昨晩、本来の予定より2週遅れで放送されたNHKスペシャル「ラテンアメリカの挑戦①」の感想など書いてみたいと思います。感想を一言でいえば、「NHKえらい!よくやった!」に尽きます。製作スタッフの皆様に心より敬意を表します。今週見逃した皆さん、来週も第二回がありますから是非見ましょう。番組の放送が本来の放送予定より2週間遅れたので「また自民党から検閲が入ったのか?」と思っていたのですが、とりあえず妨害を跳ね除けたようで、無事に放送されてよかった!
日本のマスコミがまともに取り上げて報道しようとしてこなかったチャベス政権下での教育・医療・社会福祉改革の成果のいくつかが、おそらくはじめて日本のテレビ局によって報道された意義はじつに大きかったと思います。貧困層への識字教育によって文盲のおばあさんが初めて自分の名前を書くシーン、カラカスのバリオ(スラム)の住環境がみるみるうちに改善されていく姿、キューバから派遣された医師たち(文字通り国境なき医師団)がベネズエラの貧困層に無償医療を提供している姿など、テレビの前でジーンとなった人も多かったのではないでしょうか。
ブログ検索で、「チャベス」とか「ベネズエラ」とか入れると、多くのブロガーが昨晩のNHKスペシャルの感想を書いていました。頭からバーッと20件ほど読んでみましたが、だいたい7割以上のブロガーは感動と賛辞を率直に表明していました。すごい反響といってよいのではないでしょうか。この視聴者の支持があれば、自民党もNHKに干渉できないでしょう。
ただブロガーの中には、「ベネズエラ側からの視点に偏りすぎていないか」という意見もチラホラ。私は、この番組はベネズエラ側の視点に徹することで見事に成功したと思います。日ごろ、アメリカ側のフィルターを通してしか国際情勢の情報に接することのできない半植民地国・日本の視聴者にとっては、ベネズエラ側からの視点にあえて特化することによって、全く違う世界が見えてくるという事実をまず知ることが重要だと思うからです。つまり、アメリカ合州国こそがラテンアメリカの「独立・自主・平和・民主主義」にとって、最大の敵であるという事実です。
番組で何よりも画期的だった点は、2002年の反チャベス・クーデターの背後に米国が存在したことを取材によって裏付けている点です。民主的に選出されたチャベス政権を軍事的に打倒しようとしたクーデターに米国が介在したことを、日本のマスコミが報道したのは多分これが初めてでしょう。(ヨーロッパのメディアは早くから報道していたようですが・・・)。さらに、隣国コロンビアからの暗殺団の派遣によるチャベス暗殺計画を正面から取り上げ、暗殺計画の影にCIA(正確には元CIA。米国は軍事の民営化によって汚い仕事は退役軍人やCIAのOBなどによる民間軍事会社に請け負わせている)があることも取材で裏付けている点です。フェリス・ロドリゲスというチャベス暗殺計画の背後にいる元CIA諜報員(チェ・ゲバラの射殺を指令した人物)へのインタビューは、本当によく取れたなあと思いました。取材陣の努力に心から敬意を表します。
いままで日本のマスコミの多くは、このような大規模な暗殺計画や、米国の忠犬国家・コロンビアからベネズエラへの軍事的介入の事実をちゃんと報道しないまま、「チャベスがロシアなどから武器ばかり購入している」とネガティブなプロパガンダを展開してきました。ベネズエラなどラテンアメリカの情勢について、日本のマスコミがいかにアメリカ側の視点に偏向したひどいことを書いてきたかに関しては、私もブログの過去記事で何どか批判したことがあります。(こことかこことかここ)
あの恐るべき暗殺計画やコロンビアからの軍事介入を見れば、ベネズエラが祖国防衛のための武器購入に走るのはあまりにも当然であると納得できまるでしょう。
それにしても、米国の忠犬・コロンビアが世界でもっとも希望のない絶望的な人権侵害大国になっているのに対し、脱アメリカを志向したベネズエラの人々がじつに生き生きと希望に満ちている様を対照的に描いた点は見事でした。また、途上国の貧困層を救おうと医師を送って懸命に人命を救っている医療立国キューバと、忠米諸国を支えようと懸命に軍事援助を行って多くの虐殺事件を誘発している軍事立国アメリカ合州国・・・・この二国もじつに対照的でした。
