日本学術会議による基本高水検証の結果を受けて、政治家や市民もいっしょに「検証」の検証をします。本当に緊急に決まったことなのですが、河野太郎議員を招いて来週の6月28日(火)に下記セミナーが開かれます。宣伝させていただきます。拡散希望です。皆様、ブログやツイッターで宣伝お願いします。
昨年の10月12日に基本高水問題を国会で取り上げ、今回の日本学術会議による検証のきっかけをつくった河野太郎議員が登場いたします。演題は「なぜ基本高水が問題なのか? 河川村と原子力村の構造は同じ」です。
震災と原発で目の回るようなお忙しさの中、河野議員は基本高水問題も忘れずに引き続き追及して下さっています。まさに超人的な活躍といってよいでしょう。
首相候補としても名前が挙がるようになってきた河野議員。この間、原子力村の利権構造に鋭く切り込み、持ち前の英語力を活かして日本に巣くう利権ムラ社会の実態を海外メディアに広く伝えてきました。「その構図は河川村にもそのままあてはまる」という趣旨。乞うご期待。
ついでに日本学術会議の結論を「誤りだ」と断定してきた私も、説明責任を果たすために一言しゃべらせていただきます。国交省は「交渉中」とのことで、来て下さるかどうかまだ分からないとのことです。
ふるってご参加をお願いします。
******以下転送**************
緊急検証セミナー
日本学術会議河川流出モデル・基本高水評価等検討分科会による「検証」を検証する
「基本高水」って何?
日時: 2011年6月28日(火)15:00~16:00
場所: 衆議院第二議員会館 第7会議室(B1)定員40人(14:40~15:00 第二議員会館ロビーで入館証を渡します)
内容:
▼なぜ基本高水が問題なのか? 河川村と原子力村の構造は同じ
河野太郎(衆議院議員)
▼基本高水とは何か? 今回の国交省新モデルはどのような意義を持つのか?
国土交通省河川局河川計画課(交渉中)
▼森林の保水力がなぜ重要なのか? 学術会議の検証結果をどう見るのか?
関 良基(拓殖大学准教授)
主催: 治水のあり方シフト研究会
趣旨
衆議院予算委員会での河野太郎議員の質問とそれに対する馬淵澄夫前国土交通大臣の答弁をきっかけに、日本の治水計画を定める上で絶対的な数値と思われてきた「基本高水」の正当性に大きな疑問が投げかけられるようになりました。
その後、八ツ場ダム建設の根拠となる利根川の基本高水流量(200年に1度確率の降雨で治水基準点・伊勢崎市八斗島で毎秒2万2000立方メートルとされていた)を定めた計算資料が見つからないということが明らかになり、大臣の指示で、第三者による基本高水流量の再検証が行われることになりました。
今年1月から6月20日まで「日本学術会議河川流出モデル・基本高水評価等検討分科会」が計11回の会合を持ち、利根川の基本高水の検証を行いました。その結果、従来からの基本高水とほぼ変わらない数値を「妥当」とする「回答骨子」がまとめられました。同分科会では、8月2日(予定)に一般向けの説明会を開くことにしています。
他方、その「回答骨子」を「疑問」あるいは「誤っている」とする多くの意見書が提出されてきましたが、分科会はそれらの疑問点のすべてを解消したとは必ずしも言えません。
そもそも「基本高水」とは何なのでしょうか? 日本全国の河川では、「基本高水」を根拠として「治水計画」が立てられてきました。しかし、そのことが何を意味するのかを理解できている人はほとんどいません。「専門性」に拒まれて、正確で十分な理解も報道も行われてこなかったのが現状です。
そこで同分科会による説明会が行われる前に、改めて治水についての基本的な理解を深めたいと思います。利根川の治水は何故、検証が必要となり、どのように検証されたのか。検証のきっかけをつくった議員や専門家を招いて今回の「検証」を検証したいと思います。
昨年の10月12日に基本高水問題を国会で取り上げ、今回の日本学術会議による検証のきっかけをつくった河野太郎議員が登場いたします。演題は「なぜ基本高水が問題なのか? 河川村と原子力村の構造は同じ」です。
震災と原発で目の回るようなお忙しさの中、河野議員は基本高水問題も忘れずに引き続き追及して下さっています。まさに超人的な活躍といってよいでしょう。
首相候補としても名前が挙がるようになってきた河野議員。この間、原子力村の利権構造に鋭く切り込み、持ち前の英語力を活かして日本に巣くう利権ムラ社会の実態を海外メディアに広く伝えてきました。「その構図は河川村にもそのままあてはまる」という趣旨。乞うご期待。
ついでに日本学術会議の結論を「誤りだ」と断定してきた私も、説明責任を果たすために一言しゃべらせていただきます。国交省は「交渉中」とのことで、来て下さるかどうかまだ分からないとのことです。
ふるってご参加をお願いします。
******以下転送**************
緊急検証セミナー
日本学術会議河川流出モデル・基本高水評価等検討分科会による「検証」を検証する
「基本高水」って何?
