明けましておめでとうございます。
輝かしい2008年の始まりです。
最近では年号を西暦で表現する人が多くなりましたが、私はどちらかと言うと和暦、即ち「平成20年の始まり」といった方が馴染みがあります。
俳人で中村草田男が詠んだ
「降る雪や明治は遠くなりにけり」があります。
これは明治生まれの草田男が昭和の時代を目の当たりにして、雪が降る季節に生まれた時代を振り返って、遠くなったものだなと言う感慨詠んだものです。
和暦になじんだ私としても
「降る雪や昭和は遠くなりにけり」の感をおぼえます。
さて、本題の門松ですが、先月の中頃自治会のサークルで門松の講習会があり、その時の作品を玄関先に立てました。
これも手作りして楽しむ、所謂クラフトの類でしょうか。
(一言メモ)
正月に何故門松を立てるのでしょうか。
平安時代の貴族の間に「小松引き」と言う行事があり、その行事で使用された小
松を長寿祈願のために愛好する習慣がありました。
もともとは松、杉、椎、榊、などの常緑樹が使用されていましたが、いつしか松、
竹、梅などが用いられるようになりました。
昔は木の梢には神が宿ると考えられていたところから、年神様を迎え入れるため
の依代、即ち神が招き寄せられて乗り移る物としての意味合いがあります。
従って門松を立てるのは神様を招き迎えるためですが、これも最近では印刷物を
玄関に貼り付けて簡素化したものが殆どになりました。
環境問題との関係でやむをえない面がありますが、やはり古き日本の伝統的な文
化の一つであれば残したいものです。
これも「明治は遠くなりにけり」の1つでしょうね。
門松を立てる日は12月13日~28日か30日に行います。
13日は松迎えといって松をとりに行く「事始め」の日です。
29日は「二重苦」といって苦に通じることから避けます。
31日は「一夜飾り」といって不吉を嫌い飾りません。
1月7日までが松の内。
取り払いは神様が帰られる1月7日にします。