おかずブログ

ここでは主に撮影画像を発表します。
近場で撮影した植物などがメインとなります。

モジズリ・ネジバナ

2019年07月05日 | 魅惑の花たち

モジズリ、ネジバナ

 

今年の入梅は昨年に比して実に3週間も遅い。暦の上での梅雨入りは毎年6月11日。

それよりも15日も遅い。雨を必要とする方々は、ずいぶんとやきもきしたことだろう。

 

この梅雨の頃に「ネジバナ」「モジズリ」と呼ばれる花が咲く。

図鑑などでは花期は4月から10月ともあるが、私が見たのは6.7月に限られていて、

梅雨時の花という印象が強い。

 

変わった花ではある。30センチほどの高さで一本で茎立ちして、

茎の上部が螺旋状にねじれている。その、ねじれた部分に花をつける。

 

ねじれのきついのもあれば、ほとんどねじれていないのもある。左巻き・右巻きと

自由に生育しているようにも見える。一定の限られた条件の中で個性の主張だ。

そういう「すなおさん」や「きつい方」を発見するのも、面白いと言えば面白い。

花も赤みの強いのから薄いピンク色と多様であり、白花もある。

唇弁は白色。この唇弁はラン科の特質でもあり、それがあることによって

ネジバナがラン科であることがわかる。

 

◎ 風がきて 文字摺草を かけのぼる  (青柳 照葉)

◎ 雨男 ここにもゐたり 捩り花 (櫻井 博道)

◎ 陸奥のしのぶもぢずり誰ゆゑに 乱れそめにしわれならなくに  
                                             
(百人一首 河原左大臣)

河原の左大臣の歌にある「ネジバナ」は、この歌とは関係はない。

歌にある「しのぶもぢずり」は花ではなくて衣類のことであり、その染め方を言う。

「しのぶ」は福島県の信夫地方のこと。関係ないのだからここで引用する必然もない。

それなのに引用したのは、この花がなぜ「モジズリ」という名になったのかということが、

少しく引っかかったからである。

 

このところは珍しくどこにも出かけなかった。

いろいろとヤボ用もあったとはいえ、珍しいことだ。

おそらくは梅雨が明けるまでは、できたら、あちこち出歩かないでおとなしく

過ごすことだろう。だが、自由に、あくまでも自由にと思う。

 

ネジバナはこれまでに撮りためたものです。小さい花なので撮影は難しいです。

下に置いています。ワンドライブです。よろしかったら御覧願います。


ネジバナ・モジズリ




 

 

 


5月の花 02

2011年05月20日 | 魅惑の花たち
5月の花 02

画像枚数は少ないのですが出してみます。
初めはバラです。はかなげな色具合が気に入って撮影しました。
普段はバラなんて撮影する気持ちにはならないのですけどね。

二枚目は「口紅更紗満天星ツツジ」です。よくもまあ作りだすものだと
ほとほと感心します。

三枚目は常盤紅葉のカエデです。今の季節はやはり新緑の瑞瑞しさに
惹かれます。

四枚目はユキノシタ。秋に咲く「大文字」もユキノシタに似ているのですが、
秋咲きのユキノシタもあったと思います。

五枚目は「テイカカズラ」。式子内親王に対しての藤原定家の妄執からきた
花の名前と言われますが、しかし定家君は内親王に逢ったのは2度か3度。
逢いたくて逢いたくて式子内親王の墓にまとわりつくなんていうのは、
もちろん完全な創作ですね。

6枚目は白丁花。垣根などに使われます。アベリアという花は白丁花に似ているけど、
アベリアは白丁花よりは、もっと大型の花です。

7枚目は雑草の「八重葎」の実です。どこにでもある困った雑草です。
最後はマツバウンラン。ひょうひょうと立っています。

















五月の花たち

2011年05月17日 | 魅惑の花たち
五月の花

拙宅から洛西ニュータウンまで歩いて行ってみました。
のんびり歩いて30分くらいでしょうか。
お目当ては「なんじゃもんじゃ」の木です。もう花が咲いているはずだと、
期待を持って出かけました。

まずは「ニセアカシヤ」の花です。






次いで「なんじゃもんじゃ」の花です。正式には「フタツバタゴ」と言います。
まるでマンサクのような咲き方の白い花弁です。遠目には木は雪をかぶったようにみえます。
洛西ニュータウンにはこの木が多く植栽されています。








この下の画像はハクウンボクというエゴノキ科の花です。
その下は当日のイベント案内。






行き返りの道すがら、以下のものも撮影しました。
群生する小判草。風で揺れて撮りにくいです。ヒメコバンソウにはタカラダニがいました。
カエデのヘリコ、一番下はスミレの花の後です。













