昔は時間を表すのに十二支を用いていましたね。
もちろん方角にも使われていて、暮らしの中にすっかり溶け込んでいたように思いす。
そして年号にも干支が使用されています。
皆さんよくご存知の「壬申の乱」は672年(壬申年)に起きた反乱ですね。
簡単に説明しますと、
天智天皇(中大兄皇子)の死後、皇位継承をめぐって、天智天皇の実弟の大海人皇子が長子の大友皇子を退けようとして起こした内乱といわれています。
結局、戦に敗れた大友皇子は自害し、大海人皇子が即位して天武天皇となりました。
このときの壬申年の壬申をとって「壬申の乱」といわれている訳です。
また近年では「戊辰戦争」がありますね。
これもご存知の通り1868年(戊辰年)の戊辰から名づけられています。
これは明治新政府が徳川幕府軍を一掃するために起こした内戦ですね。
1868年1月の「鳥羽伏見の戦い」から1869年5月の「函館戦争」までの戦のことです。
また高校球児の憧れである甲子園球場の名前も干支からきています。
即ち、甲子園球場ができたのは大正13年です。
干支年は十干と十二支の組み合わせで年を表していますが、その最初が甲(きのえ)子(ねずみ)となるわけです。
大正13年がこの最初の干支年(甲、子)に当たり、ここから「甲子園」が名づけられたといわれています。
こうしてみると干支は現在でも私たちの身近に溶け込んできていることに驚きますね。
日常生活の中で「干支年」のついたものがないだろうか?と探してみれば楽しくなりませんか?