京都府立植物園 110822
流れる水に
01 暁闇に端座して見る我がうちのひそけく漏れる水の行方を
02 古りて知る意識を巡る水はまた我が劫初から受け継ぐ水と
03 思ふれば入りこむ水に驚きて嬰児の笑みは一面に満つ
04 川があり流れに生きて永らえて水はひたひた入りこむものを
05 いつからかあふれて漏れる穴探し長き年月重ねて過ぎる
06 罪障は我が一身か血脈かはたまた大和の民族なせるか
07 ほころびた小さき穴の伏し水の苦くも甘し過ぎ越し時は
08 水減りて声無き国にとらわれて長き年月やり過ごし来て
09 水脈ひとつ湧き出る水は細くして我が血脈もまた細ほそし
10 我が水脈は不器用蔓に取り巻かれ終の煙の果てまでも往く
歌はもうめちゃくちゃという感じですが、ともかく出します。