代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

【書評】真田幸光著『ドル崩壊、アジア戦争も探る英国王室とハプスブルグ家』(宝島社新書、2012年)

2013年04月28日 | 真田戦記 その深層
  「真田」という姓、「幸」という通字で分かる通り、著者は信州松代藩真田家の出である。金融業界で長く活躍された後、現在は愛知淑徳大学の教授。  書名だけ見ると、何か陰謀論の本かと思われるかも知れないが、内容はきわめて真面目である。著者はドルが基軸通貨の地位から崩落した場合、日本が選択可能なオプションを複数検討し、著者の見解を提示する。  冒頭、「世界の支配層の意思」には、尖閣問題をこじれさせて日 . . . 本文を読む