計りの器
出でてからすべてを計るひとつ身の器となりて河を流れて
むつきにて納まる器父母の重さをおのが羅針に受ける
出会いあり距離を測りて身を計り身過ぎ世過ぎを草の種とし
年重ね計りは進み戸惑いの時を刻んではるかに過ぎる
計らずも齢積もりて老いの身に計りはいつも青空の下
花に酔い色に淫して過ぎ方の狂いの季節計りも狂い
我が器自ら計り知りおれと計りの役目さやかに伝え
春は春秋は秋経巡る季節嬉しくて悟りの計り未だ来たらず
紅葉も花も一陣風のまま計りの上をただ渡り行く
歩み生き来し方行方画用紙に描きて進む河のこちらで