒屋さんでも「鏡開き」があります。
酒屋さんでは酒樽の上蓋のことを「鏡」と呼んでいます。
祝賀会や竣工式、結婚披露宴などで酒樽の蓋を木槌で割って開き、振舞い酒をしているのをよく見かけますね。
元々は「鏡割り」と言ったのですが、めでたい席で使うことが多いので「割る」をやめて「開き」に改めたようです。
酒屋さんの「鏡開き」は正月のそれから来ているようです。
(一言メモ)
江戸初期以前は1月20日に「鏡開き」をしていたそうです。
ところが1651年1月20日に3代将軍家光が亡くなった為、幕府はこの日を忌日
とします。
そして「蔵開き」の日であった11日に「鏡開き」を変更し、それが現在に至っている
ようです。
また鏡餅は手や木槌で割って細かくします。決して包丁は使用しません。
これは、元々この行事が武家社会から広まったと言われており、包丁で切ることは
切腹を連想するためです。
また一説には、長期間お供えをしているので包丁が使用できないくらい餅が固くな
っているので、止む得ず木槌を使用するとも言われております。
現在では後者の方が当っているのかな?