七曜とは肉眼で見える惑星の火星、水星、木星、金星、土星、と太陽、月を合わせた7つの天体を言い、「曜」とは光り輝くという意味です。七曜星とも言います。
では週の順番はどのようにして決まったのでしょうか?
古代バビロニア(現在のイラク南部)では、この5つの惑星と太陽および月を見かけの動きの遅い順に、
土星、木星、火星、太陽、金星、水星、月に並べました。
そして、これらの星は1時間ごとに地球を守護すると考えられました。
最初は土星(土曜)から始まり1時間ごとに木星、火星、太陽、金星、水星、月の順に地球を守護していきます。
そうすると1日の最後に当たる24回目は火星になります。
25回目は太陽(日曜)になり、これが翌日の始まりの1時間になります。
従って土星(土曜)の次は太陽(日曜)となるわけです。
更にその後の25回目は月(月曜)になります。
以後同様の方法で並べていきますと火星(火曜)、水星(水曜)、木星(木曜)、
金星(金曜)の順番になります。
そして1日の初めの守護星がその日の守護星とされ、その守護星の名をつけて
土星は土曜に、太陽は日曜に、月は月曜に、火星は火曜に、水星は水曜に、
木星は木曜に、金星は金曜になり、現在使われている順番になりました。
そうすると、当時は土星(土曜)から7日が始まっていた事になりますね。
その通りです。
しかし、後にキリスト教が広まると、イエスが復活した日曜日が安息日として週の
始まりとなり、現在の日曜から始まる順番になりました。
日本には平安時代に伝わりましたが、当時は人の運勢を占う一種の占星術として貴族の間で流行していたそうです。
明治以降に太陽暦が採用されるようになって、現在のように使われるようになりました。
(一言メモ)
英語の曜日の語源は北欧神話に由来します。
日曜日(Sunday) 太陽 (Sun)
月曜日(Monday) 月 (Moon)
火曜日(Tuesday) 戦の神マース 北欧神話の軍神 チュール (Tiw)
水曜日(Wednesday) 伝令の神マーキュリー 北欧神話の神 オーディン (Woden)
木曜日(Thursday) 主神ジュピター 北欧神話の雷神 トール (Thor)
金曜日(Friday) 美の神ヴィーナス 北欧神話の フレイア (Freya)
土曜日(Saturday) 土星 (Suturn)