日時: 2011年6月28日(火)15:00~16:00
場所: 衆議院第二議員会館 第7会議室(B1)定員40人(14:40~15:00 第二議員会館ロビーで入館証を渡します)
内容:
▼なぜ基本高水が問題なのか? 河川村と原子力村の構造は同じ
河野太郎(衆議院議員)
▼基本高水とは何か? 今回の国交省新モデルはどのような意義を持つのか?
国土交通省河川局河川計画課(交渉中)
▼森林の保水力がなぜ重要なのか? 学術会議の検証結果をどう見るのか?
関 良基(拓殖大学准教授)
主催: 治水のあり方シフト研究会
趣旨
衆議院予算委員会での河野太郎議員の質問とそれに対する馬淵澄夫前国土交通大臣の答弁をきっかけに、日本の治水計画を定める上で絶対的な数値と思われてきた「基本高水」の正当性に大きな疑問が投げかけられるようになりました。
その後、八ツ場ダム建設の根拠となる利根川の基本高水流量(200年に1度確率の降雨で治水基準点・伊勢崎市八斗島で毎秒2万2000立方メートルとされていた)を定めた計算資料が見つからないということが明らかになり、大臣の指示で、第三者による基本高水流量の再検証が行われることになりました。
今年1月から6月20日まで「日本学術会議河川流出モデル・基本高水評価等検討分科会」が計11回の会合を持ち、利根川の基本高水の検証を行いました。その結果、従来からの基本高水とほぼ変わらない数値を「妥当」とする「回答骨子」がまとめられました。同分科会では、8月2日(予定)に一般向けの説明会を開くことにしています。
他方、その「回答骨子」を「疑問」あるいは「誤っている」とする多くの意見書が提出されてきましたが、分科会はそれらの疑問点のすべてを解消したとは必ずしも言えません。
そもそも「基本高水」とは何なのでしょうか? 日本全国の河川では、「基本高水」を根拠として「治水計画」が立てられてきました。しかし、そのことが何を意味するのかを理解できている人はほとんどいません。「専門性」に拒まれて、正確で十分な理解も報道も行われてこなかったのが現状です。
そこで同分科会による説明会が行われる前に、改めて治水についての基本的な理解を深めたいと思います。利根川の治水は何故、検証が必要となり、どのように検証されたのか。検証のきっかけをつくった議員や専門家を招いて今回の「検証」を検証したいと思います。
で、下記のような質問を県議会で行いましたが、全く納得できない答弁でした。何かご助言をいただければ幸いです。
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椛川ダムについてお聞きします。
ダムとは、川または谷などを堰き止めて、水が貯まるように作られた土木構造物です。その建設目的は主には、利水と治水です。ですから、水資源の有効活用のため、そして人命と財産を守るため、人類が考えだした、人にとっては有益な施設だと思います。しかし、言い方を変えれば、ダムは人類の自然への挑戦ですから、自然の調和を乱すことにもつながります。ですから、これらの機能に代る有効な方法がダム以外にないという場合のみ、ダムは建設されるべきと思います。
現在県は、国の「ダム見直し方針」を受け、事業検証を行っているところです。我が党として「いのちを大切にする政治」を目標に上げていますから、その視点から利水と治水を私なりに検証してみたいと思います。
利水とは、ダムで貯めた水を、上水、農業用水、工業用水などに利用することです。県内に点在するため池群がまさに、利水のためのダムそのものです。府中ダムも利水のために作られました。多目的ダムである早明浦ダムも利水容量分を使って香川県に配水されています。このように水は人間生活にとって不可欠な資源であることから、渇水の状況や必要とする水の需要量がダムの大きさや必要性を決定する要因になります。ですから、大きなダムほどお金がかかりますが、渇水に安心だと言えます。
現在の椛川ダムの計画利水容量は753万トンです。これだけ確保すれば、渇水の危険性は少なくなり、それだけの投資効果もあり、人命も一定守られることでしょう。農業も商業も工業も生業として水が必要であり、水がなくなると生活するお金を得ることが出来なくなって、生活苦から人命が守られなくなるということが考えられますし、水道水に依存した生活が、コンビニのペットボトルで補えることにはならないのも事実です。しかし、現在の社会生活において、人間が水を摂取することが出来ずに、干からびて死亡することはまずあり得ません。ですから、人命を守るという視点で言えば、他に優先される税金の使い方もあるのではと考えます。また、この利水容量の753万トンの中身、詳細が非常に分かりにくく、必要性に疑問を抱かざるを得ないといえます。
