本日の新聞各紙夕刊に、CIAの対日工作の実態が米国務省の外交資料集に記載されたと報道されました。『毎日新聞』の夕刊では、米国のCIAが日本の旧社会党右派に裏金をばらまいて社会党から分裂させ、民社党を結成を促していたと単刀直入に述べられています。あ、でもこれは毎日新聞の独自取材ではなく共同通信の配信記事みたいです。『朝日新聞』にも同様記事がありましたが、「民社党」とはあからさまには書かれず曖昧に書かれていました。
<以下引用です> 『毎日新聞』7月19日夕刊
米中央情報局(CIA)が1950年代から60年代半ばにかけ、日本の左派勢力を弱体化させ保守政権の安定化を図るために、当時の岸信介、池田勇人両政権下の自民党有力者に対し秘密資金工作を実施、旧社会党の分裂を狙って59年以降、同党右派を財政支援し、旧民社党結党を促していたことが18日、分かった。
国務省が編さん、同日刊行した外交史料集に記された。編さんに携わった国務省担当者は共同通信に対し「日本政界への秘密資金工作を米政府として公式に認めるのは初めてだ」と語った。
<引用終わり>
CIAのカネで民社党が結成されていたのは「知る人ぞ知る」という公然の秘密だったようですが、今の時期に国務省の公認情報として同省編纂の外交資料集に記載されたというのが面白いですね。これでCIAの対日工作は、晴れて「陰謀論」から「正史」の事実へと昇格したわけです。民社党へのカネのみならず、安倍晋三の祖父の岸信介がCIAから巨額をもらっていたという事実も外交資料として「正史」に記載されたようです。
それにしても今なぜ?
ブッシュ政権はホワイトハウス内に「国家情報長官」という新設ポストをつくり、80年代の中米における暗殺・虐殺作戦やニカラグアのサンディニスタ政権への軍事介入(=侵略)などを裏で指揮していたネオコンのジョン・ネグロポンテを初代の長官にすえました。
ネオコンと距離を置くCIAはブッシュ政権に疎んじられ、ゴス長官辞任のゴタゴタなどに象徴されるように、ネオコンによって周到に、CIAの組織機能の弱体化が図られているようです。(田中宇さんのこの記事参照)
CIAの対日工作が今になって公になるのは、こうした米国政権内部の「内ゲバ」と関係があるのでしょうか? 組織としての機能がマヒしつつあるCIAが、「死なばもろとも」で自分たちの過去の悪行を暴露してブッシュ政権に打撃を与えようという・・・。
また、米国国防総省は中国敵視政策をとりたがっている一方、米国国務省は中国との共存路線を模索しているといわれます。今回この情報を国務省が暴露したのは、米国国防総省の言いなりに中国敵視政策を強めている日本の自民党に打撃を与えようという思惑もあるのでしょうか?
何よりも、今この時期に安倍の祖父の岸信介の裏ガネ情報が出てきたのは大きいですね。自民党総裁選の大逆転に向けて、一つよい情報ですね。
CIAと国務省には是非頑張ってもらって、もっと積極的に情報公開をし、日本の戦後史の書き換えに貢献して欲しいものです。
CIAがらみで一つ。あまり知られていないようなのですが、文芸春秋社が『諸君!』を創刊したのも、CIAが秘密資金を使って行った対日文化工作の一つだったのだそうです。これは『諸君!』の初代編集長の友人だった学者の方から伺った間接情報なので、私自身で裏を取ったわけではありませんが・・・。
CIAには、こうした文化面での裏工作の情報も是非公開していってもらいたいです。『諸君!』なんか読んで愛国者になったつもりの人々にとって、そうした事実を知ることは良い薬でしょう。
CIAの対日文化工作によって米国に都合のよいように洗脳されているだけの日本人たちが、「愛国者」を名乗ること自体、喜劇でしかありませんから。
<以下引用です> 『毎日新聞』7月19日夕刊
米中央情報局(CIA)が1950年代から60年代半ばにかけ、日本の左派勢力を弱体化させ保守政権の安定化を図るために、当時の岸信介、池田勇人両政権下の自民党有力者に対し秘密資金工作を実施、旧社会党の分裂を狙って59年以降、同党右派を財政支援し、旧民社党結党を促していたことが18日、分かった。
国務省が編さん、同日刊行した外交史料集に記された。編さんに携わった国務省担当者は共同通信に対し「日本政界への秘密資金工作を米政府として公式に認めるのは初めてだ」と語った。
<引用終わり>
CIAのカネで民社党が結成されていたのは「知る人ぞ知る」という公然の秘密だったようですが、今の時期に国務省の公認情報として同省編纂の外交資料集に記載されたというのが面白いですね。これでCIAの対日工作は、晴れて「陰謀論」から「正史」の事実へと昇格したわけです。民社党へのカネのみならず、安倍晋三の祖父の岸信介がCIAから巨額をもらっていたという事実も外交資料として「正史」に記載されたようです。
それにしても今なぜ?
