スーパーチューズデー。共和党では、11州のうち7州でトランプ氏が制した。日本の親米右派層はトランプ現象に戦々恐々としているようだ。
元産経新聞ロンドン支局長の木村正人氏が「トランプが大統領になったら日本は悪夢」と、叫んでおられる。以下のリンク先。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kimuramasato/20160302-00054974/
同盟国の日本はトランプが大統領にならないように米国に対し声をあげよう、などと露骨なことをおっしゃっている。内政干渉はなはだしい。
アメリカの軍事力による庇護がなければ日本はやっていけいないと固く信じ込んでいるから、「日米安保条約は不平等条約」などと平然と言うトランプを「悪夢」と思うのだろう。「アメリカ依存症」という中毒症状に陥った患者みたいなものだ。見苦しいことこの上ない。
共和党のトランプ現象・民主党のサンダース現象も、その本質はアメリカがモンロー主義に向かおうとしているということであり、その流れは遅かれ早かれ必ず来る。もはや止められない。その現象に適応しようということこそ考えなければいけない。
私から見れば、トランプ大統領が誕生すれば、対米従属依存症という重い病気から日本が立ち直るチャンスであり、大変に喜ばしいことである。いずれにせよ、日本は、アメリカがいずれモンロー主義に回帰するということを念頭において、依存症脱却の準備を始めなければならない。
元産経新聞ロンドン支局長氏は上記の記事で以下のようにも書いておられる。
見当違いもはなはだしい。そもそもアメリカがアサド政権を転覆しようなどと画策しなければISなど生まれていない。アメリカがアフガニスタンで親ソ政権を打倒しようとテロリストたちに軍事支援などしなければアルカイダも生まれていない。世界をカオスに陥らせてきたのは、あなた方が媚びてきたアメリカのエスタブリッシュメント層である。
本質がモンロー主義者なトランプは、外国の政権を転覆するためにテロリストに武器をばらまくような愚かな軍事的なちょっかいをする人物ではない。
トランプはプーチンと協調すると言っている。アメリカがアサド政権の武力転覆という選択肢を封じ、プーチンと手を組めばあっという間にISなど鎮圧されるだろう。米ロ協調こそ、テロリストの活動の余地を封じこめ、世界を平和にする最善の策である。
クルーズかルビオが大統領になるのがいちばん怖いのだ。クルーズやルビオは、中国相手に危険なチキンレースに興じる可能性が高く、それにつれて日中の緊張もいよいよ高まらざるを得ない。日中戦争が勃発すれば、アメリカの軍産複合体など、焦土作戦を展開するかもしれない。日本に武器を売れるだけ売りつけて、あとはサヨナラと、さっさと東アジアから手を引く。
それに対し本質がモンロー主義のトランプは、中国を敵視はするだろうが、中国によけいな軍事的ちょっかいを出すとは思えない。基本的に内にこもろうとしているのだから。
だいたい日本の従米右派勢力がトランプを落とそうと躍起になって、アメリカに内政干渉をしようと呼び掛けている、こんな記事がアメリカに伝われば、アメリカの保守層は怒ってますますトランプに投票しようとするだろう。逆効果でしかない。木村正人氏のこの記事、アメリカに拡散してやりましょうか。
P.S. 民主党はここへきてまさかのサンダース失速であった。もっと伸びていけば逆転もあり得ると思ったが、アフリカ系とヒスパニック系のヒラリー支持が固く、伸びきれなかった。マイノリティからしてみても本当はサンダースこそ頼りになると思うのだが、浸透するまでに時間が足りなかったようだ。
どうやら今回は民主党はヒラリーで決まってしまった。しかし若い層が圧倒的にサンダース支持であり、この世代がこのまま成長していき、他方でヒラリー支持のオールドファッションの労働組合層と金融エリート層などますますその数を減らしていくのだから、いずれ民主党もエスタブリッシュメントの支配は終わる。このサンダース現象の結果、ヒラリーが大統領になっても露骨にウォール街に媚びた政策はとりにくくなるだろう。それだけでもサンダース旋風は意義深かった。
元産経新聞ロンドン支局長の木村正人氏が「トランプが大統領になったら日本は悪夢」と、叫んでおられる。以下のリンク先。