さて、チャベス大統領の運命やいかに? このまま暗殺されてしまうのでしょうか? 私はかっての記事で、アメリカがチャベスを暗殺することは完全に逆効果だろうと書いたことがあります。チャベスが殺されても、その志はむしろ輝き、その遺志は必ずベネズエラの人々が受け継ぎ、第二・第三のチャベスが出現するだろうからです。
チャベス自身も、NHKへのインタビューに対して「私がいなくなっても(つまり殺されても)、革命は止まらないだろう」と断言していました。むしろ殉教者になることにより脱米のうねりにさらに火をつけられるだろうと覚悟を決めている様子でした。政治家の覚悟たるやかくあるべきでしょう。
おそらく米国も暗殺が逆効果であることは百も承知でしょう。おそらく米国が企てるであろうことは、執拗にコロンビア国境からの軍事的な挑発を繰り返し、罠をつくって、ベネズエラ軍に先にコロンビアを攻撃させるというシナリオです。米国はそれを口実として、チャベスを悪役にしながら全面戦争に踏み切ることができます。
この最悪のシナリオを回避するカギは、ひとえに世界のできる限り多くの人々が真実を知り、国際世論の力で米国を孤立させることでしかないと思います。その意味でも、日本の世論に大きなインパクトを与えたであろう昨晩のNHKスペシャルに再度敬意を表したいと思います。
日本政府も、米国に文句を言われながらもイランとは友好関係を維持してくるという自主外交ができたわけです。南米の産油国・ベネズエラに対しても米国とは一線を画す独自外交を展開すべきでしょう。
日本のマスコミがまともに取り上げて報道しようとしてこなかったチャベス政権下での教育・医療・社会福祉改革の成果のいくつかが、おそらくはじめて日本のテレビ局によって報道された意義はじつに大きかったと思います。貧困層への識字教育によって文盲のおばあさんが初めて自分の名前を書くシーン、カラカスのバリオ(スラム)の住環境がみるみるうちに改善されていく姿、キューバから派遣された医師たち(文字通り国境なき医師団)がベネズエラの貧困層に無償医療を提供している姿など、テレビの前でジーンとなった人も多かったのではないでしょうか。
ブログ検索で、「チャベス」とか「ベネズエラ」とか入れると、多くのブロガーが昨晩のNHKスペシャルの感想を書いていました。頭からバーッと20件ほど読んでみましたが、だいたい7割以上のブロガーは感動と賛辞を率直に表明していました。すごい反響といってよいのではないでしょうか。この視聴者の支持があれば、自民党もNHKに干渉できないでしょう。
ただブロガーの中には、「ベネズエラ側からの視点に偏りすぎていないか」という意見もチラホラ。私は、この番組はベネズエラ側の視点に徹することで見事に成功したと思います。日ごろ、アメリカ側のフィルターを通してしか国際情勢の情報に接することのできない半植民地国・日本の視聴者にとっては、ベネズエラ側からの視点にあえて特化することによって、全く違う世界が見えてくるという事実をまず知ることが重要だと思うからです。つまり、アメリカ合州国こそがラテンアメリカの「独立・自主・平和・民主主義」にとって、最大の敵であるという事実です。
番組で何よりも画期的だった点は、2002年の反チャベス・クーデターの背後に米国が存在したことを取材によって裏付けている点です。民主的に選出されたチャベス政権を軍事的に打倒しようとしたクーデターに米国が介在したことを、日本のマスコミが報道したのは多分これが初めてでしょう。(ヨーロッパのメディアは早くから報道していたようですが・・・)。さらに、隣国コロンビアからの暗殺団の派遣によるチャベス暗殺計画を正面から取り上げ、暗殺計画の影にCIA(正確には元CIA。米国は軍事の民営化によって汚い仕事は退役軍人やCIAのOBなどによる民間軍事会社に請け負わせている)があることも取材で裏付けている点です。フェリス・ロドリゲスというチャベス暗殺計画の背後にいる元CIA諜報員(チェ・ゲバラの射殺を指令した人物)へのインタビューは、本当によく取れたなあと思いました。取材陣の努力に心から敬意を表します。
