前の記事で温暖化懐疑論を批判させていただいたところ、カリフォルニアに転居して元気にご活躍中のみーぽんさんから以下のようなコメントをいただきました。
>わたしも政治的にリベラルな人々が、温暖化懐疑論
>にかぶれてしまう、というねじれに非常に憂慮して
>きました。
本当に、私もこれが謎でした。「何故だろう?」といろいろ考えていたのですが、今年の夏に放映されていたNHKの「ためしてガッテン」で、家庭でできる温暖化対策を特集していたのを観て「なるほど」と思った点がありました。その番組の中では、「人間の心理は認識と行動が一致していると安定するが、認識と行動がズレていると気持ち悪くて安らかでない」という心理学的な分析をしていました。それを観ていてガッテンしたのでした。
温暖化問題、真剣に考えていくと、本当に恐ろしくて気が滅入ってきます。温暖化進行の現実を認識として受け入れれば、それを防ぐための具体的な行動をしなければ気持ち悪くて心安らかではない。しかし、格差の拡大やら生活不安の増大やら、「対テロ戦争」の脅威やら、憲法改悪問題やら・・・・、護憲リベラル派の方々は取り組むべき課題が山積する中で、手一杯の状態。もうこれ以上、温暖化問題というスーパーヘビー級の問題に取り組む余裕は一切ない。
しかし、認識と行動がズレるのは気持ち悪い。では、どうするか? よし、懐疑説を信じてしまえ。「温暖化は心配ない→何も取り組まなくてよい」。社会問題に真剣なはずのリベラル派の方々は、無意識のうちにこのように考えているのではないでしょうか。懐疑説さえ受け入れてしまえば、認識と行動は一致し精神的な安定を保つことができます。
私は、世界が一丸となって、地球温暖化という全人類共通の敵に立ち向かっていくことを通して、国家間の対立も緩和できるし、戦争も防げるし、格差拡大も防げるし、雇用も増加できるし、財政赤字も減らせるし、経済的にもプラスになると思っています。「災い転じて福となす」という弁証法的な発想です。
そのために「エコロジカル・ニューディール政策」という政策プランを当ブログで論じております。要するにこのプランは、亀井静香さんらと同じく公共投資・公共事業擁護論ではあるのですが、旧来の自民党的ケインズ主義と違って、「ダム・道路主要打撃論」です。ダムと道路という二大「温暖化促進事業費」をバッサリと削り、その分の予算を削減するのではなく、すべて再生可能エネルギーの開発と普及のために転用せよという議論なのです。でも、リベラル派のブロガーのあいだでも取り上げてもらえないし、広がらないのですが・・・(苦笑)。
話しは変わりますが、内田樹さんが書いている「地球温暖化で何か問題でも?」という記事、「ひどい!」の一言につきます。
人類の排出する70億トンの炭素が「北京の蝶のはばたき」だって・・・・。唖然とします。彼は、複雑系が何かよく分かっていないのに、カッコつけて引用しようとして、間違った文脈で使い、完全に墓穴を掘っています。「北京の蝶のはばたきですら、カリフォルニアの暴風につながる」というのなら、「いわんや人為的二酸化炭素においてをや」・・・・という話です。たとえ「蝶のはばたき」でも、いかに甚大な災厄に帰結するのかは、拙ブログの前回の記事で論じたとおりです。
内田氏のブログ、私から見ると拙劣きわまる内容で、まったく大した内容でないのに、彼の態度があまりにもエラソーなので、とても読むに耐えられないでいました。それで訪れていなかったのですが、今回の温暖化に関する彼の記事を読んで唖然とした次第です。彼は、私が漠然と感じていた二流という評価以下の三流学者であると確認いたしました。
前回の記事では気候の正のフィードバックによる急激な変動を論じましたが、人間の行動パターンや社会システムも正のフィードバックで変化し得ます。手前ミソで恐縮なのですが、私の書いた『複雑適応系における熱帯林の再生』(御茶の水書房)という本は、その事を実証的に論じた内容なのです。
結局、地球温暖化との闘いは、自然の正のフィードバックが破局をもたらすのが早いか、持続可能な経済システムの構築という社会システム変化をもたらす正のフィードバックの方が早く起こるのかという時間との闘いになってくるのでしょう。
