梅雨のまにまに
馬の背にしがみつきつつかいま見た幾多の景色遠くに消えて
あるものをあるがままには見えぬまま鏡にさらす見たふうな顔
はかなさを人に委ねて桜逝くまた咲くことを思いこがれて
桜花筏となりて流れ行く過ぎ去る時の余韻残すも
おもい川花を淀みに引き入れて散る言の葉に想い託せよ
時は今闌ける五月も置き去りに梅雨のまにまに閑居の不善
短さも長さも一期雨の降る午睡に見たし一掬の夢
覚悟せよ幾々たびか叱咤する空の高みの青の屹立
とりどりの盛りの花を見る愉楽誘われて行く桃源郷へ
夏至過ぎて夏越しも来れば祇園会の渦巻く熱気暑さに浸かる
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