120630植物園など
昆陽池・昆虫館・万博公園
「冴ゆる夜はよその空にぞをしも鳴く こほりにけりなこやの池水」
(西行 山家集)
京都→伊丹→昆陽池→昆虫館→茨木→万博公園という順で巡りましたが、
万博公園は時間が遅くて入園できませんでした。
近くだというのに昆陽池に行ったのは初めてでした。
行基菩薩開削のこの人造池は思っていたよりは大きい池でした。
ひところ滋賀県の竹生島の川鵜がたくさん移動していたように記憶
していたのですが、案外少ない生息数のように感じました。
やはり川鵜のために木に被害が出ています。
駆除するわけにもいかないでしょうし、難しい問題です。
昆陽池には「伊丹昆虫館」があります。入館料400円。
多くの種類の蝶が飛び交っていました。写真をそこそこに撮ったのですが、
素人仕事なので、うまく撮影できていません。
良さそうなものを出しますので見ていただければと思います。
昆陽池から阪急伊丹に戻り、阪急茨木からバスで万博公園まで。
交通経路が分からなくて思わぬ時間を要したと思います。
伊丹空港からモノレール利用が早かったのでしょう。
公園に着いて見れば、すでに閉門時間になっていたので入園できず、
仕方ないので太陽の塔を撮影して帰路につきました。
ここは万博の時に見て以来ですから40年ぶりくらいになるのでしょう。
いつか機会を作って一日丸ごと遊んでみたいものです。
六月の風景
01 雨や霧汗や涙になり変えて私を満たす水の領分
02 嵩たかく川をまるごとひた奔る龍の五月雨水の軍団
03 不可思議な水というもの不可思議な私に満ちて受容器あふれ
04 まんまるき月思わせてビョウヤナギの滴は顔を写して落ちる
05 玉の面の鏡は写すうつし身の流れる時のその一瞬を
06 雨滴をば浴びてアジサイ群れ咲けり瑞々しきも水無し月は
07 曇り空六十三度目の夏至きたる父四回忌時飛びゆけり
08 在りし日の父の身体を包む服今は我が身に夏空の下
09 梅雨時のあやかし色の夕空をたたずみ見おりみやげにせむと
10 夏秋を分かつ夏越しの茅の輪あり穢れや罪過預けてくぐる