>わたしも政治的にリベラルな人々が、温暖化懐疑論
>にかぶれてしまう、というねじれに非常に憂慮して
>きました。
本当に、私もこれが謎でした。「何故だろう?」といろいろ考えていたのですが、今年の夏に放映されていたNHKの「ためしてガッテン」で、家庭でできる温暖化対策を特集していたのを観て「なるほど」と思った点がありました。その番組の中では、「人間の心理は認識と行動が一致していると安定するが、認識と行動がズレていると気持ち悪くて安らかでない」という心理学的な分析をしていました。それを観ていてガッテンしたのでした。
温暖化問題、真剣に考えていくと、本当に恐ろしくて気が滅入ってきます。温暖化進行の現実を認識として受け入れれば、それを防ぐための具体的な行動をしなければ気持ち悪くて心安らかではない。しかし、格差の拡大やら生活不安の増大やら、「対テロ戦争」の脅威やら、憲法改悪問題やら・・・・、護憲リベラル派の方々は取り組むべき課題が山積する中で、手一杯の状態。もうこれ以上、温暖化問題というスーパーヘビー級の問題に取り組む余裕は一切ない。
しかし、認識と行動がズレるのは気持ち悪い。では、どうするか? よし、懐疑説を信じてしまえ。「温暖化は心配ない→何も取り組まなくてよい」。社会問題に真剣なはずのリベラル派の方々は、無意識のうちにこのように考えているのではないでしょうか。懐疑説さえ受け入れてしまえば、認識と行動は一致し精神的な安定を保つことができます。
私は、世界が一丸となって、地球温暖化という全人類共通の敵に立ち向かっていくことを通して、国家間の対立も緩和できるし、戦争も防げるし、格差拡大も防げるし、雇用も増加できるし、財政赤字も減らせるし、経済的にもプラスになると思っています。「災い転じて福となす」という弁証法的な発想です。
そのために「エコロジカル・ニューディール政策」という政策プランを当ブログで論じております。要するにこのプランは、亀井静香さんらと同じく公共投資・公共事業擁護論ではあるのですが、旧来の自民党的ケインズ主義と違って、「ダム・道路主要打撃論」です。ダムと道路という二大「温暖化促進事業費」をバッサリと削り、その分の予算を削減するのではなく、すべて再生可能エネルギーの開発と普及のために転用せよという議論なのです。でも、リベラル派のブロガーのあいだでも取り上げてもらえないし、広がらないのですが・・・(苦笑)。
話しは変わりますが、内田樹さんが書いている「地球温暖化で何か問題でも?」という記事、「ひどい!」の一言につきます。
人類の排出する70億トンの炭素が「北京の蝶のはばたき」だって・・・・。唖然とします。彼は、複雑系が何かよく分かっていないのに、カッコつけて引用しようとして、間違った文脈で使い、完全に墓穴を掘っています。「北京の蝶のはばたきですら、カリフォルニアの暴風につながる」というのなら、「いわんや人為的二酸化炭素においてをや」・・・・という話です。たとえ「蝶のはばたき」でも、いかに甚大な災厄に帰結するのかは、拙ブログの前回の記事で論じたとおりです。
内田氏のブログ、私から見ると拙劣きわまる内容で、まったく大した内容でないのに、彼の態度があまりにもエラソーなので、とても読むに耐えられないでいました。それで訪れていなかったのですが、今回の温暖化に関する彼の記事を読んで唖然とした次第です。彼は、私が漠然と感じていた二流という評価以下の三流学者であると確認いたしました。
前回の記事では気候の正のフィードバックによる急激な変動を論じましたが、人間の行動パターンや社会システムも正のフィードバックで変化し得ます。手前ミソで恐縮なのですが、私の書いた『複雑適応系における熱帯林の再生』(御茶の水書房)という本は、その事を実証的に論じた内容なのです。
結局、地球温暖化との闘いは、自然の正のフィードバックが破局をもたらすのが早いか、持続可能な経済システムの構築という社会システム変化をもたらす正のフィードバックの方が早く起こるのかという時間との闘いになってくるのでしょう。
