本年も、インドネシアにおいて、宇沢先生の晩年の想いをあざ笑うかのように大規模な森林火災が発生し、170万haが燃えたと言われている。気象衛星ひまわりの以下の画像を観て欲しい。宇宙からも、カリマンタンやスマトラから濛々と立ち昇る煙がくっきりと見えるのだ。
貿易自由化で輸出によって外貨を獲得しようと、野放図な野焼きが繰り返され、その日が森林に延焼してこうなっているわけだ。これだけ森林を破壊し、土壌を乾燥化させ、二酸化炭素を排出し、地球の気候が何ともないと思っている人々はよっぽどどうかしているのだ。
もう遅すぎるかも知れないが、宇沢先生の提案が実現すれば、こうした破局的な事態も緩和されるはずなのだ。
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