現在の「自共対決」という構図はじつは「長州右派」と「長州左派」の闘いなのかも知れない。双方が闘いを演出しながら、全体として「日本型官僚制」という明治以来の長州システムを支えていく。実際、霞が関の官僚制と日本共産党の官僚制はかなり親和的なように見える。霞が関は共産党が政権に加わるのをそれほど恐れる必要はないのではないか。案外うまくやっていけるのではないかと思う。吉田松陰門下の品川弥二郎が支配した内務省の流れをくむ国交省の人々などを見ていると、個人としてはそのプロジェクトに異論があっても、組織の方針が決まったからには、絶対的にその方針に従う。傍目で見ていて、「これは共産党の民主集中制と同じだなぁ」と思ったものだ。 . . . 本文を読む