いままで日本のマスコミの多くは、このような大規模な暗殺計画や、米国の忠犬国家・コロンビアからベネズエラへの軍事的介入の事実をちゃんと報道しないまま、「チャベスがロシアなどから武器ばかり購入している」とネガティブなプロパガンダを展開してきました。ベネズエラなどラテンアメリカの情勢について、日本のマスコミがいかにアメリカ側の視点に偏向したひどいことを書いてきたかに関しては、私もブログの過去記事で何どか批判したことがあります。(こことかこことかここ)
あの恐るべき暗殺計画やコロンビアからの軍事介入を見れば、ベネズエラが祖国防衛のための武器購入に走るのはあまりにも当然であると納得できまるでしょう。
それにしても、米国の忠犬・コロンビアが世界でもっとも希望のない絶望的な人権侵害大国になっているのに対し、脱アメリカを志向したベネズエラの人々がじつに生き生きと希望に満ちている様を対照的に描いた点は見事でした。また、途上国の貧困層を救おうと医師を送って懸命に人命を救っている医療立国キューバと、忠米諸国を支えようと懸命に軍事援助を行って多くの虐殺事件を誘発している軍事立国アメリカ合州国・・・・この二国もじつに対照的でした。
さて、チャベス大統領の運命やいかに? このまま暗殺されてしまうのでしょうか? 私はかっての記事で、アメリカがチャベスを暗殺することは完全に逆効果だろうと書いたことがあります。チャベスが殺されても、その志はむしろ輝き、その遺志は必ずベネズエラの人々が受け継ぎ、第二・第三のチャベスが出現するだろうからです。
チャベス自身も、NHKへのインタビューに対して「私がいなくなっても(つまり殺されても)、革命は止まらないだろう」と断言していました。むしろ殉教者になることにより脱米のうねりにさらに火をつけられるだろうと覚悟を決めている様子でした。政治家の覚悟たるやかくあるべきでしょう。
おそらく米国も暗殺が逆効果であることは百も承知でしょう。おそらく米国が企てるであろうことは、執拗にコロンビア国境からの軍事的な挑発を繰り返し、罠をつくって、ベネズエラ軍に先にコロンビアを攻撃させるというシナリオです。米国はそれを口実として、チャベスを悪役にしながら全面戦争に踏み切ることができます。
この最悪のシナリオを回避するカギは、ひとえに世界のできる限り多くの人々が真実を知り、国際世論の力で米国を孤立させることでしかないと思います。その意味でも、日本の世論に大きなインパクトを与えたであろう昨晩のNHKスペシャルに再度敬意を表したいと思います。
日本政府も、米国に文句を言われながらもイランとは友好関係を維持してくるという自主外交ができたわけです。南米の産油国・ベネズエラに対しても米国とは一線を画す独自外交を展開すべきでしょう。
「番組感想「ラテンアメリカの挑戦 脱アメリカ宣言 ベネズエラ7年目のチャベス革命」」を拝見し、チャベス革命を詠った拙い短歌にTBさせていただきました。
よろしければお立ち寄りください。
三木さま、ワーキング・プア、見逃してしまいました。再放送で是非見たいです。
私はいまなぜか“goo八分”になっていて、gooブログにトラックバックが送れず、URLを入れるとエラーが出てしまいます。
ところで、こちらの記事を参考にさせていただきました。まずはご報告まで。
関様の言葉をお借りしますと、今、現在日本はアメリカの植民地のようなものだと私も思います。
アメリカはイラクでの失策の為か、はたまた何らかの企みがあるのか分かりませんが、世界から手を引こうとしていると思います、一時的にでしょうが…
このままアメリカが落日の日を迎えるとしたら、日本は非常にマズイと思えるのです。
アメリカさんが弱りました…はい、次は中国さんに付きますぅ…中国さんの土壌が食い尽くされ、党が揺らぎ、かつてのソ連さんのようになってきました…やっぱアメリカさんだぁ~、とか言って元のサヤに…とか、まるで主体性のない中身カラッポの国になる可能性が高いと思えるのですよ。もぅ、半分なっていますが…
アメリカの強行派のボルトン国連大使も去るとの事、もはや北の核廃棄ではなく核不拡散にシフトしてきたのだと思います。
このままではアメリカと心中するみたいな気がします。考え過ぎかもしれませんが…
かといって、共産主義なんかは絶対に嫌です!
