頼成(らんじょう)の森だより

「県民公園頼成の森」総面積は115ha
東京ドーム25倍、日々の!写真を中心に
森の今をお伝えします

虫のまなざし

2022年09月04日 | 紅葉
秋の虫がどんどん登場しています。

先の日曜日は、ナチュラリスト当番が、ねいの里スタッフの竹内さんでした。
夏休み最後の休日で、虫網を持った子供たちもたくさん来てくれました。

竹内さんは、昆虫、小動物に大変詳しく、皆さんに解説に興味津々です。

私も興味深くいろいろ教えてもらいました。
コバネイナゴ

イボバッタ

ショウリョウバッタ

オンブバッタ

シオカラトンボ

シオカラトンボのメス(ムギワラトンボ)かと思っていましたが、オスだそうです。
真ん中の方が白く粉を吹いたようになっており、これからこれが全体に広がり
図鑑で見るシオカラトンボになるとのこと。

ハラビロカマキリ
まだ小さいときのハラビロカマキリは、このように腹を持ち上げる動作をするとのこと。

オオカマキリ
オオカマキリは前脚の付け根が黄色っぽく、チョウセンカマキリはオレンジっぽい、また、羽根を広げたときの色などで判断できるとのことでした。

草地にいるバッタやカマキリを電光石火で見つけるためには、自分の眼を「バッタ眼」に鍛える必要があります。

山菜採りをされる皆様には頷いてもらえるでしょう。
初心者はワラビ、ゼンマイとて見つけるのに時間がかかります。
しかし、しだいに眼がワラビ、ゼンマイのみを捉える特化した能力を獲得し、立派な「ワラビ眼」を携えて家に帰ることになります。
そして、目を閉じても、まぶたにワラビ、ゼンマイが写るという不可思議な現象が起こります。

さて、「バッタ眼」を鍛えるため草むらをにらんでいると

カマキリと目が合います。

カマキリの眼の中に黒点があり、これがいつもこちらに向いていることから、カマキリはカメラ目線とか言われてます。

これは、複眼が、小さなストローのような筒状の個眼が球状に集まったものであり、
カマキリの場合、その沢山のストローのうち、奥が見通せるストローだけが黒く見える、ということのようです。
だから、数人でカマキリを取り囲むと、全員が「わしの方を向いている」ということになります。

昆虫の複眼は様々ですが、カマキリやバッタ類のような黒眼に見える、人間っぽい眼は、昆虫図鑑をざーと眺めてあまりないようです。

最後に、人間っぽい眼差しをひとつ、

「見たな~~」



コメント
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