地元の方々に砂丘の自然堤防がなぜ削られたのか、なぜ削られたまま放置されたのかなど質問させていただいた。
「これは人災でね」
「この砂丘は民有地だったから、削られても文句が言えなかった」
「砂丘が削られたせいで、本当に残念だ・・・」
「何回も要望し、堤防をつくることになっていたんだが、結局間に合わなくて・・・・」
といったご意見であった。実際、ここが危ないということは地元の方々がいちばんよく理解し、国交省に重ねて要望していたのだ。その要望に真剣に応えようとしなかったのは国交省である。
今回の水害から得られる教訓は、地元の川の危険性についていちばん詳しいのは地元の方々であること、地元の声をないがしろにしたまま、治水を国交省任せ、ダム任せにすることがいかに危険であるかということだろう。 . . . 本文を読む