170919若草山
19日に久しぶりに奈良に行って来た。奈良行きは今年になって5回目ほどだろうか。
目的は二上山の雄岳と雌岳の間に落ちる夕日撮影。
しかしながら太陽の運行ルートが詳しくわからず、行っては見たものの
太陽は両岳の間に沈まない。すでに二上山の南に沈んでいる。
春にも失敗したというのに、またしても同じ轍を踏む。事前にスマホアプリで
調べてはいて、二上山落日は無理だろうとは思っていたのだが・・・。
同じ所での落日は一年に二度しかなく、これで来年三月を待つしかなくなった。仕方ない。
この日は9時過ぎには自宅を出発して、まず若草山に登る。12年5月以来だから
5年4か月ぶりということになる。今回は若草山の表側から登る。
低山とは言え、ちょっと勾配がきつくて、老骨にムチ打ちつつ登る。
先日の台風のために割と大きい木も根こそぎ倒れているのを何本も見る。被害甚大だ。
途上、下界を撮影。東大寺はテレ端(望遠端)。
山頂までどのくらいの時間を要しただろうか・・・。ともかく無理のないようにと心がける。
山頂で少しのんびりとする。
さて、山頂からどうしたものかと思案する。もちろん急ぐ旅ではないのだし、どのようになっても
それはそれでOKだと思い定めて、せっかくここまで来て「鶯の滝」を見ないのも残念なことだからと、
若草山の裏側の山を捲くような原生林ルートに踏み出す。
「鶯の滝」まではちょうど3キロ。計測し記録しなかったので所要時間までは不明だ。
山家集にはこの滝の音が東大寺近くの庵まで聞こえてきたというが、本当だろうか・・・?
「三笠山春をおとにて知らせけり こほりをたたくうぐひすの瀧」
(岩波文庫山家集残集01番)
落差もそれほどない瀧なのだが、奈良の瀧の中でも有名な方だろう。
瀧の後は道なりに進むのだが、人もたまに見かける程度で、ルートが合っているのか
どうか、ちょっとわからなくなる。でも道なりに進めばいいだけの話。
瀧から4キロほどを歩いて新薬師寺の方にでる。予定では若草山登山口の方に出る
つもりだったが、いつの間にかルートを間違っていた。
以後、近鉄奈良駅から当麻駅まで。その時点で二上山より南に落日。
夕日がだめならと、夕焼けに期待したのだが、空も全く焼けずに薄暮の時刻。
仕方ないので当麻駅で下車しないで引き返して京都まで戻る。
かくして私のこの日が終わった。夕日はまた来年の宿題にしょう。
この日の画像は例によってOneDriveに入れています。