らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

落語「寿限無」について

2008-01-26 | 趣味

NHKの朝の連続ドラマ「ちりとてちん」がいよいよ佳境に入ってきましたね。
女性で落語家を目指す「徒然亭若狭」の奮闘振りが笑いや涙を誘います。

世間を騒がせている各種の偽装問題や公務員の不祥事、飲酒運転の悲惨な事故や子供が親を殺すなど、現在の殺伐とした時代においては、落語は一適の清涼剤になり、心に安らぎを与えてくれるように思われます。

そのような観点から落語を聞けば、心にゆとりが生まれるのではないでしょうか。

昔からある落語に「寿限無」があります。

数年前テレビで取り上げられて、子供たちの間で人気になったと記憶しています。
私も昔よく聞きましたが、大変面白い話です。

内容は、生まれた子供に「めでたくて長生きできる」ような名前をつけるため、お寺の和尚さんに相談に行きます。
そして、つけてもらった名前が「寿限無」です。
この「寿限無」を中心に話が繰り広げられていくという内容です。

この名前の意味だけを簡単に書きます。
興味のある方は名前だけでも覚えてみてはどうでしょうか。

つけた名前の全文は次の通りです
 「寿限無寿限無、五劫のすりきれ、海砂利水魚の水行末雲来末風来末、
 食う寝る所に住む所、ヤブラコウジのブラコウジ、パイポパイポパイポの
 シューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピー
 のポンポコナーの長久命の長助」です


詠み方は
 「じゅげむじゅげむ、ごこうのすりきれ、かいじゃりすいぎょのすいぎょうまつ
 うんらいまつふうらいまつ、くうねるところにすむところ、やぶらこうじのぶらこうじ、
 ぱいぽぱいぽぱいぽのしゅーりんがん、しゅーりんがんのぐーりんだい、
 ぐーりんだいのぽんぽこぴーのぽんぽこなーのちょうきゅうめいのちょうすけ」

話の内容は兎も角、「寿限無」がどうしてめでたいかは、次のような意味からです。

「寿限無」とは寿(ことぶき)限りなしの意味です。
「五劫のすりきれ」とは天人が地上に降りてきて、その絹の袖で岩をなでて、その 
 岩が擦り切れるのが「一劫」です。その5倍ですからすごく長いとの意味です。
「海砂利水魚」は海の砂と水に棲む魚は数が数えられないくらい多いの意味です。
「水行末雲来末風来末」は水の行く末、雲の来るところ、風の来るところ、は果てし
 なく遠いとの意味です。
「食う寝る所に住む所」は衣食住は人間の生活になくてはならないものです。
「ヤブラコウジのブラコウジ」のヤブコウジは正月にはなくてはならないめでたい
 木です。
「パイポパイポパイポのシューリンガン、シューリンガンのグーリンダイ、グーリンダイのポンポコピーのポンポコナー」パイポは国の名前、その国の王様の
 名前がシューリンガン、お后がグーリンダイです。、その二人の間に生まれた
 お姫様が「ポンポコピーポンポコナー」で、この二人は長生きしたと伝えられて
 います。
「長久命」は長く久しい命。
「長助」は長く助かる。
このように、めでたいものばかり集めてつけた名前のお話です。

長文でくだらないブログになりましたね。
私の好きな話の一つとして書きました。

笑顔の絶えない、住みよい世になればいいですね。