代替案のための弁証法的空間  Dialectical Space for Alternatives

批判するだけでは未来は見えてこない。代替案を提示し、討論と実践を通して未来社会のあるべき姿を探りたい。

「安倍晋三、統一協会合同結婚式に祝電」キャンペーン

2006年06月13日 | 時事問題
 ハムニダ薫さんが、「〈安倍晋三、統一協会合同結婚式に祝電〉をネット上に広げようキャンペーン」を展開中です。詳しくはハムニダさんのブログのこのエントリーを見てください。日ごろあまり時事問題ニュースを追っかけて文章を書くことの少ない私なのですが、このハムニダさんのキャンペーンには連帯します。だって、安倍さんが首相になっちゃたら、カルト教団の教祖・文鮮明氏の政治的意向が日本の政治に反映されるかもっていうんですから!!(それとも小泉内閣で既に反映されているのか?) これは恐ろしいことです。統一協会は、洗脳合宿・合同結婚・霊感商法などで市民の財産をまきあげ、数多くの人々を不幸のどん底に突き落としてきました。一人暮らしのお年寄りなどを狙って財産を巻き上げる霊感商法の手法は、「オレオレ詐欺」の元祖と言えるかも知れません。 

 「まあ安倍さんが首相になっても、来年の参院選で自民党を惨敗させて退陣させれば、在任期間は短くてすむだろう。被害は最小化できるかな」なんて思っていたのですが、カルト教団の文鮮明氏とのつながりを知ってから考えが変わりました。安倍氏を首相にしてはいけません。政治的な右左を超えて、仏教・キリスト教・神道の宗教の違いを超えて、「文鮮明の日本政治への介入を許すな」というスローガンは共有できると思います。

 福田康夫さんも所詮は森派だし、濃厚に市場原理主義者なので、福田氏に対する私の評価はトリプルCってとこでしょうか。でも、トリプルDとトリプルCを比べたら、トリプルCを支持せねばなりません。
 ラルフ・ネーダーは、「ブッシュとゴアの政策を比べたら、ブッシュはDマイナなのに対し、ゴアはCマイナだ。だから私は立候補する」なんてカッコつけて出て、結局、ブッシュを勝たせた「戦犯」になってしまいました。DマイナとCマイナを比べたら、Cマイナを支持せねばならないのです。でないとヒサンのスパイラルが発生するのです。(これはネーダーだけじゃなく、日本共産党の人々にも言いたいことですが・・・)

 というわけで、福田さ~ん、頑張って~。(より良いものを選ぶのではなく、少しでもヒサンでないものを選ぶという選択しかできないのが何とも惨めですが・・・)

 「共謀罪反対」の声も、「保守とリベラル」あるいは「右と左」の政治的立場の違いを超えてブログ上で反対運動が広がっていきました。そのことは非常に画期的なことだったと思います。「文鮮明の政治介入を許すな」に関しても、政治的立場の違いを超えて共有可能でしょう。

 でも何ができるのだろう。「う~ん」と唸っていたのですが、美しい季節とは誰にも言わせまい・・・・さんは、マスコミへのメール作戦を提起していました。ブロガーのあいだでこの情報が飛び交っても、「安倍さ~ん。キャーキャー」の主婦層には情報が広がりません。やはりマスコミが報道せねば。私も知り合いのジャーナリストにダメ元で当たってみよう。

 統一協会が行なう霊感商法の実態に関しては、例えば霊感商法対策弁護士連絡会のサイトをご参照ください。このページを見ていくと、自民党で、統一協会からの資金援助や選挙応援を受けていた政治家の名前も出てきます。このサイトを読んでいて「うえっ。あの人もそうだったのか。けっこうまともな政治家だと思っていたのに・・・」と、自分の無知を恥じました。なんと高村さんや平沼さんまで・・・・・。裁判で違法の判決が出ている社会的犯罪によって集めた金を献金としてもらったら、犯罪に手を貸してるってことじゃないですか。もう自民党には一刻も早く下野してもらわねば。
 ブッシュのブレーンにまで統一協会信者が食い込んでいるって? 福音派とはどう折り合いをつけているのだろう? ああ、世の中は不思議・・・・。いよいよ世界中で「社会滅びてカルト栄える」って感じになってきましたね。   

