イエローフローライトを探して

何度も言うけど、
本当にブログなんかはじめるつもりじゃなかった。

謝罪会見より深刻な事 ~メンバーを面罵~

2018-04-27 21:58:07 | 芸能ネタ

 数々の違法薬物、特に覚せい剤や麻薬系、あるいは近年急に蔓延し警戒されてきたカラフルな“脱法ドラッグ”各種に比べると危機意識が低いのかもしれませんが“アルコール”だって立派な危険薬物です。

 習慣性・耽溺性が非常に高いし、一度に大量摂取すれば短時間で死に至ることもあるし、習慣的に過剰摂取を継続するとじわじわと内臓も、精神も冒されます。

 なんたって、覚せい剤や麻薬と違って、裏社会の裏市場に大金を投じずとも、そこらのコンビニチェーンで真昼間から誰でも、ポケットマネーで買えてしまうのが一番怖いところです。

 TVで有名俳優やタレントが堂々とCMしているし、健全な居酒屋やレストランで大勢に供されていて、大勢が美味しそうに、明るく楽しげに飲んでいるのと同じ物を飲んでいるんだから、肉体的にも倫理的にも抵触感がほとんどありません。「ヤバいものを買ってる、飲んでる」「冒されてる」という自覚がないまま、どんどん抜け出られなくなっていく。

 昨日のTOKIO山口達也さんの謝罪会見、“強制猥褻”“女子高生”とヤバ要素が揃い、いや幾らアイドルで兄貴キャラでも四十男から夜中の電話呼び出しにホイホイ行っちゃう女の子もどうなの?親がどういう教育してんのよとか、TOKIOの活動どうなる、他メンバーに連帯責任は?とかCM・イメキャラキャンセルの違約金何億円とか、等比級数的に論点が増えてぼやけてしまいましたが、いちばん深刻にまずいのは、“酒の飲み過ぎで肝機能の数値が、速攻入院を要するほど悪化し、入院中は当然強制的に酒を断てたので改善して退院したが、その日のうちに飲みたくなり自宅で焼酎一本空けた”という前段部分です。

 入院中どんな診断や説明を受けたかは話に出てきませんでしたが、「飲み過ぎたから悪くなった、飲むのをやめたから改善した、また飲んだらまた悪くなる」という因果関係は、大人なんだからじゅうぶん理解できていたはずで、それでも飲みたくなり、飲まずに我慢することができず、飲み始めたらあっさり量を過ごしてしまうというのは、コレすでに立派なアルコール依存症です。意志の力で合理的に行動を制御できなくなったら、もう「酒好き」「酒飲み」の域を逸脱しています。

 昨日の報道によると、この人、数年前に離婚会見したときも原因を訊かれて「ボクの生き方が自由過ぎた、サーフィンとかお酒とか」とほとんど武勇伝みたいにシレッと答えており、その頃から危機意識がないにもほどがあったようなのです。“飲まずにはいられない”“意志で飲むのをやめることができない”のは自由じゃないってばよ。依存症の縄目にすでに縛られまくりだ。

 強制猥褻はそれ単体でれっきとした犯罪なので、女性や若者に人気のタレントという立場からしても厳しく裁かれなければなりませんが、アルコール依存症を侮ってはなりません。ひとり本人だけの心身の損傷、荒廃のみならず、周囲に及ぼす社会的悪影響がすさまじい。即入院加療を要すると思います。

 こんな事件を起こすまで好き勝手飲むにまかせておいた、あの所属事務所もずいぶん適当だし、大事な稼ぎ手タレントのはずなのに冷たいなとも思う。まぁ、昨日今日スカウトで拾われた下っ端若手じゃないし、昨日も軽く驚き直した様に四十代半ばですから、一番責任あるのはご本人でしょうが。でも、せめて離婚会見で前述のようにイキがっていた頃に、彼から見て偉い人、怖い人が強く警鐘を鳴らしていればね。

 あと、今回の山口さんでも完全にマスコミの“~メンバー”呼びが定着してしまいました。今更だけど気味が悪い。こんな日本語ありませんよ。なのに、TV各局、民放もNHKも、高齢家族が宅配購読している日本経済新聞でさえも同調。どこも、誰も「おかしくない?」と言わないの。どうしちゃったんだ日本。

 書類送検すでにされて起訴or不起訴待ちなんだから、“山口達也容疑者”でいいじゃないですか。何が怖くて、誰を憚って山口“メンバー”なのか。一週間ほど前にやはり酒に酔って、路上で通りすがりの女性に猥褻した仮面ライダーデューク(@『鎧武』)の俳優さんはきっちり“青木玄徳容疑者”で終始報じられていました。何故この違い?グループやユニットの一員じゃないから?誰かわかるように説明してもらえませんかね。説明できる人誰でもいいです。上層部じゃなくても。実際に記事原稿書いてる本人が「自分はこういう理由でこの呼び方で書いています」と、顔出して説明してほしい。

 こんなマスコミが森友、加計がどうだらこうだら、忖度だの圧力だの、鬼の首でも取ったように論う資格なんかないと思います。あぁ嫌だイヤだ。酒でも飲むか。

コメント
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