http://bylines.news.yahoo.co.jp/kimuramasato/20160302-00054974/
同盟国の日本はトランプが大統領にならないように米国に対し声をあげよう、などと露骨なことをおっしゃっている。内政干渉はなはだしい。
アメリカの軍事力による庇護がなければ日本はやっていけいないと固く信じ込んでいるから、「日米安保条約は不平等条約」などと平然と言うトランプを「悪夢」と思うのだろう。「アメリカ依存症」という中毒症状に陥った患者みたいなものだ。見苦しいことこの上ない。
共和党のトランプ現象・民主党のサンダース現象も、その本質はアメリカがモンロー主義に向かおうとしているということであり、その流れは遅かれ早かれ必ず来る。もはや止められない。その現象に適応しようということこそ考えなければいけない。
私から見れば、トランプ大統領が誕生すれば、対米従属依存症という重い病気から日本が立ち直るチャンスであり、大変に喜ばしいことである。いずれにせよ、日本は、アメリカがいずれモンロー主義に回帰するということを念頭において、依存症脱却の準備を始めなければならない。
元産経新聞ロンドン支局長氏は上記の記事で以下のようにも書いておられる。
中東・北アフリカでは過激派組織ISと国際テロ組織アルカイダの主導権争いが激化し、シリアやイラクだけでなく、リビアやアフガニスタンの治安情勢も悪化しています。米国が孤立主義に走ったら、国際社会は軸を失い、カオス(混沌)に陥ります。中国の海洋進出やプーチン大統領の野心にも歯止めがかからなくなります。
見当違いもはなはだしい。そもそもアメリカがアサド政権を転覆しようなどと画策しなければISなど生まれていない。アメリカがアフガニスタンで親ソ政権を打倒しようとテロリストたちに軍事支援などしなければアルカイダも生まれていない。世界をカオスに陥らせてきたのは、あなた方が媚びてきたアメリカのエスタブリッシュメント層である。
本質がモンロー主義者なトランプは、外国の政権を転覆するためにテロリストに武器をばらまくような愚かな軍事的なちょっかいをする人物ではない。
トランプはプーチンと協調すると言っている。アメリカがアサド政権の武力転覆という選択肢を封じ、プーチンと手を組めばあっという間にISなど鎮圧されるだろう。米ロ協調こそ、テロリストの活動の余地を封じこめ、世界を平和にする最善の策である。
クルーズかルビオが大統領になるのがいちばん怖いのだ。クルーズやルビオは、中国相手に危険なチキンレースに興じる可能性が高く、それにつれて日中の緊張もいよいよ高まらざるを得ない。日中戦争が勃発すれば、アメリカの軍産複合体など、焦土作戦を展開するかもしれない。日本に武器を売れるだけ売りつけて、あとはサヨナラと、さっさと東アジアから手を引く。
それに対し本質がモンロー主義のトランプは、中国を敵視はするだろうが、中国によけいな軍事的ちょっかいを出すとは思えない。基本的に内にこもろうとしているのだから。
だいたい日本の従米右派勢力がトランプを落とそうと躍起になって、アメリカに内政干渉をしようと呼び掛けている、こんな記事がアメリカに伝われば、アメリカの保守層は怒ってますますトランプに投票しようとするだろう。逆効果でしかない。木村正人氏のこの記事、アメリカに拡散してやりましょうか。
P.S. 民主党はここへきてまさかのサンダース失速であった。もっと伸びていけば逆転もあり得ると思ったが、アフリカ系とヒスパニック系のヒラリー支持が固く、伸びきれなかった。マイノリティからしてみても本当はサンダースこそ頼りになると思うのだが、浸透するまでに時間が足りなかったようだ。
どうやら今回は民主党はヒラリーで決まってしまった。しかし若い層が圧倒的にサンダース支持であり、この世代がこのまま成長していき、他方でヒラリー支持のオールドファッションの労働組合層と金融エリート層などますますその数を減らしていくのだから、いずれ民主党もエスタブリッシュメントの支配は終わる。このサンダース現象の結果、ヒラリーが大統領になっても露骨にウォール街に媚びた政策はとりにくくなるだろう。それだけでもサンダース旋風は意義深かった。