らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

土用

2008-01-18 | 伝統行事

今日1月18日は「土用」です。   エッ!「土用」は7月ではないのですか?

実は「土用」は年4回あります。

「土用」とは立春、立夏、立秋、立冬の前18日間を言います。
 立春の前は「冬の土用」 立夏の前は「春の土用」
 立秋の前は「夏の土用」 立冬の前は「秋の土用」 と言います。

従って今日1月18日は立春の前18日に当たり「冬の土用」と言うわけですね。

そして「土用の丑の日」とは、この18日の土用期間中にくる「丑の日」のことで、
年によっては2回来ることがあります。
この場合2度目の「丑の日」を「二の丑」と言っています。

今年の「夏の土用」では「二の丑」があります。
  即ち7月19日が「丑の日」8月5日が「二の丑」となります。


では「土用」はどこから来ているのでしょうか?

今年1月3日の当ブログのカテゴリー「クラフト」にある「干支について(その2)」に
簡単に書きましたが、陰陽五行説からきています。

五行説とは、全てこの世のものは「木」「火」「土」「金」「水」の5つの要素からできて
いると言う古代中国の思想です。
   「木「は燃えて火となり、「火」はその灰から土を生み、「土」は金を形作り、
   「金」からは水ができ、「水」は木を育む。と言われています。

そしてこの5つの要素の「気」を季節に割り当てて
      「春」は木気に(立春)、  「夏」は火気に(立夏)、
      「秋」は金気に(立秋)、  「冬」は水気に(立冬) なった訳です。
季節は4つなので残った「土」に「気」を与えて土気とし、「土用」と呼ぶようになったと
言われています。


「土用」には「禁忌」があります。
    土用に土を犯すことは忌むべき
    丑の日に大根の種をまかない
    葬送は延期する          
などです。

理由は、「土用」の期間は土の「気」が盛んなので、土に触るのはよくないと言われて
      いること。
      また季節の変わり目であるため体調を崩しやすいので農作業のような
      大仕事は慎むべきだと言うものです。

現在では医療も発達し、また農家も機械化が進み、それほど気にしなくても良と
思いますが、季節の変わり目だけは健康に十分注意しましょう。



(一言メモ)

 「土用の丑の日のうなぎ」について
 一説では、江戸時代に夏になると暑くてうなぎが売れず困ったうなぎやが蘭学者
 の平賀源内に相談したところ、「今日は土用の丑の日です」と看板を出すように
 言われ、それを実行したところ大繁盛したのがきっかけと言われています。

 又うなぎにはビタミンAが豊富に含まれており、それ以外にもビタミンB,D,Eや
 たんぱく質、カルシュウム、鉄分などの栄養素があり、夏ばて予防に効果があると
 されています。

 現在では「夏ばて予防」を売り文句に、うなぎが飛ぶように売れていますが、よく
 考えてみれば、今も昔も業者の販売戦略に乗せられているような気がしますが、
 皆さんはどのように思われますか?