暗くなるニュースばかりの毎日の中、わずかだが薄明が射すようなニュース。昨年は原発を全く動かしていなかったにも関わらず、CO2は3.0%減少したという速報値。リーマンショックの後にCO2が減って以来、5年ぶりの減少。日本の反原発派の中には、「地球温暖化対策を訴える人々は、原子力推進派だ」とおっしゃる人もいるが、誤解も甚だしい。原子力業界が、温暖化問題を原発推進に利用しようと「原発はCO2を出さないからクリーン」などの言説を流してきたのは事実であるが、彼らは「エセ温暖化防止論者」と呼ぶべきであろう。現実には原発を推進していた時代にはCO2は減る気配もなかったが、全原発が停止する中で賢明に省エネや再エネ普及に努めた結果、CO2も削減できることが明らかになった。実態は、原発依存からの脱却を志向してこそ、CO2の削減も可能になるのだ。 . . . 本文を読む