昨晩の記事の続きで、宗教的市場原理主義者と宗教的対米従属論者の精神的病理についての話題です。まずは昨日の『日経新聞』の一面の論説記事の引用から。ワシントン支局長の実哲也氏の記名論説記事です。
*******(『日経新聞』9月17日朝刊一面より)**********
(前略)
米国にとっては、強い指導者なき日本の針路も心配の材料だ。イラク戦争は米国の世論を二分しているが、アフガニスタンでの対テロ作戦は政権だけでなく野党民主党も含めて「よい戦争」と受け止められている。日米同盟の象徴ともいえる対テロ協力が首相を退陣に追い込むほどの争点になるとは想定していなかったのが実情だ。
経済改革の修正を求める動きが与野党を問わず強まっていることにも戸惑っている。日本ウォッチャーの一人は「小泉改革を熱狂的に支持した日本人はどこへ行ったのか」と首をかしげる・
(後略)
***********(引用終わり)*****************************
この手の類の、アフガニスタンやパキスタンでの対テロ戦争は「良い戦争」というプロパガンダはまだまだ続きそうです。実際には、「対テロ戦争」は報復の連鎖を生むだけの実質的な「テロ拡大戦争」なのですが・・・・。
米国への「テロ攻撃(実際には報復攻撃と呼ぶべき)」なるものは、私に言わせればじつに簡単に終わらせることができます。米国民が、一刻も早くその実行を政府に行わしめることを願ってやみません。
その方法とは米国政府が、過去に行った全ての軍事介入と国家犯罪について、その全貌を明らかにし、全ての犠牲者たちに誠意をこめて謝罪し、賠償を行うことです。さらに世界に向けた謝罪とともに次のように宣言することです。「米国に従わせることを目的として、他国を侵略したり、要人を暗殺したり、クーデターで政権を転覆したり、他国の民主的選挙に干渉をしたり、不正な世論操作を行うといった軍事的・政治的介入は二度といたしません」と。そして、米軍は専守防衛目的に特化し、国外の軍事基地はすべて撤収することです。世界の治安維持機能は国連に委ねることです。
さらに過去に米国が行った国家犯罪・戦争犯罪の責任者に対して法の裁きを下すことです。ブッシュやチェイニーやラムズフェルドも当然のことながら戦争犯罪者として裁かねばなりません。
米国の犯罪を裁かねばならないのは、ベトナム戦争やパナマ侵略やイラク戦争などの公然たる侵略戦争のみではありません。歴史を遡れば、1953年のイランのモサデク政権をクーデターで打倒し親米独裁のパーレビ傀儡政権を据えたこと、1954年に民主的な左派政権であるグァテマラのアルベンス政権を転覆して親米軍事政権を据えたこと、1963年にイラクのカセム政権をクーデターで葬り去ったこと、1965年インドネシアのスカルノ政権を打倒するため国軍にクーデターを炊きつけ独裁者スハルトを政権の座に据えたこと、1973年に民主的に選出されたチリのアジェンデ左派政権をクーデターで圧殺しピノチェト親米軍事独裁政権を据えたこと・・・・・・。などなど、その犯罪は枚挙にいとまがありません。
こうした一つ一つの国家犯罪の事実について米国は誠実に謝罪し、責任者が存命ならば法廷で裁くべきです。1973年9・11のチリのクーデターなど、首謀者がニクソン政権の国務長官であったキッシンジャーであることは明らかになっているのですから、キッシンジャーに法の裁きを与えるべきです。国際法廷を設置して裁くべきです。
今日のイラクの事態もイランの事態も、もとはといえば米国と英国が共謀して、近代的で真剣な国づくりを行っていたイランのモサデク政権やイラクのカセム政権を、石油利権の確保を目的としたクーデターで打倒したところから始まっているのです。その大本に遡って謝罪せねば、問題は解決しません。
以上のことを実行すれば、米国への報復攻撃や止むでしょう。
たったそれだけのことで米国民の安全は保たれるのです。何で、わざわざ身の危険をさらに高めるだけの「対テロ戦争」などというバカげた行為に、日本が協力せねばならないのですか? そのような愚行に協力せねばならない義理など一切ないのです。
*******(『日経新聞』9月17日朝刊一面より)**********
(前略)
