イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

「混同です!」

2011-06-26 14:24:43 | 朝ドラマ

一週遅れになりましたが、中村先生(ピエール瀧さん)、帰って来なかったんですねぇ。嗚呼、惜別(@『おひさま』)。

「貴様らぁーー!!」で鳴らした鬼教練担当が、コケた杏子ちゃん(大出菜々子さん)に「大丈夫か」と妙に優しくしてくれていたのがフラグだったのね。「毎朝一番に学校に来て、先生に野球を教えてもらうのが楽しみだった」「子供らと野球をする先生になりたかった」と、最後の最後に陽子ちゃん(井上真央さん)と夏子先生(伊藤歩さん)に本音を言って、見送る人もなく早朝の校舎をあとにして出征されました。最後にエアピッチング。嗚呼惜別。

何かっつったら「師範学校出のオンナ先生」と陽子ちゃんたちにインネンつけていたのは、“先生になりたくても勉強ができなくて師範には行けず、戦時中のドサクサでなれた代用教員止まり”のコンプレックスと、迂回したあこがれだったんでしょうな。前田先生という美人の女先生が初恋の相手だったそうだし、最後の夜の職員室で両女先生を「本校のお姫さまたち」と呼んでたしね。教師デビュー2年めで人妻になった陽子ちゃんにはさすがに取り付く島がなかったでしょうが、「結婚もせず教育に人生を捧げておられる」とかなんとかあてこすっていた夏子先生には、世が世ならちょっと振り向いてもらいたい気持ちもあったかも。「お国のために一命を捧げる“歩(ふ)”になれ」と生徒たちに教えてきたことの責任を取る、彼なりの殉国の美学をつらぬいた。

まぁ考えようによっては中村先生、生きて復員しても戦後の新制教育では出番がなかっただろうし、命を大切にとか個人の尊厳とか、教育哲学からしてコペルニクス的転回でついていけなかったかもしれない。それにしても、かつての教え子さんたち、特に、体操教練でヘンな動きになっていつも悩んでいた、一学年前のミチオくん(鏑木海智さん)とは再会して「先生は、本当はコレを教えたかったんだ」と野球で笑顔を引き出し「教練では怖かったけど、ホントはやさしい先生だった」と見直してもらう機会ぐらいはあげたかったですね。

碁敵(がたき)ならぬ将棋ガタキだった福田先生(ダンカンさん)とも出発前、挨拶ぐらい交わせたかしら。福田先生も丁年なんだけど、あの分厚い眼鏡からいって、たぶん視力の問題で丙種合格なのでしょう。

 ところで、ウチの高齢家族は、ダンカンさんとベンガルさんの芸名面での区別がつきません。福田先生役のダンカンさんが出るたび、「おぉベンガルだ」と言います。体格も、芸歴も違うし、“○▽▲”しか合ってないと思うのだが。

しかもそれプラス、ヴィジュアル面では近藤芳正さんとベンガルさんの区別がつきません。これはまあ、容貌的に、遠からず遠からずと思えないこともないのですが、飯田オクトパス先生が出ていたときにも「ベンガルが英語の先生か」と言っていました。

…以上2件の根深い、いまとなってはいつ何がきっかけで混じっちゃったのかわからん思い違い、月河も、ウチ内の非高齢組も、思い出せないくらい昔から、長年ヤツらに「そうじゃなくてコレはダンカン!」「立川談志師匠の弟子からたけし軍団!」「この人はコンドーヨシマサ!」「だーかーらーマサオミじゃなくてヨシマサ!」と延々教え続けて、いい加減声帯ポリープができかかったので、23年前から完全にあきらめて「そーだねーベンガルだねーペプチド粒タイプ(脱力)」と調子を合わせています。

…だから、一度は『おひさま』内で、オクトパスと福田先生が一堂に会するシーンをやって見せてほしいのですがね。ヤツらどういうリアクションになるかな。

コメント
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