ブッシュ政権の支持基盤であるキリスト教福音派のパット・ロバートソンがついにテレビで公然とベネズエラのチャベス大統領の暗殺を呼びかけたそうです。
以下「読売新聞」のHPより。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050824i412.htm
(引用開始)
米国の宗教右派を代表する「テレビ伝道師」パット・ロバートソン師が22日、反米路線をとるベネズエラのチャベス大統領暗殺をテレビで呼びかけ、波紋を広げている。米政府は23日、「(暗殺は)違法。我々の(国防総)省はそんなことはしない」(ラムズフェルド国防長官)と、両国関係の一層の悪化を防ぐため、火消しに躍起になっている。
ロバートソン師の発言は、自ら会長を務めるキリスト教放送網を通じて放送された。左派政策を進めるチャベス大統領が、ベネズエラを「共産主義の侵略とイスラム過激主義の発射台にしようとしている」とした上で、「2000億ドルの戦費はいらない。我々には彼を排除する能力がある。秘密工作員に仕事をさせれば簡単だ」と述べた。
(引用終わり)
*************************************
もし米国が本当にチャベス大統領を暗殺したら、かえって自分の首を締めるだけでしょう。チャベスのボリバル主義は死して昇華され、南米の人々の怒りをさらに奮い立たせ、決定的に米国から離反させることになるでしょう。
かりにベネズエラでチャベスが暗殺されても、彼はチェ・ゲバラのように、死してその魂を不朽のものとし、米国を追いつめていくでしょう。
今度のボリビアの大統領選挙でも左派が勝つ可能性が高いようですが、それは「死せるゲバラ、生けるブッシュを走らす」と表現できるかも知れません。死してチェ・ゲバラの魂は昇華され、ボリビアの人々に受け継がれ、いまや米国を追いつめるまでになったのです。
吉田松陰が幕府に殺されても、その魂が弟子達に受け継がれてついに幕府を倒したのと同じことです。
暗殺はこのように逆効果です。ただし侵略戦争によってベネズエラ市民の志気を根こそぎに破壊し、絶望のどん底に突き落とそうというのであれば、話は別です。
ここで日本人の皆さんに考えて欲しいのは、ロバートソン本人も言うように、現在の米国は膨らむ財政赤字によって対ベネズエラ侵略のための「2000億ドルの戦費」を調達できないという事実です。ですから暗殺という非効果的な手段に訴えるしかないのです。
しかし、2000億ドルの戦費を調達する方法があります。それは日本の郵政民営化後に、郵貯と簡保の資金によって、米国債を買わせることなのです。
どうか、郵政民営化支持者の皆様には、この事実もよく考えていただきたいのです。この狂気の帝国に対し、これ以上の日本人の金融資産を貢ぐことが何をもたらすのか。
思えば、ボリビアにおける反米運動も、世銀に要求された水道の民営化の恐るべき帰結などの結果、高まってきたものです。首都ラパスの水道は米国共和党ロビーのベクテル社に売却され、水道料金は40%も値上げされ、市民暴動が発生して死者まで出ました。
先週のNHKスペシャルの「ウォーター・クライシス」で、フィリピンやボリビアの水道民営化の背景とその恐るべき帰結に関して取り上げられていました。私は何かマスコミ批判ばかりしていますが、ああいう優れた番組をつくることのできるディレクターや記者には心から敬意を表します。(ちなみに、「ウォーター・クライシス」の前の「ウォーター・ビジネス」を製作したのは、いまNHKのカイロ支局にいる私の親友です。しょっちゅうバクダットに派遣されていますが、死なないことを天に祈るのみです。)
ボリビアの水道民営化の帰結は、日本の郵政民営化の将来の帰結を暗示する出来事なのです。
亀井さん、かりにあなたがハゲタカの手先のホリエモンに敗れて倒れても、いつか日本人はあなたの志を理解するときがくるでしょう。
以下「読売新聞」のHPより。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050824i412.htm
(引用開始)
