TPPと自由貿易さらに踏み込んで「新自由主義」と呼ばれる経済思想との関係について分かりやすくまとめたDVDがあります。紹介します。
TPP問題で、米国のNGOなどとも国際的に連携しながら活動しているNPOのPARCが制作した「誰のためのTPP?―自由貿易のワナ―」というタイトルのDVD。
注文はPARCの以下のページから。定価5000円、貸出上映価格10000円とちょっと高価ですが、高校や大学等での教材として効果的と思います。
http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/tpp.html
TPP問題を、単に現在話題になっている点のみで捉えるのではなく、その起源を1970年代に始まった新自由主義の源流にまでさかのぼって解説しているのが特徴といえるでしょう。
また、日本の農業・医療・消費者など国内的視点のみならず、アメリカで反対運動をするロリー・ワラックさんや映画「幸せの経済学」の監督であるヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんなども登場し、国際的な視点で掘り下げています。
監督は土屋トカチさん、構成はPARCの安川直佑さん、監修は同じくPARCの内田聖子さんです。
私も「監修協力」として名前を連ねさせていただいております。シナリオの段階で若干のアドバイスをしただけで、ほとんど手伝っていないので恥ずかしい次第です。
私も大学で教材として使ってみたので、このDVDを視聴した大学生の感想をいくつか抜粋して紹介します。
***以下大学生の感想*****
*大学2年生女子
「TPPは様々な垣根を壊すというが、本当に国家の垣根をも壊すのだと感じた。TPPに参加すると既得権益に守られた人だけが得するんだなと思った」
*大学2年生男子
「TPPに関して私は農業関係者だけが苦しむので、私には関係のないことだと思って今まで過ごしてきましたが、そうではない事に今さらですが気づかされました」
*大学2年生男子
「企業が国を訴えて勝ってしまうというのでかなりおどろいた。TPPは国と国との条約ではなく、企業と国のそれもかなり不平等なものだと思いました。規制や関税は弱い人たちのためにあるのに、規制が無い方が平等という考え方は違うと思う」
*大学2年生女子
「(TPPで)全てのものが安くなるだろうと思っていたから薬価が高くなるのにはおどろいた。自由貿易によって利益が得られる点も多々あるが、結果、失業者が出るなら考えた方が良いと思う」
以下は中国人留学生の感想。中国人学生は、一般的に日本人よりよほど親米的で、自由貿易も支持する学生が多い。まあ、それは80年代の日本人が自由貿易を礼賛していたのと同じ理由です。しかしグローバル化の弊害に十分に気付いている学生もいます。
*中国人留学生2年生女子
「私は日本国民がTPP参入に反対する気持ちは理解できません。…今の世界はグローバル化だ。国と国との交流が強くなる。日本も例外ではない」
*中国人留学生1年生女子
「TPPで参加国同士なら無関税で輸入できて、ややこしいルールや仕組みも統一されるんですね。とてもよいことじゃないですか」
*中国人留学生1年生女子
「TPPは不平等条約だと思う。内容も公表されなかった。参加した日本国民には心配になることだ。TPPは大国の大企業の利益を目指している。カネだけ、今だけを考えていることである」
TPP問題で、米国のNGOなどとも国際的に連携しながら活動しているNPOのPARCが制作した「誰のためのTPP?―自由貿易のワナ―」というタイトルのDVD。
注文はPARCの以下のページから。定価5000円、貸出上映価格10000円とちょっと高価ですが、高校や大学等での教材として効果的と思います。
http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/tpp.html
TPP問題を、単に現在話題になっている点のみで捉えるのではなく、その起源を1970年代に始まった新自由主義の源流にまでさかのぼって解説しているのが特徴といえるでしょう。
また、日本の農業・医療・消費者など国内的視点のみならず、アメリカで反対運動をするロリー・ワラックさんや映画「幸せの経済学」の監督であるヘレナ・ノーバーグ=ホッジさんなども登場し、国際的な視点で掘り下げています。
監督は土屋トカチさん、構成はPARCの安川直佑さん、監修は同じくPARCの内田聖子さんです。
私も「監修協力」として名前を連ねさせていただいております。シナリオの段階で若干のアドバイスをしただけで、ほとんど手伝っていないので恥ずかしい次第です。
私も大学で教材として使ってみたので、このDVDを視聴した大学生の感想をいくつか抜粋して紹介します。
***以下大学生の感想*****
*大学2年生女子
「TPPは様々な垣根を壊すというが、本当に国家の垣根をも壊すのだと感じた。TPPに参加すると既得権益に守られた人だけが得するんだなと思った」
*大学2年生男子
「TPPに関して私は農業関係者だけが苦しむので、私には関係のないことだと思って今まで過ごしてきましたが、そうではない事に今さらですが気づかされました」
*大学2年生男子
「企業が国を訴えて勝ってしまうというのでかなりおどろいた。TPPは国と国との条約ではなく、企業と国のそれもかなり不平等なものだと思いました。規制や関税は弱い人たちのためにあるのに、規制が無い方が平等という考え方は違うと思う」
*大学2年生女子
「(TPPで)全てのものが安くなるだろうと思っていたから薬価が高くなるのにはおどろいた。自由貿易によって利益が得られる点も多々あるが、結果、失業者が出るなら考えた方が良いと思う」
以下は中国人留学生の感想。中国人学生は、一般的に日本人よりよほど親米的で、自由貿易も支持する学生が多い。まあ、それは80年代の日本人が自由貿易を礼賛していたのと同じ理由です。しかしグローバル化の弊害に十分に気付いている学生もいます。
*中国人留学生2年生女子
「私は日本国民がTPP参入に反対する気持ちは理解できません。…今の世界はグローバル化だ。国と国との交流が強くなる。日本も例外ではない」
*中国人留学生1年生女子
「TPPで参加国同士なら無関税で輸入できて、ややこしいルールや仕組みも統一されるんですね。とてもよいことじゃないですか」
*中国人留学生1年生女子
「TPPは不平等条約だと思う。内容も公表されなかった。参加した日本国民には心配になることだ。TPPは大国の大企業の利益を目指している。カネだけ、今だけを考えていることである」