リベラル派が懐疑論にかぶれるというのは、温暖化問題の「難しさ」と「如何わしさ」によるのではないいかと思います。ネットの普及で、911や対テロ戦争等の如何わしさがあからさまになり、政府やマスコミに懐疑的な人が増えましたが、そういう人ほど一般に流布している説を疑ってみる傾向が強くなります。温暖化についても排出権ビジネスが成立したり、ゴアの映画の虚偽の部分がクローズアップされたり、バイオディーゼルの需要増による熱帯林の破壊のような、温暖化対策を口実にした環境破壊の実害が出てきたりすれば、環境を隠れ蓑にした誰かの別の意図があるのではないかと疑いたくもなります。
全ての一次資料に当たって、その正誤を判断するだけの能力や時間のない大多数の人は、ある程度の所で判断を保留するのではないでしょうか。私自身恥ずかしながら、温暖化についてはよく分からない部分が多く、今の所その上でCO2削減に賛成していますが、既存の言説への疑いが強い人の中には、その逆に振れてしまう人もいるかもしれません。
私は地球温暖化説そのものを否定する心算はありませんが、温暖化の原因が二酸化炭素とするのには賛成できません。
地球が他の星に比べて温暖なのは、水・水蒸気によるものであり、二酸化炭素ではありません。
事実、乾燥地帯である砂漠やヒマラヤなどの高山では、日差しがあると(日中)非常に暑くなりますが、夜間は氷点下です。
本当に地球温暖化の原因が二酸化炭素なのなら、これ等の乾燥地帯でも夜間の気温が氷点下以下にならなくなったとかの影響があっても不思議ではないと思います。しかしながら、その様な報道は一切見聞きする事はありません。
地球温暖化二酸化炭素説が、バイオエタノール燃料使用の根拠となり、穀物価格の上昇をもたらしている。
これは、温暖化二酸化炭素説と言うデマゴギーによって意図的な食糧危機を演出して莫大な利益を得る(価格上昇だけでなく、禁輸を通じて政治的利益を得る事も含む)政策です。
また、廃絶されつつあった原子力発電が息を吹き返してきたのも、温暖化二酸化炭素説の為です。
原子力発電は、四六時中温排水を垂れ流して周辺の海水温を上昇させます。
北海道の泊原発の周辺では、平均水温が1℃上昇しているそうです。
海水温の1℃は、気温で例えれば10℃に相当する位のものだそうです。
海水温が1℃上昇すれば、原発創業以前に獲れていた魚は獲れなくなるでしょう。
穀物の輸入も難しくなり、近海の魚まで獲れなくなったらどうなるでしょうか?
必ず日本は政治的に屈服させられるでしょう。
を設けて、地球温暖化懐疑派・否定論の内容面についてのレビューをしてきました。
槌田説の討論会なんてのも以前参加してました。
どうして、リベラル派に懐疑派が多いのかをちゃんと考えていませんでしたが、単に公式の説明には眉につばをつけて見たがる習性の人が、日本の現状ではリベラル派になるということではないでしょうか。
個別の問題の中身を深く検討するのもしんどいことですし、温暖化正統派批判をしている人たちの言がかっこよく見えるためその側に立ちたがる、と言ってしまうと言いすぎかもしれませんが、批判派同士の説の中では相互に矛盾した批評をしていてもその論理整合性は問わないでなあなあでやっていますから。
人間の力で「核」をコントロールできるとは思えませんし、地球をダメにするのでは?とも思ってしまいますが、どうなんでしょう?そして、関さんがおっしゃるように地球の環境はそんな単純な問題ではなく、もっともっと恐ろしく人間の力ではどうにもならない複雑なエネルギーが介在していると思います。恐いです。
>環境を隠れ蓑にした誰かの別の意図があるのではないかと疑いたくもなります。
これは確実にあります。ビジネス界は、どんな現象でも、それを利用して一儲けしようと考えますので。アメリカ政府のバイオエタノール振興の陰にもカーギル社のロビイングがあり、カーギルはそれによる穀物価格上昇でボロ儲けでしょう。
しかし、「温暖化を口実にいろいろな策謀をめぐらす人々がいる」という事実はあるにせよ、「温暖化の進行そのもの、あるいは温暖化のCO2原因説が眉唾である」ということにはなりません。
温暖化対策の主導権を、ビジネス界から市民の手に奪い返せばよいだけだと思います。
奇兵隊さま
>地球が他の星に比べて温暖なのは、水・水蒸気によるものであり、二酸化炭素ではありません。
