180911 本薬師寺址と山の辺の道
暑くもなく寒くもなく、天気の良い一日に奈良に行く機会を得た。
今年になって、奈良には5回ほどは行ってはいるのだが、若い頃から
馴染んでいる所でもあり、奈良に行くというだけで妙にうれしい。
今回は属しているカメラグループの撮影会として、橿原市の本薬師寺址で
植栽されているホテイアオイの撮影のためである。
本年7月30日に藤原京址の蓮を見に来たことがある。その時に八木西口駅で
下車して藤原京址まで歩き、藤原京址から本薬師寺址のホテイアオイと蓮を見ている。
以後は畝傍御陵前駅→今井町→八木西口駅と歩いて過ぎた。
7月30日でもホテイアオイはまずまずの見頃であった。しかし今回の方が
花数は多いとも思う。広い場所で植栽されていて、花のシーズンが長い。
それまでには8年ほど前と、もう一度はもっと前に本薬師寺址まで来ているはず
だが、古い記憶は定かではない。
今回は見に来ている人が多い。それだけ有名になったということだ。
畝傍山を借景としてホテイアオイを撮りたいものだが、建物が立ち並んで
いて、思うような絵にならない。仕方ないことでもある。
畝傍御陵駅近くのレストランで昼食後、私は一人で桜井駅まで行き、駅から
歩いて山の辺の道を北上する。
海柘榴市址→金屋の石仏→磯城瑞籬宮址→平等寺と過ぎる。
これまでに山の辺の道は幾度となく歩いているというのに、大神神社から
桜井駅までは古道のルートを歩いたことが一度もない。不思議なことだ。
はじめて来たのはもう35年ほど前の事だろうか?その時は歩いたのではなくて、
京都の自宅から自転車で来て、山の辺の道を石上神社から大神神社を過ぎ、
桜井→耳成→畝傍と走って、畝傍御陵前で夜を明かしたことを覚えている。
今回も古代の出来事に思いを馳せながら、ゆっくりと見ながら過ぎる。
大神神社の「大美和の杜」は小高い丘なのだが、紅枝垂れ桜を植栽していて、
そのために毎年のようにと言うほどでもないのだが、桜の頃にしばしば来ている。
今回も大美和の杜に上ってみたが、木々が茂って来て耳成山とその背後の
二上山や葛城山にカメラを向けた時に枝先が映り込んでしまう。
はなはだ良くない。これではもう来られないかなーとも思う。
大神神社→狭井神社→桧原神社と歩いているうちにほの暗くなってくる。
さあ、夕景の撮影時間だ。とはいえ、桧原神社から見た夕景は雲が
陽を遮っている。一応は三脚を立てては見たのだが、うまく絵にはならない。
仕方なくJR巻向駅に向かう、その道すがら、割と良い夕景になってくる。
日没間際である。大急ぎで遮蔽物のない場所まで走り、手持ちのままに
落日を撮影。なんとか良い夕焼けは見られたのだが、撮影結果は
ひどいものである。仕方ない。
かくして、この日の一日が終わった。次は彼岸の中日頃に当麻寺付近と、この日の
桧原神社近くに来て、何度目かの夕陽撮影にチャレンジしたい。
その頃なら二上山の両岳の鞍部に夕日は入るだろう。天気がよくて雲のないことを
祈るしかない。
この日の画像は下に出しています。よろしければご覧願います。
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