小田真紀様

2011年05月08日 | 魅惑の花たち
「苧環」
花の語源は植物の麻やカラムシの繊維から作られた糸(苧=お)を巻くための
糸巻き「苧環(おだまき)」に似ているからとも言われます。
だから「糸繰草」の別名もあります。

「しづやしづ しづのをだまき 繰り返し 昔を今に なすよしもがな」

上の歌は源義経の愛妾の静御前が鎌倉の頼朝の前で舞いを見せた時の歌だと
言われます。産み月も近かった静も白拍子の舞を舞うのも大変だったでしょう。
結局、産んだ男児は由比が浜で殺されてしまいます。

歌はこれより以前に、伊勢物語32番に下の歌があります。

「いにしへのしづのおだまき繰りかえし 昔を今になすよしもがな」

もうひとつ、古今集の888番に以下の歌が詠み人知らずで撰入しています。

「いにしへのしづのおだまき いやしきもよきも盛りはありしものなり」

さらに言うなら桓武天皇が苧環の歌を詠んだとかいうことを何かで読んだ
記憶があります。

画像のオダマキはすべて園芸種のセイヨウオダマキなのでしょう。
一番最後の黒色のは正面から撮影しても黒い塊にしか映りこまないため、
側面からのを出しました。

























クワガタソウ属の花 (02)

2011年04月30日 | 魅惑の花たち

フラサバソウは今年は良く見かけます。群生することが多いようです。
繁殖力が強いものと思います。
花の大きさはオオイヌノフグリの半分程度。4.5ミリという感じです。
葉の「ヒゲ」が目立ちますし、葉の上に独立して咲きます。
花柄はあっても短く葉のすぐ上に咲きます。それに花弁と花弁の間の切れ込みが他の
イヌノフグリとは明らかに違います。






タチイヌノフグリは茎立ちした草の葉の下に隠れるようにして3.4ミリの花を付けます。
フラサバソウの花よりは小さく、葉に守られて咲いているという感じです。








二番目はオオイヌノフグリとタチイヌノフグリです。
茎立ちした草の葉に隠れるように咲いているのがタチイヌノフグリ。三番目は実ですが、
これも色も形も時間とともに変化します。

この下のは「イヌノフグリ」と思ったのですが、違っているかもしれません。
タチイヌやオオイヌと一緒に生えていました。生えている場所は砂利石と土の混ざった所でした。
タチイヌよりは少し小さいと思いましたが、あるいはタチイヌの色違いの可能性もありますね。
すぐ下の画像の赤い棒状のものは花弁の散った桜の花柄です。
点々とあるピンク色のがイヌノフグリです。


訂正です。

ピンク色の花はイヌノフグリではなくて、タチイヌノフグリの色違い花と判明しました。
うーん。残念。でもまあ、これから見つける楽しみができたと思うことにましょう。







クワガタソウ属の花 (01)

2011年04月30日 | 魅惑の花たち

ゴマノハグサ科のクワガタソウ属に分類される花は10数種類あるようです。
ここではクワガタソウ属の私の撮影画像を出してみます。














上から普通に見る青花、赤紫色の花、植物名の由来となった実。
下から2番目はオオイヌノフグリの特徴である花柄部分です。

オオイヌノフグリは普通は青色ですが、色違いのもあります。
花の大きさは大きいもので直径1センチほどにもなります。天気の悪い日や陽光のさす時間帯によって
しぼんできます。
花の下側にあって花を支えている部分「がく片」、がく片から伸びている茎部分を「花柄」と
言います。この花柄が長いのがオオイヌノフグリの特徴です。
ただ一本だけで直立しています。
ただしこの花柄も天気が悪い時は短くなります。
花たちも天気が悪かったら機嫌も悪くなるけど、天気が良かったら精一杯に咲いてくれると
いうことなのでしようね。

所で一番下の白花については自分でも同定できないままです。
普通のオオイヌノフグリの咲いている傍にありましたからオオイヌだろうとは
思いますが???のままです。
どちらかと言えばフラサバソウですが、しかし大きさから言えばオオイヌなのです。>

四月の花(2)

2009年05月07日 | 魅惑の花たち

続いてモミジの花二枚。
これからヘリコブター型の種ができます。非常に鮮烈な赤色になるのもあります。
その次は赤色のチューリップ。水滴のは画像を反転させています。
綿の実が風に飛んでいましたのでシャッタースピード優先で撮影。
次はシロツメクサです。虫が付いています。その下はベリーの花。
最後は花がほぼ終わったユキヤナギです。

















お口

2009年04月02日 | 魅惑の花たち
植物の様々な、お口の表情を出します。
植物がいろんな表情を見せてくれるのが楽しいですね。
上からホトケノザ、ヒメツルソバ、ヒメオドリコソウ、ハナトラノオ、ネジバナ、花名忘れ、
最後はセージの一種です。