二酸化炭素やメタンが原因の温暖化で、水蒸気量が増え、その水蒸気が温暖化をさらに加速させているのです。ですから、水蒸気が温暖化の大きな要因であることは事実ですが、二酸化炭素を減らさないことには水蒸気も減りません。前の記事でも書きました。
小倉さま
ティッピングポイントについてのトラックバックありがとうございました。大変に勉強になりました。
懐疑派の影響を受けた方々が小倉さんのブログを読んで勉強してくれることを願います。私も折に触れて小倉さんのブログの宣伝をさせていただきます。
ココロさま
>「CO2を出さない核エネルギー推奨」のために‥。私もこれには賛成できません。そこがネックだと思います。
温暖化対策で原発推進・・・・残念ながらアメリカ政府と日本政府はそちらの方向に傾いちゃってます。残念です。しかしスウェーデンやデンマークやドイツなどなどは、その選択肢を回避しています。
やはり市民意識の成熟度が、日米とヨーロッパの差に帰結していると思います。原発がイヤだから温暖化懐疑説に傾くというのではなく、スウェーデン市民のように原発も石油も拒否して自然エネルギーの開発と普及に取り組むことが、私たちのなすべき選択だと思います。
自分自身を振り返って、「地球全体の温暖化現象」やその原因を「二酸化炭素」であることに疑いを持ってしまうことは、かっこよさへの自己陶酔なんだろうか、とふと考えてしまったのは事実です。けれど……、疎外感の方がつよいです。私は、物性物理をやっていたので、こういう現象もミクロ現象から推論するのです。
さて、論点は2点。
水蒸気(じつはCO2もなのですが)、温度上昇に対して正のフィードバックが掛ります。だからこそ、私は疑うのです。
過去(地質時代)に明かに気温・水温が上がった時期があります。その際、当然のこととして水蒸気・CO2は増加しはじめます。しかし、時間経過とともに気温が上昇し続ける、という現象へはつながりませんでした(そこが金星との違いです)。
また、大気現象として水蒸気量は増減を繰り返しています。今言われている温室効果の係数が正しいならば、水蒸気圧と気温とに相関が見えなければなりません。
両者は、実際の現象に現れていませんから、支配的な要因でない、と私は見るわけです。
また、単一種類の分子が吸収できる光スペクトルは、ピーク状で、その幅はせいぜい1nmオーダです。そのピークでの吸収が数バンド重なったとしても、よく知られている地球からの輻射光に現れる吸収バンドの吸収率以上になりそうにありません。
つまり、現状でも「吸収」は飽和している、と分光学をやったことがある人間としては、結論せざるを得ないのです。
ミクロ現象から追うと、これら分子の光吸収が支配的な要因でない、と私は見るわけです。
さらに。代替エネルギーの件ですが、
どうして、太陽光や風力という、エネルギー源が不安定で融通が利かないものに「意図的に注目を集めるのでしょうか」私はかなり疑念を持っています。
太陽光・風力は発電量の人為的なコントロールがほぼ不可能です。その意味で「需要によらず一定量発電してしまう」原発と同じように貯める必要があります。貯めるために蓄電池(これも容量に限界があります)や揚水発電所(製造・メンテに相当な環境負荷がかかります)が必須になることと予測できます。
そこが重電メーカにとって「オイシイ」のも事実(爆笑)、と電機メーカで働いているエンジニアには禁句かもしれませんが、
踊らされている、と言わざるを得ません。
どうして、地熱やマイクロ水力に政策が向かないのでしょうか?
ひとつ疑問なのですが、単一種類の分子が吸収できる光スペクトルのバンド幅が小さい(輻射に比べて吸収エネルギーが極めて少ない)のに金星の気温暴走の原因に水蒸気のポジティブ・フィードバックが取り上げられるのは何故なのでしょう?
物性物理分野からのこういった批判は一般的なのでしょうか?
私のような素人としては、専門家の議論には(簡単に指摘できるような)大きな穴はないだろうという信頼感があるのですけれども…。
あと、ご指摘の地熱やマイクロ水力の資源量というのも気になりますが、包括的な調査とかは無いのでしょうか?
