このブログの今年の9月3日の記事のコメント欄で以下のようなやりとりがありました。カラレカさんからのコメントがとっても嬉しいので、ここで再掲させていただきます。(一部省略)
***(9月3日の記事のコメント欄より)******
関さま (ぎんなん) 2008-11-09 13:35:40
レスポンスありがとうございます。
国益とは自国の理想像に近づくための行動だと考えています。目先の金額的数字、マスコミの評価を思慮した言動など必要ありません。麻生首相のヴィジョンはわかりやすく、「明るく、強い日本」を目指すことでした。他国との同盟関係があったとしても自国のアイデンティティを主張できる日本です。
ぎんなん様 (関) 2008-11-10 18:36:36
>自国の理想像に近づくための行動
定額給付金なんて、何の理念もないバラまきやった上で、3年後に消費税10%なんてメチャクチャを言う男に何の「理想」があるのでしょう?
理念がないから、お金の出し方もわからないのです。福田首相の方がまだ、「低炭素革命」という理念とビジョンを語り、そちらに財政を出そうと努力していたので、まだ救いがありました(すごく中途半端でしたが・・・・)。
麻生には、理念がないから、せっかくの財政も何の役にも立たないバラまきになってしまうのです。
た、確かに…(^_^.) (カラテカ) 2008-11-13 00:14:30
定額給付金なんかは確かに
「これでファミレスでも行って、何か喰って来いよ!貧乏人共っ!その代わり、票は頼むなっ!」
と、言ってるみたいですよね。
何か、馬鹿にされてる気がしますわ、確かに…
せっかくの財源を…
しかし、これで我々「庶民」もコロッと騙されて、選挙で下手打ったら正に「思うつぼ」ですよね。
その時こそ正に終わりのような気がします。
麻生氏の懐から2兆円出してくれたら感謝もしますが、血税…人の金で遊ぶなと言いたいですね。
まぁ、墓穴を掘るでしょう。
チェンジの時が来ましたか…
Yes we can!!!!
****(引用終わり)*************
カラテカさんは、これまでこのブログに「人類は結局滅びるしかないのでは」とか「アメリカに変われなどというのは不可能だ」といった、とてもシニカルなコメントをたくさん寄せて下さった方でした。このように熱いメッセージをくれたのは初めてなので、本当に嬉しく思った次第です。ありがとうございました。
今回の麻生首相の定額給付金に関しては、私は珍しくマスコミと論調が同じで、「役に立たないバラまきは止めろ」と心の底から叫びたいです。
小沢一郎氏が、1兆円を農家の直接所得補償に充てるというプランを提示した際、日経新聞が「とんでもない究極のバラマキ」などと論評していた頃、私は「バラマキでも何でもない。崩壊寸前の日本の農業と地域社会を守るためには、絶対に必要な政策だ」と訴えておりました。あの頃は、日経新聞に対して怒りを燃やしておりましたが、今回は日経新聞のバラマキ批判と同じ気持ちなのです。
今回の「定額給付金」ほどムダなお金の使い方はないでしょう。大方が貯蓄に回って終わりだと思います。ちなみに私は、こんなお金をもらうのは辞退させていただきます。
給付金というのなら、「年収250万円以下の世帯を対象とした「負の所得税」として、所得の低い世帯ほど累進的に多くの給付金を毎年支給する」といったプランでしたら、私は賛成するでしょう。
こんな一時的なバラマキには日本経済回復の何の効果もありません。
私は福田前首相の総合経済対策に低炭素社会実現として太陽エネルギー推進のビジョンがあったのを高く評価しました。(この記事)
麻生氏の対策には、福田氏の対策の折には垣間見られた「長期的ビジョン」も見られないのです。福田氏に比べても、麻生氏は政策哲学が貧困だからそうなるのでしょう。
例えばこのブログでは、「全国の公立の小中高校などの公共施設に片端からソーラーパネルを設置せよ」と訴えてきましたが、2兆円もの資金があれば、このプランも余裕でできます。オツリがくるくらいでしょう。
そうした支出ならば、皆のための社会的共通資本として長年にわたり大きな経済効果を生み出します。子供たちの環境教育に役に立ち、原発3-4基分の電力を生み出し、ソーラーパネルの生産コストを低減させて一般家庭への普及を促すという形です。政府支出 → 民間設備投資 → 民間消費 → 石油・石炭の輸入量減少 ……と波及していくのです。しかも、それでGDPが増えても、二酸化炭素排出量は逆に減っていくという素晴らしい内容なのです。
各個人に1万2000円バラ捲いても、波及効果など皆無。しかも今の現状じゃ、消費よりも貯蓄に回ってしまう可能性の方が高いでしょう。よしんば消費に回ったって、石油や石炭や原子力エネルギーの使用量を増やすような消費は、もう止めましょう。
***(9月3日の記事のコメント欄より)******
関さま (ぎんなん) 2008-11-09 13:35:40
レスポンスありがとうございます。
国益とは自国の理想像に近づくための行動だと考えています。目先の金額的数字、マスコミの評価を思慮した言動など必要ありません。麻生首相のヴィジョンはわかりやすく、「明るく、強い日本」を目指すことでした。他国との同盟関係があったとしても自国のアイデンティティを主張できる日本です。
ぎんなん様 (関) 2008-11-10 18:36:36
>自国の理想像に近づくための行動
定額給付金なんて、何の理念もないバラまきやった上で、3年後に消費税10%なんてメチャクチャを言う男に何の「理想」があるのでしょう?