中国人の友人が何人かいますが皆、口を揃えて次に生まれて来る時は中国だけは嫌だと言います。もし、中国が良いと言う人は国外に出た事がない、山間部に住んでいる人間だけだという事です。
北京や上海、香港に住んでいる、いわゆる勝ち組の人間達は有事の際(党・崩壊)の対処方として、すでにヨーロッパ・等(オーストリア)に脱出する準備をしているそうです。私はその意味が分からず「お金持ちなのに何故そんな事を準備しているんですか?」と、その歌舞伎町で皿洗いの時に知り合った50代の中国の人に聞きますと、「党が崩壊する危機が来た時には、解放軍が来て財産を没収するから」と普通に言いました。「日本人にはわからないよぉー!中国はそういうとこー!(^^)」と笑顔で言いました。
日本はそういう体制の国に囲まれているのです。
チャベス氏もアメリカは最大のお客さんのはずです。また石油産出国の多くは専制独裁国家ですよね?
貧しい国がどこかをヤリ玉にあげて国民をまとめる手段に使うのは常套手段ですよね?
客をけなすのは結構ですが自分の独裁を隠す口実のような気がします。
とにかく日本はアメリカべったりから脱出すべきですよね?その行き先は共産主義ではなく主権国家として、自立すべきです。
それには他国を批判するのではなく、国内のヘボ政治家から打倒すべきかと思います。
>チャベス氏もアメリカは最大のお客さんのはずです。また石油産出国の多くは専制独裁国家ですよね?
>貧しい国がどこかをヤリ玉にあげて国民をまとめる手段に使うのは常套手段ですよね?
>客をけなすのは結構ですが自分の独裁を隠す口実のような気がします。
私はチャベス大統領がどの様な統治手法を用いているのかよく知りませんが、下手に民主的な手法を用いれば、東欧のロシア周辺諸国で起こった「カラー革命」と同様の謀略を仕掛けられて失脚させられて、「親米政権(傀儡政権)」が成立する可能性が高いと言わざるを得ません。
私は、統治手法の問題は知りませんが、彼の政策は自国の資源を自国民の為に使っている正当で優れたものであると思います。
東欧のカラー革命ですが、これはユダヤ人投資家のジョージ・ソロスがオープンソサエティー財団を通じて行った謀略です。
この革命の起こった原因は、ロシアのプーチン大統領が当時ロシアを食い物にしていたユダヤ系新興財閥オリガルヒを逮捕し、資産を国有化した腹いせと言えるでしょう。
因みに、ポロニウム暗殺事件の起こったロンドンには、オリガルヒのベレゾフスキーが亡命しています。
ベレゾフスキーはリトビネンコのパトロンです。
オリガルヒについては、下記のページから抜粋引用します。
宝石読本(Gem Episodes)
http://www15.plala.or.jp/gemuseum/gembook.html
ファベルジェの卵
http://www15.plala.or.jp/gemuseum/gstry-faberge.htm
(上記より抜粋引用)
オリガルヒ ヴィクトール・ヴェクセリベルグとは ?
オリガルヒとは、一言でいえば1991年のソヴィエト連邦解体後に全ての国家資産が民有化された際の未曾有の混乱の中で、法の未整備を巧みに利用して短期間に巨額の資産を築き、以後のロシアの全産業、メディアから政治に至るまで、ロシアを牛耳るに至った一握りの財閥グループのことで、政商、新興財閥等と訳されていますが、ロシアでは悪罵の意味をこめて犯罪者やマフィアの同義語として使われています。
ともあれ、1990年代末以降、フォーブス誌の資産10億ドル以上の富豪の列に突如としてロシア人が10人前後毎年名前を連ねるようになりましたが、彼らの資産の100%が巧妙な犯罪により、ロシアの財産を不当に強奪して得られたことは万人が認めるところです。
ヴェクセリベルグは資産10億ドル以上の富豪の列にこそ名を連ねているわけではありませんが、しかし100億円と見積もられるファベルジェのコレクションを一括して買い取るほどの財力を持つという事実が、その胡散臭さを十分に証明するものです。
(引用終わり)
最後に、中共中国にとっての最大の敵は日本でもなければ米国でもロシアでもありません。
13億とも15億とも言われる中国人民こそが、最大の敵なのです。
この若輩の幼稚で稚拙なコメントに答えて頂き、大変に嬉しく思います。感謝・感激です\(^o^)/
私のように何となく日本の先行きに漠然とした不安を感じながらも、色々なサイトやブログでは専門用語が飛び交い、それにより深く考えるのを辞めてしまう未成年も多いと思うのです。
ですので、奇兵隊様のように故意にヒラタク説明して頂けると非常に分かり易いです。_(._.)_
ジョージ・ソロスとはあの「クォンタム・ファンド」のですか?えっ、あの人はユダヤ人なのですかぁ~。
し、知らなかった…
<ロシアのプーチン大統領が当時ロシアを食い物にしていたユダヤ系新興財閥オリガルヒを逮捕し、資産を国有化した
この部分…奇兵隊様の私見で結構ですので、お教え願いたいのですが、どちらに非があるのですか?ロシア側と、オリガルヒ側とでは?