私とよく似た見方で徹底されてるのは、ネット上でもこの方を知っているのみです。分光学を結構やったはずの私も、内容の高度さに追いつけない部分があるので、「内容に間違いありません」と紹介できないところが、私の弱いところなのですが……。
http://feliscatus.web.fc2.com/spectra.html
金星の件は、確かに難しいですね。
私の推論では、H2Sが多いことでさらに温暖化が加速してきたこと、大気が高圧化することで大気中のガス分子がクラスター化したこと(単一の分子の吸収ピークが分子間の相互作用で帯状に広がる)あたりが、要因として思い浮かびます。
>地熱発電
どこかで、日本国内の資源量を推定していた記憶があるのですが、ご存知ないですか>All。
日本で一番大きい(けど世界レベルでは、30位までに入るのかな?)八丁原の発電所は、50万人都市くらいを賄えると思いますが、ちょっとうろ覚えです、すみません。
>いう現象へはつながりませんでした(そこが金星と
>の違いです)。
ああ、私は今社会科学の研究をしてますので、物性物理はシロートです(笑)。私の物理学の知識は大学の教養課程までですので、お手柔らかにお願いします。
地球と金星の何が違うのか? 生物の存在ではないでしょうか。地球は正のフィードバックで二酸化炭素やメタンの濃度が増えていくと、その濃度に適応しながら進化したプランクトンや微生物がそれを大量に吸収するようになり、それが負のフィードバックとなって元の状態に復元させるのではないでしょうか。
ですから、今人類が排出した二酸化炭素も、いずれそうしたプランクトンなどの増殖によって吸収され元に戻るのでしょう。でも、その負のフィードバックが働く時点まで人類は生き残っているのでしょうか?? 何せ、古生代の終わりにはメタンハドレードの溶解という正のフィードバックで、地球上の全生物種の90%が死滅していますから・・・。人類が滅びた後、何億年かして、また別の高等生物が進化してくれるでしょうか・・・・。その高等生物が遺跡の中から人類が残した科学知識の遺産を掘り起こし、それを解読して引き継いでくれるでしょうか?
>また、単一種類の分子が吸収できる光スペクトル
>は、ピーク状で、その幅はせいぜい1nmオーダです。
気体の分子の一個一個のみに注目するのではなく、分子間の相互作用性によって生じる分子の集団としての創発性を見る必要があるのでしょう。分子同士で吸収→射出→吸収→射出と繰り返し、そのやりとりが活発化する中で、温室効果は強められると思います。また分子の衝突が活発になると吸収線の幅が広がるそうです。
この辺、デルタさんの金星の説明と同じではないかと・・・。
>そこが重電メーカにとって「オイシイ」のも事実(爆笑)、
なるほど! これは目からウロコでした。でも重電メーカーにそんな政治力があるのですか?
もちろん太陽光、風力、バイオマス以外にも可能な自然エネルギーには全てチャレンジすべきだと思います。地熱、マイクロ水力のみならず、波力だって潮力だって・・・・。
私は「治水」を名目とするバカげた巨大ダムには反対ですが、マイクロ水力発電は支持です。
アメリカ物理学協会の物理学史センター所長のワート氏他による懐疑派向けの解説がRealClimateブログに載っていますね。
http://www.realclimate.org/index.php/archives/2007/06/a-saturated-gassy-argument/#more-455
途中の要約部分だけ転記しておきます。
”So, if a skeptical friend hits you with the "saturation argument" against global warming, here's all you need to say: (a) You'd still get an increase in greenhouse warming even if the atmosphere were saturated, because it's the absorption in the thin upper atmosphere (which is unsaturated) that counts (b) It's not even true that the atmosphere is actually saturated with respect to absorption by CO2, (c) Water vapor doesn't overwhelm the effects of CO2 because there's little water vapor in the high, cold regions from which infrared escapes, and at the low pressures there water vapor absorption is like a leaky sieve, which would let a lot more radiation through were it not for CO2, and (d) These issues were satisfactorily addressed by physicists 50 years ago, and the necessary physics is included in all climate models.”
暴走温室効果については、正のフィードバックがある=発振現象とは限らないという電気回路の話と同じで、単なる場合分けで金星と地球が違うということではないかと。