理念がないから、お金の出し方もわからないのです。福田首相の方がまだ、「低炭素革命」という理念とビジョンを語り、そちらに財政を出そうと努力していたので、まだ救いがありました(すごく中途半端でしたが・・・・)。
麻生には、理念がないから、せっかくの財政も何の役にも立たないバラまきになってしまうのです。
た、確かに…(^_^.) (カラテカ) 2008-11-13 00:14:30
定額給付金なんかは確かに
「これでファミレスでも行って、何か喰って来いよ!貧乏人共っ!その代わり、票は頼むなっ!」
と、言ってるみたいですよね。
何か、馬鹿にされてる気がしますわ、確かに…
せっかくの財源を…
しかし、これで我々「庶民」もコロッと騙されて、選挙で下手打ったら正に「思うつぼ」ですよね。
その時こそ正に終わりのような気がします。
麻生氏の懐から2兆円出してくれたら感謝もしますが、血税…人の金で遊ぶなと言いたいですね。
まぁ、墓穴を掘るでしょう。
チェンジの時が来ましたか…
Yes we can!!!!
****(引用終わり)*************
カラテカさんは、これまでこのブログに「人類は結局滅びるしかないのでは」とか「アメリカに変われなどというのは不可能だ」といった、とてもシニカルなコメントをたくさん寄せて下さった方でした。このように熱いメッセージをくれたのは初めてなので、本当に嬉しく思った次第です。ありがとうございました。
今回の麻生首相の定額給付金に関しては、私は珍しくマスコミと論調が同じで、「役に立たないバラまきは止めろ」と心の底から叫びたいです。
小沢一郎氏が、1兆円を農家の直接所得補償に充てるというプランを提示した際、日経新聞が「とんでもない究極のバラマキ」などと論評していた頃、私は「バラマキでも何でもない。崩壊寸前の日本の農業と地域社会を守るためには、絶対に必要な政策だ」と訴えておりました。あの頃は、日経新聞に対して怒りを燃やしておりましたが、今回は日経新聞のバラマキ批判と同じ気持ちなのです。
今回の「定額給付金」ほどムダなお金の使い方はないでしょう。大方が貯蓄に回って終わりだと思います。ちなみに私は、こんなお金をもらうのは辞退させていただきます。
給付金というのなら、「年収250万円以下の世帯を対象とした「負の所得税」として、所得の低い世帯ほど累進的に多くの給付金を毎年支給する」といったプランでしたら、私は賛成するでしょう。
こんな一時的なバラマキには日本経済回復の何の効果もありません。
私は福田前首相の総合経済対策に低炭素社会実現として太陽エネルギー推進のビジョンがあったのを高く評価しました。(この記事)
麻生氏の対策には、福田氏の対策の折には垣間見られた「長期的ビジョン」も見られないのです。福田氏に比べても、麻生氏は政策哲学が貧困だからそうなるのでしょう。
例えばこのブログでは、「全国の公立の小中高校などの公共施設に片端からソーラーパネルを設置せよ」と訴えてきましたが、2兆円もの資金があれば、このプランも余裕でできます。オツリがくるくらいでしょう。
そうした支出ならば、皆のための社会的共通資本として長年にわたり大きな経済効果を生み出します。子供たちの環境教育に役に立ち、原発3-4基分の電力を生み出し、ソーラーパネルの生産コストを低減させて一般家庭への普及を促すという形です。政府支出 → 民間設備投資 → 民間消費 → 石油・石炭の輸入量減少 ……と波及していくのです。しかも、それでGDPが増えても、二酸化炭素排出量は逆に減っていくという素晴らしい内容なのです。
各個人に1万2000円バラ捲いても、波及効果など皆無。しかも今の現状じゃ、消費よりも貯蓄に回ってしまう可能性の方が高いでしょう。よしんば消費に回ったって、石油や石炭や原子力エネルギーの使用量を増やすような消費は、もう止めましょう。
駆け込み需要を煽る為だと思いますが、10年前ならまだしも誰も消費に回さないと思いますね。
某改革のおかげで雇用は不安定化し、収入=可処分所得は減る一方ですから。
おまけに法人税減税に言及したと言う事は更なる庶民への転嫁が待ってると言う事です。
右肩上がりの時代ならまだしも今は右肩下がりですからね。
しかも以前としてデフレであります。
おそらく世界経済の減速で更なるデフレに落ち込むでしょう。
5%を超えてた英国のインフレ率が来年度には1%を切るようですから。