ブッシュ政権はホワイトハウス内に「国家情報長官」という新設ポストをつくり、80年代の中米における暗殺・虐殺作戦やニカラグアのサンディニスタ政権への軍事介入(=侵略)などを裏で指揮していたネオコンのジョン・ネグロポンテを初代の長官にすえました。
ネオコンと距離を置くCIAはブッシュ政権に疎んじられ、ゴス長官辞任のゴタゴタなどに象徴されるように、ネオコンによって周到に、CIAの組織機能の弱体化が図られているようです。(田中宇さんのこの記事参照)
CIAの対日工作が今になって公になるのは、こうした米国政権内部の「内ゲバ」と関係があるのでしょうか? 組織としての機能がマヒしつつあるCIAが、「死なばもろとも」で自分たちの過去の悪行を暴露してブッシュ政権に打撃を与えようという・・・。
また、米国国防総省は中国敵視政策をとりたがっている一方、米国国務省は中国との共存路線を模索しているといわれます。今回この情報を国務省が暴露したのは、米国国防総省の言いなりに中国敵視政策を強めている日本の自民党に打撃を与えようという思惑もあるのでしょうか?
何よりも、今この時期に安倍の祖父の岸信介の裏ガネ情報が出てきたのは大きいですね。自民党総裁選の大逆転に向けて、一つよい情報ですね。
CIAと国務省には是非頑張ってもらって、もっと積極的に情報公開をし、日本の戦後史の書き換えに貢献して欲しいものです。
CIAがらみで一つ。あまり知られていないようなのですが、文芸春秋社が『諸君!』を創刊したのも、CIAが秘密資金を使って行った対日文化工作の一つだったのだそうです。これは『諸君!』の初代編集長の友人だった学者の方から伺った間接情報なので、私自身で裏を取ったわけではありませんが・・・。
CIAには、こうした文化面での裏工作の情報も是非公開していってもらいたいです。『諸君!』なんか読んで愛国者になったつもりの人々にとって、そうした事実を知ることは良い薬でしょう。
CIAの対日文化工作によって米国に都合のよいように洗脳されているだけの日本人たちが、「愛国者」を名乗ること自体、喜劇でしかありませんから。
世界中を巨大市場化していく略奪集団とは?
http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=100465
CIAと国防総省との縄張り争い
http://real.zoom-in.to/bbs2/bbs.php?i=200&c=400&m=122146
例えば、軍産複合体としては今回の北朝鮮のミサイル問題は絶好のチャンス。しかしアメリカの対応は中・ロへの歩みより路線で日本は梯子を外された格好・・・。
今後、日本よりもアメリカの方が積極的に中国に擦り寄っていくのではないだろうか。そんな中、アメリカ追従を続けていては、世界中から馬鹿にされるだけでなく、そのうちアメリカからも愛想すかされるのではないだろうか・・・。今回のサミットでブッシュが小泉は目立ちすぎだ(晩餐会とかで)といったらしいが、意外とブッシュから日本への警告かもしれない・・・。
>に対してストッパーをかけたがっているのではない
>でしょうか?
私はイラク戦争の頃は、ジョージ・ソロスなどを除くウォール街の多数派と軍産複合体は完全に共同戦線をはっていると思っていたのですが、亀裂がでてきたのならよいことなのでは。
日本の野党は、向こうのゴタゴタをうまく利用しながら、軍産複合体に奉仕するばかりの森派政権を終わらせることを考えるべきだと思います。