代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

【近刊書紹介】『赤松小三郎ともう一つの明治維新 ―テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社)

2016年11月29日 | 赤松小三郎
 拙著『赤松小三郎ともう一つの明治維新 ―テロに葬られた立憲主義の夢』(作品社)が来月(2016年12月)中旬に発売されます。amazonではすでに予約受付が始まっていました。宣伝させていただきます。
 アマゾンの予約サイトをリンクさせていただきます。以下です。

https://www.amazon.co.jp/dp/4861826047/


 昨日編集者の方から連絡をいただき、「予約の入り方が好調なので、発行部数を予定より増やします」とのことでした。これはうれしい。予約受付が始まっていることも私は知らなかったのですが、さっそく予約注文をしてくださっている方々がいるようでした。ありがとうございます。

 来年度は大政奉還150周年。信州上田藩士・赤松小三郎は全く無名ですが、知られざる大政奉還のキーパーソンです。本書は、既存の「明治維新の物語」の虚構を赤松小三郎の視点から究明し、また現行の日本国憲法の精神は幕末に芽生えた小三郎らの憲法構想にさかのぼることを明らかにし、「現行憲法がGHQの押し付け」という安倍首相の歴史観(=長州史観)の誤謬もあわせて論じます。

 大河ドラマ「真田丸」ファンの皆様。真田昌幸・信繁の軍略を継承する赤松小三郎のことを本書を通して知っていただけるとうれしく存じます。

 まだアマゾンのサイトでは、表紙画像がアップされていません。現在のところの予定画像を公開させていただきます。以下のようなものです。



 本の帯の裏面の文章も紹介させていただきます。宇沢弘文先生の社会的共通資本研究会のメンバーであったジャーナリストの佐々木実さん(新潮ドキュメント賞と大宅壮一ノンフィクション賞を受賞)が本の推薦文を寄せてくださいました。

「歴史の闇から救い出されたこの人物が、いま我々に明治維新の《再解釈》を迫っている。」
佐々木 実(ジャーナリスト、新潮ドキュメント賞・大宅ノンフィクション賞受賞)

 坂本龍馬に先駆けて議会政治を唱え、その先進性を西郷隆盛・大久保利通らが恐れ、ついに暗殺された赤松小三郎。これまで歴史の闇に葬られてきた。しかし、大政奉還150周年に向けて、歴史の真実に注目が集まっている。本書は、赤松の知られざる生涯を最新の研究成果とともに紹介し、幕末に彼の唱えた議会政治が現在の日本国憲法の理念と較べて何ら遜色のない内容であり、社会的支持も得ていた事実を明らかにする。幕末に芽生えた“立憲主義の夢”は、テロリズムによって潰えたのであり、明治に出現した専制体制とは異なる“もう一つの維新”“もう一つの日本近代史”の可能性があった。そして、赤松小三郎の夢は、今なお実現していない。
 

 


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんにちは (たにむらこうせつ)
2016-11-30 16:36:06
龍馬の前にこう言う人がいたんですね。
本、ぜひ読んでみたいです!
今日本は変わるときだと想いますから・・・(^-^)
みんなのブログからきました。
詩を書いています。
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感謝申し上げます ()
2016-11-30 20:31:31
たにむらこうせつ様

 ありがとうございます。光栄に存じます。
 赤松小三郎の存在と、彼がなぜ忘却されてきたのかを知ると、明治維新の見方が根底的に変わると存じます。

 詩人さんなんですね。また、貴ブログも拝読させていただきます。
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