日本は更に酷いでしょう。
将来の増税に対するアナウンス効果よりデフレ期待の方が大きく出るんじゃないでしょうか。
むしろ私は法人税や累進課税率を引き上げてその分を再分配すべきだと思います。
中国は米国債を買い支える替わりに57兆円もの公共事業を表明しました。
日本も後に続いてほしいもんです。
今の金融恐慌を乗り切る為の一時的なものでしょうか?
一時的に財務状態が悪くなってしまった企業などを援助するのは構わないけど、法人はみんな一斉に減税して、消費税は上げるというのはフェアじゃないと思います。
痛みは分かち合わないといけないですよね。
法人税が上がったからといって日本企業が外国に移転する事なんてあるんですか?言葉の壁ってでかいと思います。
外資系企業にとっても法人税が少し上がった所で日本の市場価値が著しく下がるという事は想像しにくいんですけど...。
定額給付金についても何がしたいのかよくわかりません。本当は消費税増税にも反対です。
民主党もあんまり好きじゃないけど、政権交代はしょうがないかなと思います。
考えすぎ過ぎかもしれませんが、貯蓄に向かうことを見越して、金融機関のための迂回救済資金なのかな、なんて勘ぐってしまいましたw。
>むしろ私は法人税や累進課税率を引き上げてその分を再分配すべきだと思います。
まったく同感です。マスコミが累進課税の話題を完全にタブー視して、ひたすら消費税増税のみを煽っているのは完全に財界からの圧力でしょう。このあいだ、経団連の奥田碩元会長が、お気に召さないマスコミ報道を取り上げて、「スポンサーを降りて、マスコミに報復しようか」などと述べていましたね。
http://www.asahi.com/national/update/1112/TKY200811120346.html
いやー露骨ですね。この奥田の暴言(はっきり言って憲法違反)を客観的に報じただけでも、まあ、朝日新聞も一歩前進といえるでしょうか。
2180様
>定額給付金についても何がしたいのかよくわかりません。本当は消費税増税にも反対です。
麻生が法人税減税というのは、彼が財界の飼い犬だからです。消費税増税には、ぜひ堂々と反対しましょう。私たちが訴えるべきなのは累進税制の強化です。勇気をもって声をあげることだと思います。タブーにしてはいけません。経団連の圧力にさからえない日本のマスコミが、この話題をタブーにしているのです。
南さま
>路上生活者等の支援をしている団体にカンパするというのはどうよ。
なるほど、いいアイディアですね。路上生活の方々なら、確実に消費に回りますしね。
南くんのとこのフリーター労組で、「1万2000円をホームレスへ!」という取り組みでもやってみてはいかがでしょう? あなたの組合ででも責任をもってちゃんとお金を回してくれれば、定額給付金を受け取ってカンパしますよ。できれば信頼のできる知り合いのやっている団体にカンパしたいので。
萩原さま
>金融機関のための迂回救済資金なのかな、なんて勘ぐってしまいましたw。
いやー、麻生さんに、そこまでのアタマはないでしょう。選挙目当ての思い付きで、逆に墓穴を掘っているようにしか見えません。
経済は素人なんですが、二度目のコメントをさせていただきます。因みに私は音楽で食べている訳では無くて、本業は生物学者です。
それはともかく、
暫く前に、妻と給付金の使い道を考えたんです。何を買おうか?と考えても大して欲しいものが無いんです。(決して高収入な訳では無いんですが、お金に困っている訳でも無いので。)でも、貯蓄に回したら、趣旨に反する訳です。では、そもそも何の為のお金か?と考えたら、景気対策ですよね。景気が良くなると会社が儲かって、労働者が儲かって、すると税金が国に入る訳ですよね。その税金で何をしてもらいたいかと言うと、生活に困っている人を助けて欲しいのだ、と言う事になりました。だったら最初からホームレス支援団体にでも寄付する方が手っ取り早いし無駄が無い、と言う結論になっておりました。
そう考える人も結構いるんですね。信用できる所をどうか教えて下さい。
あと、馬鹿な質問なのかも知れませんが関連する質問をさせて下さい。法人税が高くて中小企業は大変だと聞きます。それは尤もだと思います。でも、法人税を累進課税にすれば済む事だと思います。何故、累進課税にしちゃいけないんですか?