まず、水道用水分199万トンです。高松市の自己水源確保が目的だと思いますが、その分だけ県営水道利用が減るということにもなるのではないでしょうか。高松市に対して「県営水道は渇水時でも必ず供給します。」と確約はできないまでも。原水調整池、宝山湖も完成したことも考慮されず、199万トンのままです。県全体で考える必要があるし、各自治体が自分のところの自己水源確保に走っていたのでは、現在の水道事業の広域化の議論は全く無意味になると思いますが、知事はどう思われますか。
また、この新規利水についての比較検討案として、ため池案や海水淡水化案など検討されていますが、利水容量199万トンの根拠である、日量9000トンを確保することを前提にしていることから、私には検討に値しません。
そして意味のわからないのが「流水の正常な機能を維持のための容量」554万トンです。これは有効貯水量1029万トンの半分以上を占めています。治水、利水以外に後付けのような気がしてなりません。そんなに必要な容量分なら、「流水の正常な機能を維持」するためだけのダムがあってもいいとも思いますが、あまり聞いたことがありません。ほとんど治水利水に付随しての容量のように思います。せっかくダムを造るのだから、ついでに「流水の正常な機能の維持」分をいれているように思えてなりません。もしそうだとすれば、利水治水に比べ必要性は低いと思いますがどうなのでしょうか。
この「流水の正常な機能を維持のための容量」の内218万トンがおそらく、常に河川に流すための水量分や、既得水利権分だと思います。香川県の河川は長さが短く急峻であり、雨が降ると一気に流れ、通常はほとんど流れないという状況といわれています。これは太古の昔から、このような河川なんです。この状況の中で、河川にはいろいろな生物がいるわけです。この容量分を使って、河川にいつも一定量流すようにするということは、これこそ自然に逆らっていますし、このような自然に逆らった行為が容量確保の目的に書いてある「動植物の保護」になぜなると考えるのでしょうか。教えてください。
既得水利権というのも私には理解できません。今まで一気に流れていたのを、ダムで堰き止めてその水を使うのが、なぜ「既得」なのでしょうか。分かりやすく教えてください。
そしてもっと分からないのが「流水の正常な機能を維持のための容量」の内336万トンが異常渇水時の緊急水補給分です。渇水の危険があるから、利水容量分199万トン確保したはずです。その上で、今度は異常渇水分336万トンということですから、日本語的には屋上屋です。それなら、その上に「想定外渇水分1000万トン」でも何でも、いくらでも増やせると思ってしまいます。
利水容量が大きいほど渇水に安心なことは当たり前です。しかし、基本的にはどんなに貯水量を確保しても、必ず異常渇水は起きます。言い換えれば、どんなに大きなダムを造っても、無駄なダムはありません。それが10年に一回か、100年に一回か1000年に1回か、1万年に1回必要なのかの、これは確率の問題です。問題は費用対効果です。何年に一度を想定し、失う経済的影響と、それが利水に投資した金額とが見合うという根拠を教えていただければと思います。
次に治水について検証します。雨が降ると土地にしみこみ、次に川に流れ込みます。短時間で川に流れ込むと水位が上がり、堤を越え氾濫し、農地を流し、家を流し、洪水で人命を奪います。そこで、川に流れこんだ水を一旦ダムで堰き止め、ダムの下流には川堤の範囲内で流せる流量に調整して流します。このように水の持つ危険性を一定制御することで、人命や財産を守るためにダムが造られますし、洪水調整容量276万トンはそのため確保した容量だと思います。しかし、治水目的でダムを造ったとしても、確率の問題で洪水調整容量を超えることは必ず起こります。その時は水災害を防ぐことは不可能です。ですから、どの程度の水準の水災害まで防御するかが洪水調整容量分産出の決め手だと思います。換言すれば、大きなダムほど水災害に安心だが、お金がかかるということです。
簡単にいえば、椛川ダムは、50年に1度の大雨のときに河川には毎秒1030トンの水が流れ、河川が氾濫するという計算になる。だからダムの洪水調整で河川に流れる水を毎秒100トン低減し毎秒930トンにして氾濫を防ぐということだと思います。そのための洪水調整容量が276万トンということです。
今回、「できるだけダムに頼らない治水」という政府の方針に従って検証をしていますが、全くの看板倒れといわざるを得ません。期待していた、設計方法や設計数値の取り方については全く見直されていませんから、現行案以上のものが出てくる可能性はない、と容易に想像がつくわけです。
ですから、50年確立の流量から導き出される毎秒1030tを前提にして、現計画以外に29方策を検討しその内2案を選び、現計画と比較するという手順になります。一つは「支障橋梁架替+河道掘削案」もう一つは「引堤案」です。