米国の宗教右派を代表する「テレビ伝道師」パット・ロバートソン師が22日、反米路線をとるベネズエラのチャベス大統領暗殺をテレビで呼びかけ、波紋を広げている。米政府は23日、「(暗殺は)違法。我々の(国防総)省はそんなことはしない」(ラムズフェルド国防長官)と、両国関係の一層の悪化を防ぐため、火消しに躍起になっている。
ロバートソン師の発言は、自ら会長を務めるキリスト教放送網を通じて放送された。左派政策を進めるチャベス大統領が、ベネズエラを「共産主義の侵略とイスラム過激主義の発射台にしようとしている」とした上で、「2000億ドルの戦費はいらない。我々には彼を排除する能力がある。秘密工作員に仕事をさせれば簡単だ」と述べた。
(引用終わり)
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もし米国が本当にチャベス大統領を暗殺したら、かえって自分の首を締めるだけでしょう。チャベスのボリバル主義は死して昇華され、南米の人々の怒りをさらに奮い立たせ、決定的に米国から離反させることになるでしょう。
かりにベネズエラでチャベスが暗殺されても、彼はチェ・ゲバラのように、死してその魂を不朽のものとし、米国を追いつめていくでしょう。
今度のボリビアの大統領選挙でも左派が勝つ可能性が高いようですが、それは「死せるゲバラ、生けるブッシュを走らす」と表現できるかも知れません。死してチェ・ゲバラの魂は昇華され、ボリビアの人々に受け継がれ、いまや米国を追いつめるまでになったのです。
吉田松陰が幕府に殺されても、その魂が弟子達に受け継がれてついに幕府を倒したのと同じことです。
暗殺はこのように逆効果です。ただし侵略戦争によってベネズエラ市民の志気を根こそぎに破壊し、絶望のどん底に突き落とそうというのであれば、話は別です。
ここで日本人の皆さんに考えて欲しいのは、ロバートソン本人も言うように、現在の米国は膨らむ財政赤字によって対ベネズエラ侵略のための「2000億ドルの戦費」を調達できないという事実です。ですから暗殺という非効果的な手段に訴えるしかないのです。
しかし、2000億ドルの戦費を調達する方法があります。それは日本の郵政民営化後に、郵貯と簡保の資金によって、米国債を買わせることなのです。
どうか、郵政民営化支持者の皆様には、この事実もよく考えていただきたいのです。この狂気の帝国に対し、これ以上の日本人の金融資産を貢ぐことが何をもたらすのか。
思えば、ボリビアにおける反米運動も、世銀に要求された水道の民営化の恐るべき帰結などの結果、高まってきたものです。首都ラパスの水道は米国共和党ロビーのベクテル社に売却され、水道料金は40%も値上げされ、市民暴動が発生して死者まで出ました。
先週のNHKスペシャルの「ウォーター・クライシス」で、フィリピンやボリビアの水道民営化の背景とその恐るべき帰結に関して取り上げられていました。私は何かマスコミ批判ばかりしていますが、ああいう優れた番組をつくることのできるディレクターや記者には心から敬意を表します。(ちなみに、「ウォーター・クライシス」の前の「ウォーター・ビジネス」を製作したのは、いまNHKのカイロ支局にいる私の親友です。しょっちゅうバクダットに派遣されていますが、死なないことを天に祈るのみです。)
ボリビアの水道民営化の帰結は、日本の郵政民営化の将来の帰結を暗示する出来事なのです。
亀井さん、かりにあなたがハゲタカの手先のホリエモンに敗れて倒れても、いつか日本人はあなたの志を理解するときがくるでしょう。
愚かなパクシィより。
http://agrotous.seesaa.net/
また私のこの記事にTBして下さった正広&くみこさんの記事もとってもよいです。
私は大げさでなく、今度の選挙は日本が独立を維持するのか、それとも実質的にモノ言えぬ米国の植民地になるのかの瀬戸際と思います。
なので、どうしても自公に過半数を割って欲しいのです。小泉首相と竹中大臣さえ退いてくれれば、希望は持てます。あの二人だけは、私はどうしても許せないのです。
私の記事などでお役に立てるのでしたら、周囲の方々に見せて、投票の際の判断基準に役立てて下されば大変に嬉しく存じます。