米国にとっては、強い指導者なき日本の針路も心配の材料だ。イラク戦争は米国の世論を二分しているが、アフガニスタンでの対テロ作戦は政権だけでなく野党民主党も含めて「よい戦争」と受け止められている。日米同盟の象徴ともいえる対テロ協力が首相を退陣に追い込むほどの争点になるとは想定していなかったのが実情だ。
経済改革の修正を求める動きが与野党を問わず強まっていることにも戸惑っている。日本ウォッチャーの一人は「小泉改革を熱狂的に支持した日本人はどこへ行ったのか」と首をかしげる・
(後略)
***********(引用終わり)*****************************
この手の類の、アフガニスタンやパキスタンでの対テロ戦争は「良い戦争」というプロパガンダはまだまだ続きそうです。実際には、「対テロ戦争」は報復の連鎖を生むだけの実質的な「テロ拡大戦争」なのですが・・・・。
米国への「テロ攻撃(実際には報復攻撃と呼ぶべき)」なるものは、私に言わせればじつに簡単に終わらせることができます。米国民が、一刻も早くその実行を政府に行わしめることを願ってやみません。
その方法とは米国政府が、過去に行った全ての軍事介入と国家犯罪について、その全貌を明らかにし、全ての犠牲者たちに誠意をこめて謝罪し、賠償を行うことです。さらに世界に向けた謝罪とともに次のように宣言することです。「米国に従わせることを目的として、他国を侵略したり、要人を暗殺したり、クーデターで政権を転覆したり、他国の民主的選挙に干渉をしたり、不正な世論操作を行うといった軍事的・政治的介入は二度といたしません」と。そして、米軍は専守防衛目的に特化し、国外の軍事基地はすべて撤収することです。世界の治安維持機能は国連に委ねることです。
さらに過去に米国が行った国家犯罪・戦争犯罪の責任者に対して法の裁きを下すことです。ブッシュやチェイニーやラムズフェルドも当然のことながら戦争犯罪者として裁かねばなりません。
米国の犯罪を裁かねばならないのは、ベトナム戦争やパナマ侵略やイラク戦争などの公然たる侵略戦争のみではありません。歴史を遡れば、1953年のイランのモサデク政権をクーデターで打倒し親米独裁のパーレビ傀儡政権を据えたこと、1954年に民主的な左派政権であるグァテマラのアルベンス政権を転覆して親米軍事政権を据えたこと、1963年にイラクのカセム政権をクーデターで葬り去ったこと、1965年インドネシアのスカルノ政権を打倒するため国軍にクーデターを炊きつけ独裁者スハルトを政権の座に据えたこと、1973年に民主的に選出されたチリのアジェンデ左派政権をクーデターで圧殺しピノチェト親米軍事独裁政権を据えたこと・・・・・・。などなど、その犯罪は枚挙にいとまがありません。
こうした一つ一つの国家犯罪の事実について米国は誠実に謝罪し、責任者が存命ならば法廷で裁くべきです。1973年9・11のチリのクーデターなど、首謀者がニクソン政権の国務長官であったキッシンジャーであることは明らかになっているのですから、キッシンジャーに法の裁きを与えるべきです。国際法廷を設置して裁くべきです。
今日のイラクの事態もイランの事態も、もとはといえば米国と英国が共謀して、近代的で真剣な国づくりを行っていたイランのモサデク政権やイラクのカセム政権を、石油利権の確保を目的としたクーデターで打倒したところから始まっているのです。その大本に遡って謝罪せねば、問題は解決しません。
以上のことを実行すれば、米国への報復攻撃や止むでしょう。
たったそれだけのことで米国民の安全は保たれるのです。何で、わざわざ身の危険をさらに高めるだけの「対テロ戦争」などというバカげた行為に、日本が協力せねばならないのですか? そのような愚行に協力せねばならない義理など一切ないのです。
この世から交通事故を無くす事…
この世からタバコと酒を無くす事(私はしませんので)…
この世から…この世から…色々ありますが、それらと同等かそれ以上に難しいですよ?これらの謝罪が行われるのは。
どこの国も歴史を紐解けばスネに傷を持つ身。
その犯罪の度合・深度・被害の大小を問わず、全部の国が自国の犯罪を発表し、謝罪するという大会でも開かねばなりません。
その様な事が出来ると思いますか?