 話は変わりますが、そもそも安倍さんて、経済政策に全く無知です(小泉氏と同様)。彼は説明に窮すると「要するにポートフォリオがですねぇ、、、、」とか、カタカナ言葉をヤケに連発させて煙に巻こうとするのですが、論理的に全く整合性がとれていなくて、見ていてあわれみを覚えます。
 
 だいたいあの顔には、「私は親(と祖父)の七光りを浴びて今日まで生きてきました。苦労知らずのボンボンです」と書いてあるじゃないですか(これも小泉氏と同様)。典型的に人(ブッシュであれ、文鮮明であれ)にコントロールされやすいタイプですよ。
 あのボンボン顔がどうしてハンサムなのですか? 貧乏のどん底から裸一貫で政治家になった亀井静香の方がよっぽど男らしくて信頼できる風貌じゃないですか。・・・・・・てなことをハムニダさんのブログでも愚痴ったのですが、ハムニダさん他、女性陣から「亀井静香の方が男前」という声があがったので、とってもウレしかったです。

 あの手のボンボン顔にキャーキャー言っちゃう女性が、薄情なオトコに引っ掛けられて不幸になるのですよ。あ、これは本論とは関係ないけど・・・。
  

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4 コメント

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ん~どう読むか (山澤)
2006-06-19 02:21:12
既に本命は安部ではなく福田なのではないかとの観測もあるのですが・・・。ここは福田になった場合と、安部になった場合の両方を視野にいれるべきだと思うのですが、アジア経済圏構想を進めアメリカ支配から脱却を目指すならば確かに福田なのですが、それすらアメリカの意志ということになりはしまいか。その場合、どんな問題点があるのかを考え尽くせてないのですが・・。関様、ご教授いただければ幸いですが。



http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=122189
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Unknown (らさ@藤沢)
2006-06-19 09:29:25
関さん、面白い情報をたくさんありがとうございます。

昨日、この件を雑誌フラッシュのつり広告で目撃しました。
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山澤様 ()
2006-06-20 22:16:44
>アジア経済圏構想を進めアメリカ支配から脱却を目

>指すならば確かに福田なのですが、それすらアメリ>カの意志ということになりはしまいか。



 いやー、私もそんな大層な政治情勢の分析はできるほど情報通ではないのですが・・・・。とりあえず福田が訪米してチュイニーまで会ってくれたということなのでアメリカは福田と安倍の二股をかけているのでしょう。

 これは山澤さんのおおせの通り、米国政界の中に、「日本と中国の対立を続けさせる方が米国の国益にかなう」という考えと、「これ以上の日中の対立は東アジアにおける米国の地位にとっても不利益になる」という二つの考えが存在するので、米国自身が安倍とも福田とも決められないでいるからでしょう。



 ですので、もちろん福田になったからといって今の従米路線が改まるということはあり得ないと思います。自民党を下野させない限り、従米に待ったをかけることはできないと思います。



 安倍晋三に関しては、「今回ダメだ」というだけではなく「未来永劫、決して首相になる資格はない最低の人間だ」と私は思います。

 
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らさ様 ()
2006-06-22 07:24:23
 コメントありがとうございました。



 あ、それから自分の記事に自分でコメントすることになるのですが、調べてみると、亀井静香さんもかつては統一協会との関係は深かったようです。出自が福田派だからやはり・・・。となると福田康夫さんも当然、信用できません(アベ氏に比べると「ヒサン度指数が若干少ないかも知れない」程度です)。福田氏が首相になっても、私はもちろん政権批判を行い、自民党を下野させるために全力を尽くします。

 亀井さんの場合、野党に下ったので、そういう「腐れ縁」もなくなるだろうと期待はしています。

 
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