最近はいろいろな暦が売り出されていますね。
その種類は多種多様です。
諺を書いているものもあれば。人生における教訓的な内容もあり、またメモが書けるような余白の大きいカレンダーもあります。
日本独特の「福寿暦」もあります。
それだけ暦を有効に使いたいと思っている人が増えてのでしょうね。
確かに暦の暦注に書かれていることを読んでいると、知らないことが多々あって
興味が沸いてきます。
日頃何気なく使用している言葉の本質がわかったり、新しい諺などを覚える事が
できるなど、少し知識が増えて嬉しい気分になってきます。
このような知識は日常生活において特別に必要なものではありません。
ですから知らなくても何ら支障を来たすものではありませんが、先人の知恵を
授かったような気持ちから、何となく心が広く、豊かになった気がします。
そのようなことから昨日も「三隣亡」を書きましたが、今日もまた暦について書きたいと思います。
暦には1ヶ月の日数が30日の月と31日の月があり、そして28日の月もあります。
このことに疑問を感じたことはありませんか?
2月はなぜ28日なのか?
30日と31日の月はどのようにして決められたのか? 不思議ですよね。
NHKの番組で「週間子供ニュース」がありますが、ご覧になったことがありますか?
先日この番組で放送していたのでその内容を紹介します。
これを知っても何の得もありませんが「話の種」として最後までお読みください。
HNKの宣伝ではありませんが、知れば「知ってナットク」できると思います。
一ヶ月の日数をどうやって振り分けたかはいくつかの説があるようですが、有力なのは次の説のようです。
現在の太陽暦はローマ時代に採用されました。
ご存知のように1年を365日としていますが、これは地球が太陽を一周する日数ですね。
この時、次の方法で月の日数を振り分けたと言われています。
まず、奇数番目の月を31日とし、偶数番目の月を30日として振り分けました。
そうすると29日の月が一ケ月できます。
では偶数月の2月がどうして29日になったのでしょうか?
この時の暦は、正式には1月から始まっていましたが、これより前の暦は3月から
始まっていたそうです。
なぜかと言いますと、農作業のために暦が必要だったので、温かくなってくる3月を
1年の始まりと言う考え方をしていました。
2月は最後の月だったわけですね。
太陽暦を採用した時もこの慣習は残っていました。
そこで1年の最後の月であった2月で日数調整を行い29日としたそうです。
ちょっと待ってください。2月は28日ではないのですか?
そのことは次を読んでください。
その後、ローマ皇帝のアウグストウスは自分の功績の多かった8月を、自分の名前にちなんだオーガスト言う呼び名に変え、更に日数も2月から1日取ってきて31日としました。
そうすると7月、8月、9月と31日の月が続きますね。
そこで日数のバランスをとるために9月から12月の日数を変更して、9月と11月を
30日に、10月と12月を31日にしました。
8月に1日持っていかれたため、2月は29日から28日になりました。
うるう年もこの月ですが、2月は調整月として利用されていると言うことです。
また8月は英語で「August]い言いますが、その語源はここから来ているのですね。
このときに決まった月の日数が現在まで受け継がれているようです。
ご納得いただけたでしょうか?
お酒の席で「話の種」の一つにでもしていただけたら嬉しいです。