あらたまの朝
日も年も替わる時刻に船出する未踏の景色尋ねる旅の
花までの長き眠りを断ち破り勇躍出でよあらたまの朝
年古りて身はとりどりの色捨てど旅路のかなた見果てぬものを
かねて見し景色の続く道すがら息吹きを探し足跡記し
納まれる鳥居の中の日輪にほむらの赫き熱もらい受け
日輪はタブーかイカロス向かう先望む高みに逸りて昇れ
係累や友もいつしか籍変えて磯辺の千鳥鳴きながら行く
ふと目覚め奥の深くのまこと知る覚悟を強いて歩み促す
凍る朝サザンカの朱狭庭にもメジロ問い来て友と呼びたし
たまさかに巡る矢車出会いおり乗りえて巡ることのうれしき
歌は常に未完みたいなものです。添削推敲を重ねたいと思いつつ、
いつもいい加減な状態で完成させたつもりになっています。
良い歌をいつかは詠みたいものです。