カラテカさん:
>ロシア側と、オリガルヒ側とでは?
オリガルヒが悪いと私は思います。彼らはIMFの使徒であり、エリツィンに賄賂を贈って、天然資源を横領し、その富を私物化し、圧倒的大多数のロシア人を貧困と絶望のどん底に突き落としながら、ひたすら自分たちだけが儲けることを考えた最悪の人々です。
プーチンは法に基づいて天然資源の再国有化を図りましたが、その富を国民生活の改善のために使い、少なくともロシアは、エリツィン時代の最悪の状態から脱却しました。
オリガルヒのマフィアたちは、何とかプーチン政権を潰したいのでしょう。
中国に関してはもう何度も書いたので繰り返したくありません。こちらとしては、前向きな態度で、中国がよい方向に変わろうとするのを応援するしかない。それだけです。
共産主義・社会主義についても前にも書きましたが、ソ連や中国がやった「中央統制計画経済体制」こが「社会主義」の全てと考えてはいけません。あれらは皇帝政治の延長にある専制体制です。スウェーデンの社会主義は、ソ連とは全く異なるものになったと前にも書きました。
資本主義にもさまざまなタイプがあるように、社会主義にもさまざまなタイプがあり得るのであって、チャベスが「社会主義」と口にするから、「ソ連だ」と考えるのは間違いです。
チャベスがやろうとしているのはラテンアメリカ型の社会主義であって、決してソ連や中国のようにはならないでしょう。専制政治とは正反対の草の根の民主主義を構築しようとしています。
まだその実験には紆余曲折はあるでしょうが、彼らはソ連型計画経済とも、新自由主義とも異なる第三の道を模索しているのです。例えば下記の記事を参照ください。
http://agrotous.seesaa.net/article/21937810.html
極論化するなっ!と、いう事ですね。
南米の人達は反米に傾きつつありますが、親米国家の日本には大変に友好的であるそうですね。
その辺は懐の深い、お国柄なのでしょうか?(~o~)
また「マチズモ」なる気風も代々受け継がれていますね。大変に強い格闘技の選手を数多く輩出していますし、私は好きです。
私はコメントでは中国に批判的な事を書きますが、決してそうではありません。むしろ逆で古き良きといいますか、「らしさ」を忘れないでいて欲しいのです。
TVで、「人造美女」のコンテストが中国で人気であると放送していました。整形が流行っているそうですね。そのうち、西洋の音楽が街に溢れ、若者は金髪になり、親子の関係は希薄になり…そう、今の日本のようになりはしないかと思うのです。
外貨獲得の為に、開放路線にのってしまえば、後戻りは出来ないでしょう。もう手遅れでしょう。
そのうち民主化運動が盛んになり、党の存続の危機が来た時、89年の様な悲劇がまた繰り返されるのではないかなと思います。
しかし、それは欧米のせいではなく自らが招いたものだと思います。国民が望んだのですから。
そして、その頃には中国の数多い自然も壊され、希少な動物の何種類かは絶滅に追いやられているでしょう。
一番大事なのは、中国の民衆に日本人は役に立つ大切な友人だと思ってもらうことではないでしょうか。
その様な意味で、関様のような方々が、中国に於いて環境改善に真摯に取り組んでおられるのは、大変心強い思いがあります。
ただ、中国の13億~15億の人口と他民族国家である点を考えると、中共中国が一党独裁で治めるのは不可能かと思います。
そう遠くない将来に中国は、四分五裂するのではないかと危惧しております。
先頃、前国家主席の江沢民が失脚しました。
これは日本にとっては慶事と言って差し支えないと思います。
江沢民が院政を敷いた状態であれば、上海閥と親密な米国支配層の進める対中・対日政策によって日本の立場が苦しくなる度合いが大きいと思われるからです。