ロンドンオリンピックが閉幕して1週間余り経ちました。
日本の選手団は金メダルこそ7個と少なかったものの、銀メダル14個、銅メダル17個の史上最多となる38個のメダルを獲得しました。
これらのメダリストたちによる凱旋パレードが一昨日の20日午前11時から東京・銀座中央通りで行われ、沿道には約50万人もの観客がつめかけて祝福していました。
オリンピック期間中のあの興奮状態は“いまだ冷めやらず”といったところでしょうか。
さて、日本は2020年の夏季オリンピック開催都市に立候補しており、1次選考を通過したスペインのマドリード、トルコのイスタンブールと最終選考に向けてしのぎを削っているところですが、IOCが行った世論調査によれば東京開催に対する政府支援や国内世論の支持は47%と他の2都市(イスタンブール73%、マドリード90%)と比べて圧倒的に低い結果が出ています。
IOC委員の選考判断では世論の支持も大きなウェイトを占めると言われており、今回のオリンピック期間中の応援や凱旋パレードで見せた市民の熱狂的な祝福の「ほとぼり」を冷ますことなく、誘致活動に国民上げて支援・支持を示し、あの興奮を東京で再現したいものです。
・20日の凱旋パレードです。
さて、今日はこの「ほとぼり」の語源について調べました。
「ほとぼり」は「熱」と書いて「ほとぼり」と読み、熱気、余熱、或いは感情・興奮等の名残をいいます。
もともと「火(ほ)通る(とほり)」と言い、その後「火(ほ)点り(とぼり)」で【余熱】のことをさしていました。
江戸時代までは「ほ とほり(火通)」と濁らずに読んでいたそうで、「ほとおりが冷(さ)める」で、熱気・余熱が冷めるという意味で使用していたようです。
そこから意味が広がり【熱した感情の名残】、そして【(事件などに関して)しばらく残っている世間の関心】になったようです。
このことから「ほとぼり」は「冷める」と言い、熱気・余熱が冷めることを「ほとぼりが冷める」と云う意味で使用するようになりました。