日曜朝のFMラジオはダラめな番組しかないので、今日はチューナーをTV音声チャンネルにしていたら、地上波NHK総合でもMLBワールドシリーズ第3戦を生放送中。
家事作業中は画面に気を取られて火の元や刃物の扱いがおろそかにならないよう、TVは絶対につけないようにしていますが、今日は解説の梨田昌孝さんと長谷川滋利さんの話が、試合の映像の数倍おもしろかった。
第3戦の舞台となっているコロラド・ロッキーズ本拠地デンバーのクアーズフィールド(←しかし、聞いただけで強烈にビール飲みたくなる球場名)は“標高1マイル(=約1,609メートル)の高地にあり、気圧の低さと乾燥した空気で、とにかくボールが飛ぶ。バッターが打った打球も飛ぶけど、ピッチャーの“落ちる球”もあんまり落ちず、高めに浮いて落差が出ないことが多いので、タテよりヨコ変化のスライダー系を得意とするピッチャーが良績を上げやすい。
ロッキーズがここをホームグラウンドに定めた95年以降、被本塁打の多さに悲鳴を上げて、何とかせねばならんと対策をこらし、ホームゲーム開催の前日から使用ボールをワインセラーに保管して湿度を補い飛距離を抑えたという話は有名ですが、ピッチャー陣もゴロを多く打たせるピッチングに切り替えるなど工夫して、かつての本塁打量産球場も、ここ10年ほどはアーチ減少傾向らしい。
しかしメジャー投手経験9年の長谷川さん曰く「それでも飛びます」。
実況の森中直樹アナが「デンバーでゴルフをやると15ヤードから20ヤードは(飛距離が)違うそうですが」と水を向けると、長谷川さん「だから、ゴルフやるのが嫌になりますよ。(デンバーのあと、デンバー以外の)他の場所に行くとね」。
「あんまり飛ぶのでコントロールがきかないから、かえってスコアがまとまらない。たくさん飛ばせれば気持ちいいって人はいいでしょうけど」に、梨田さんが「ボクなんかはそのクチですね」「今度ぜひ一度お願いします」。
………梨田、早く北海道来て火噴いて働け(←来季から北海道日本ハムファイターズ監督)。
あと、ボストンレッドソックス岡島投手の登板前に、長谷川さんが「メジャーの監督は、中継ぎやショートリリーフ担当のピッチャーは短いイニングしか投げないから連投させても平気だと思ってる人が多い」。
大概ランナーを背負った場面で、あと一つ、あるいは二つアウトを絶対取ってくれという仕事を任される救援投手は、球数は少なくてもものすごい疲労を強いられるのに、メジャーの監督の多くはそう思ってくれない、というんですね。
「ボクなんか特に、球が遅いからそんなに疲れないだろう、と思われるんです」。
…吉本興業スポーツ部・長谷川さん得意の自虐ネタ。
放送席でこの話題が出た1時間半ぐらい後に岡島投手が26日の第2戦に続いて登板、いきなり3ラン打たれてましたね。その後味方が4点追加してくれて事なきを得ましたが。
やはりリリーヴァーには、球威よりスピードより、ハートの強さが必須のようです。
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