強姦は命までとってないから、殺人よりはいいだろう…と、いう理屈は成り立たないですよね?
>その様な事が出来ると思いますか?
最終的には、以上のことをやるより他に混乱を収拾させる方法はないと思います。米国民でもそう考える人は増えるでしょう。できなければ、それこそハルマゲドンに突入してしまうかも。
仏教徒の私たちは、何とかハルマゲドンの外に逃れたいものです・・・・。
もっとも簡単なのは、米国で革命が起こることですね。革命政権ならば、前政権の犯罪を裁くことは、新政権の正当性確保のためにも必要になりますから。
日本が一番だと思います。
客観的に考えて、夜遅くに女の子が独りで地下鉄に乗れる…こんな国は少ないでしょう。
私も極論に走ってしまう事が多いのですが(笑)、関様の仏教徒・云々の件は、アレッ?、と思います。
私も外国人に信仰する宗教は何ですか?と、聞かれると本当は無神論者なのですが、一応仏教と答えますです。
しかし、敬けんなクリスチャンの方とかも数多いですよね?
また、革命・云々は…無血で行われるならともかく、あの様な国ではドサクサに紛れて、政治的な行動とは無縁の暴動・略奪・殺人・婦女暴行が多数発生するのでは?
アメリカンなら死んでも構わないとは、御考えになっていないですよね。
わたしは以前、関様に農業の伝来は朝鮮からだから、朝鮮の人に感謝していますか?と問いかけられました。
理屈は判らなくもないですよ。
でも、それではジーンズを穿く人間は、アメリカに感謝しながら穿かなければなりません(笑)
ハンバーガーを食べる時も。
某・武道団体に所属していますが、その伝来は中国です。
しかし、少林寺には古代インド拳法が伝えられた…らしいです。
そうすると、多くの人はメソポタミア文明とかに感謝しなければいけないのでしょうか?
信教の自由を認めるのは当然のことだと思います。しかし、他の宗教を「敵」と見なし、異教徒の命を奪う戦争を平然と肯定するような宗教に関しては別です。
「信教の自由を認める」立場からすれば、異教徒との平和共存を否定する宗教は認められないことになります。その存在自体が、信教の自由を脅かすからです。
>アメリカンなら死んでも構わないとは、御考えになっていないですよね。
もちろん考えていません。いつの世であっても無血革命がベストです。道徳的に、以前より状態が悪くなるような革命なら、革命なんてない方がよいです。
>わたしは以前、関様に農業の伝来は朝鮮からだから、朝鮮の人に感謝していますか?と問いかけられました。
それはカラテカさんが、「朝鮮人は日本に感謝しろ」みたいなことをおっしゃったので、そういう発言をすることがいかに恥ずかしいかを分かってもらうために、そういう問いかけをしたのです。
文脈を理解しておられなかったようですね。
そして氏が出演したTVとは、PVのロ-カルなチャンネルではないのですか?
私は…関様も、もちろんでしょうが、TV・等の言う事は全然信用していません。
メディアなんて、製作の時点で何らかのバイアスがかかっているのが当然ですものね。
チャベス氏も、ブッシュ氏を悪魔だの、硫黄の匂いがするだのと言いました。
しかし、アメリカは最大の貿易国で、最高の顧客のはずです。
偉そうな事を言うわけではないのですが、絶滅しない生物はいませんし、もっと大きな枠組みで考えると惑星にも寿命がありますよね?
私は人為的な行為で、霊長目ヒト科ヒト…という生物が絶滅する運命みたいなものがあるとしたら…
それはそれで受け入れるべきでは?と、思うのです。
我々より遥かに強力な生物も絶滅したように…
http://blog.goo.ne.jp/reforestation/e/005eef155806e3a55102273e520ecda1
同じ話の繰り返しはもう疲れるので、同じような質問にはいちいち答えません。ご了承願います。