今回は、先月行われたPGI名古屋の月例会で、症例検討会にて提示した症例。
提示しているような口腔内の状態の欠損補綴治療を行う時、
術者によっては様々な治療計画が立てられると思う。
私の行った治療が最も理想であろうということではなく
私の場合はこのように治療をしたという内容で、参加者が思う
治療計画を踏まえディスカッションした症例である。
提示している初診時の状態でまず考えなければならないことは
患者が義歯による欠損補綴に難色を示していること
そして費用も多額はかけれない
という要望を踏まえた中で治療計画を考えなければならない。
そこで私は上記の点と口腔内のいろいろなことを考察し
(月例会ではその内容は説明したが、ウェブでは文字数の関係上割愛する)
提示するような治療を行った。
結果、患者からは非常に高い満足を得ることができた。
昨今では、欠損=インプラント治療、費用的に無理なら義歯治療という考えが
定着している傾向が強いが、インプラントはあくまで最後の手段として
用いるべきである。やはり歯根膜がある歯に勝るものはないため
利用できそうな歯があれば、それを最大限に活用するべきであろう。
インプラント補綴と義歯補綴の間には、移植治療というものがあることも
我々は忘れてはいけないということをこの症例では言いたかった。
また、患者の歯はたとえ親知らずでも、むやみやたらに抜歯してはいけないと考える。