前回、歯の移植治療についてとインプラント補綴は最後の手段という話を述べた。
そこで今回は当院のインプラント補綴が関わる臨床例を提示しよう。
症例は上顎左側臼歯部欠損に対して片側でのコーヌス義歯を使用していた症例。
主訴は前歯部充填物の脱離と義歯についてだったが、他にも右上小臼歯部の
歯根破折がみられた。
欠損補綴治療において、この様な口腔内では まず
・遊離端欠損に対して
・保存不可能な歯に対して抜歯処置後の中間歯欠損に対して
どのような治療を考えるか、であるが、
本事例の場合、上下顎の咬合状態、下顎臼歯の処置状態より
欠損部への移植をからめた補綴治療は選択肢としては無理があると判断した。
次に上顎に対して部分床義歯を考えた場合、現状の義歯設計の
モディフィケーションを提案したが、義歯治療自体を患者は好んでいなかった。
そのため欠損部にはインプラント治療を選択した。
しかし欠損がみられ、根破折も見られるような症例は口腔機能環境にも問題があるため
単に欠損部にインプラントをするだけでなく、先に全体のバランスを整える必要がある。
それゆえ初期治療にはそれなりに時間を要する。
症例はLytle&Skurowのclass2にあたり、咬合機能的な維持と
歯周環境の維持も考えた補綴を私なりに行った。
写真は初診時、治療中期、治療終了から1年後の状態である。
そこで今回は当院のインプラント補綴が関わる臨床例を提示しよう。
症例は上顎左側臼歯部欠損に対して片側でのコーヌス義歯を使用していた症例。
主訴は前歯部充填物の脱離と義歯についてだったが、他にも右上小臼歯部の
歯根破折がみられた。
欠損補綴治療において、この様な口腔内では まず
・遊離端欠損に対して
・保存不可能な歯に対して抜歯処置後の中間歯欠損に対して
どのような治療を考えるか、であるが、
本事例の場合、上下顎の咬合状態、下顎臼歯の処置状態より
欠損部への移植をからめた補綴治療は選択肢としては無理があると判断した。
次に上顎に対して部分床義歯を考えた場合、現状の義歯設計の
モディフィケーションを提案したが、義歯治療自体を患者は好んでいなかった。
そのため欠損部にはインプラント治療を選択した。
しかし欠損がみられ、根破折も見られるような症例は口腔機能環境にも問題があるため
単に欠損部にインプラントをするだけでなく、先に全体のバランスを整える必要がある。
それゆえ初期治療にはそれなりに時間を要する。
症例はLytle&Skurowのclass2にあたり、咬合機能的な維持と
歯周環境の維持も考えた補綴を私なりに行った。
写真は初診時、治療中期、治療終了から1年後の状態である。