こんな案は、現行案の引き立て役にしかなりません。現計画を立てるときから、この程度の代替案を検討していなかったのか、というより、検討に値しないということは最初から分かっていたんだと思います。全く形式的な検討だと言わざるを得ません。本当に残念です。
治水は人の命を守ることに直結します。しかし、命を守るためだからといってお金に糸目をつけるなとはなりません。100億円で10人の命が守られることに使うより、10億円で100人の命を守ることに使うほうがいいに決まっているからです。この276万トンは学術的に導かれたものですから、私たち素人にはあっているのかどうか分かりません。ですから、直接的に人命を守る役目と合わせて先ほどの利水の場合と同じように、「○○年に一度の災害で、○○円損失することから考えると、椛川ダムの洪水調整機能には○○円のお金がかるが、必要な投資だ」と素人にも分かりやすく説明をするのが県の役目だと思いますがいかがでしょうか。
もうひとつ教えていただきたいのは、現計画が480億円から385億円と95億円も減額になっていることです。約100億円ですから、善通寺市の年間予算です。この95億円の内容は地質調査で掘削量が想定の半分になり、コンクリートや残土処分も減ったことで54億円その他骨材の調達方法や物価変動含めて95億円ということですが、これは今回の国の検証要請を受けて、その点検をしたところ95億円減額と報道されていますが。国の事業検証の中身とは関係ないと理由での減額と思うわけですが、検証要請がなければ95億円の減額は無かったのでしょうか。それともいずれ95億円の減額は分かっていたものなのでしょうか。教えてください。
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私のメアドは
takata@sky.bbexcite.jpです
コメントありがとうございました。多忙でブログを放置していたため、返信が遅れてしまいました。
利水に関しては、香川県の水事情が外部者にはよく分からないので、私には判断能力がありません。
一般論ですが、本当に渇水の問題が深刻で利水上の必要があるのであれば、ダムは必要悪として建設もやむを得ないと思います。しかし遺憾ながら、日本の現在の多くのダム計画において、ダム建設をしたいがために、きわめて過大な水需要予測が行われている場合が多く、それを現実的な値に修正するだけで大半のダムは不要になると思います。
また農業などの慣行水利権も実際には余っている場合が多いです。これは法改正が必要になりますが、慣行水利権を他の用途に転用可能な柔軟な権利に変えていけば、日本の大概の水需要は満たせると思います。
私は香川の水需要は分からないので何ともコメントできませんが、八ッ場ダムなど首都圏の水需要に関しては、今後確実に減少していくにも関わらず、人口統計までごまかして、今後も増大を続けるという水需要を予測して建設の根拠としています。下記に詳しいです。
http://yamba-net.org/modules/problem/index.php?content_id=3
首都圏のダム計画に関しては、水需要予測を適正なものに見直せば、利水に関する必要性の根拠は消えます。
香川県でも水需要予測の数字にごまかしがないか、詳しく精査する必要性があると思います。
また「流水の正常な機能を維持のための容量」に関しては、ご指摘の通り、とってつけた名目で無意味だと思います。ダム建設によって自然で正常な川の流れを遮断しておいて、あたかも環境のためであるかのように主張するのは欺瞞だと思います。
洪水調整に関しては、基本高水の数値が過去の実績の洪水流量に関して過大に設定されていないかどうかが問題です。既往最大洪水の1.4倍、1.5倍といった数字であれば、計算の過程でダムのために数字を釣り上げている可能性が高いです。既往洪水の情報はすぐに情報が手に入ると思いますので、既往洪水と基本高水を比較して精査してみては如何でしょうか。
利根川に関しては、計算過程でインチキをやって過大な数値を捏造していたことが明らかになったので問題になりました。
香川県がどのように基本高水を定めたのか、情報公開の上、計算過程を精査する必要があると思います。
またご指摘のように、大切なお金の使い途なので、県民が皆で真剣に考える必要があると思います。財政破たんで失業・貧困問題が深刻化した方が、洪水よりもはるかに人命にかかわる大問題と思います。同じ額のお金であれば、経済波及効果も高く、環境を改善し、未来に向けた意味のある投資をした方がよいと思います。県民も当然そう願うでしょう。
河川関係に財政資金を投入するとしても、マイクロ水力発電のような子供の未来に希望を与える環境分野への投資した方がはるかに有用だと思います。
以上、具体的なことには何も答えられずもうしわけございませんでした。
なにとぞよろしくお願い申し上げます。