日本が史上最多のメダルを獲得したロンドンオリンピックから半月余り経過しました。
ロンドンでは今日(日本時間)は、もう一つのオリンピックと言われる身障者のスポーツの祭典、第14回パラリンピックロンドン大会が開幕しました。
開会に先立ち、28日夜(日本時間29日)にはパラリンピックの発祥の地、イギリス南部の村ストーク・マンデビルで聖火リレーがスタートしています。
大会は8月29日(日本時間30日)から9月9日(同10日)までの12日間で、20の競技に熱戦が繰り広げられます。
そこで今日はパラリンピックの由来について調べました。
パラリンピックとは、「paraplegia(下半身不随)」と「olympic(オリンピック)」からの造語ですが、IOCがparalympics(パラリンピックス)と名乗ることに同意した1985年以降、半身不随以外の身体障害者も大会に参加することから、parallel(平行)」と「olympic(オリンピック)」で、「もう一つのオリンピック」と解釈されるようになりました。
パラリンピックの起源は、イギリスの王立ストーク・マンデビル病院の医師ルードウィッヒ・グッドマン博士が脊髄損傷患者の治療や訓練の一環としてスポーツを取り入れたことを機に、1948年ロンドンオリンピックの開会の日に院内でスポーツ大会が開催されたのが始まりだそうです。
1952年には国際大会にまで発展し、病院の名前から「国際ストーク・マンデビル大会」と呼ばれました。
1960年のローマ大会以降、オリンピックの開催される年だけはオリンピック開催国で行われるようになり、ローマ大会がパラリンピックの第1回と位置付けられていますが、大会の公式名称として「パラリンピックス」が使用されたのは1988年のソウル大会からのようです。
IPC=国際パラリンピック委員会によりますと、開会式前日の28日現在でロンドン大会に参加を予定している国と地域は166か国で、参加人数は4280人になるということです。
前回の北京大会は当時の史上最多の146の国と地域から選手が参加しましたが、ロンドン大会はこれを大きく上回って史上最多を更新する見通しになりました。
日本選手団は、選手134人、役員121人の255人です。
オリンピックと同様、選手の皆さんの活躍に期待しましょう。