この提言をしてくれた南氏は関西方面で非正規雇用者中心の若者向け労働組合をやっている方です。
南くんの組合でも、他の団体でも、釜が崎などに給付金を届けてくれる団体の情報をコメント欄に書き込んでください。私もブログで宣伝しますので。
>何故、累進課税にしちゃいけないんですか?
法人税をあげようとすると、経団連傘下の大企業は「じゃ、海外に工場を移転するぞ」と脅しをかけています。政府はそれを避けるために、法人税の引き下げに応じざるを得ない・・・・。
やっぱり世界連邦政府をつくって、世界各国一律の法人税率でも導入するのが一番なのではないでしょうか?
ちなみに私も森林の研究者なので経済学のシロートです。新古典派経済学者に言いなりにされると、世界の原生林などすべて消滅してしまうので(ついでに自分の生活も破壊されてしまう)、「あのトンデモない連中の言いなりになってたまるか」と考えて、経済学の批判をするようになりました。
経済学者は軒並み思考が腐っておりますので(すいませんが)、シロートが声をあげないといけないと思います。
「専門家に任せろ」というのが彼らの常とう句。それで市場原理主義を普及し、それに反対する人々を、難解な専門用語と数式(ほぼ現実から乖離した空理空論)によってケムにまいてきました。
彼らの使う数学もロジックもおかしいといえるのは理科系の人間です。ぜひスミタ様のような理系の人々は、彼らに抵抗する声をあげていって下さい。
それから経団連の”提言”が素人目にも明らかに自分の利益しか考えていないトンデモなものなのには気がつきました。でも自民党は20何億円だかを政治献金として受け取っているから無視できないんでしょうね。あれは贈賄だと思うのですか?
(以前に経団連に関する曲を作りました。URLの所にリンクしておきます。と、露骨に宣伝してます。)
それはともかく、法人の海外移転について国際的に何か規制できないのでしょうか。移転した先でも人件費が上がってくるとまた安い所に移転する、とエンジニアになった友人が言っていました。そんな事をされたら受け入れ側も困ると思うのです。アメリカも法人が海外に移転してしまう事は財政再建の足かせになっていると、いつか読んだアメリカの新聞、(ボストングローブだったかな?)、に書いてありました。オバマは自国の製造業を守り(代替エネルギー車を、日本や韓国じゃなくアメリカで作るんだ!と選挙演説で言ってましたね)、財政再建もしたい筈ですから、そう言った規制を取り入れてくれそうな気がします。
用途を定めないでお金を配るということは、政府が経済政策を放棄つつある証拠に見えます。
価値観や利害が多様化した今、もはや、与党内でさえ、何にどのようなタイミングで国費を投入するべきか、結論を出せなくなっているのでしょう?
たかが1.2万円ですが、自分の正しいと信じる道に、お金を寄付するなりしましょうよ、というのが私の提案です。
自分のブログで調子に乗ってナンセンスなこと書きましたが(リンク参照)、
私は、いろいろ考えた末、北海道教育大の教育支援基金へ寄付する予定です。
今、政府は世界の金融危機に際しIMFに外貨準備金から10兆円を融資する方向で動いています。IMFは過去、何をやってきたのでしょうか。債務超過に陥った国に新自由経済を押しつけ、それぞれの国を外資の餌食にさせ、文化・伝統を破壊していったのではないでしょうか。しかもこの10兆円は国民の税金です。IMFに融通するくらいなら、この金を給付(還付だと思いますが)に回すべきだと考えます。2兆円の5倍ですから1世帯単純計算で30万円を超えます。それなら景気対策になると思います。そして同時にもう2,30兆円を引き出して雇用対策と最低賃金の引き上げを行うべきだと思います。