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CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ようやく日の目を見たかな

2025年04月05日 | BEATLES-BADFINGER関連

ビートルズの2023年に出た通称青盤のCDの値段がこなれてきたので遅ればせながらの安い輸入盤買ってみた。

このアルバムの売りは最新のリミックスが全曲に施されているのと、新曲Now And Thenを含めた9曲が新たに追加されたって事。ただ旧音源を聴き慣れたオイラには個人的にはリミックスされた音源が少々違って聴こえてくる程度だし、また新曲も元々アルバムに収録されるレベルの出来ではないデモ音源を作り直した代物なのでそれほどの有り難みは感じられない。

このCDに関してオイラ的に特筆すべきは、やっぱりペパー軍曹のサイド−2のに数録されたジョージ作のWithin You Without Youがビートルズの重要な代表曲として21世紀になってようやく認知され本作に収録された事ですかね。

60年代中盤にサイケデリックなサウンドがロック・アルバムに取り入れ始められた頃で、さまざまのロック・バンドが特にインドの楽器、シタールなんかを取り入れ一味違うアジアン・テイストを曲にもたらしたものの、それはあくまでも添え物的なものだった。しかし、ジョージのそれは西洋音楽とは異なるスケールを用い、リズムも従来のロックとは異なるインド独特のリズムが刻まれている本格的なものだった。

当時はまだまだこの手の音楽が幅広く認知されていなくまたオイラもその手のサウンドはちょっぴり苦手で、ペパー軍曹のレコードのサイド−2は2曲目のWhen I’m Sixty-Fourに針を落とし鑑賞したものだった。

ジョージ主催のバングラデシュのコンサートのオープナーを務めたラヴィ・シャンカールの演奏においても、曲がスタートする前の楽器のチューニングが終わったところで観客から盛大な拍手があったので、ラヴィがチューニングで拍手を貰ったことに感謝し今から本番が始まるので楽しんで下さいと言ってたのが当時まだまだインド音楽が広く認知されていなかったを物語っている。

時は流れ、今ではインドの映画や音楽も数多く流入しまた幅広く認知されていて感慨深いものがある。

またかく言うオイラも今ではペパー軍曹のサイド−2は当然の如く1曲目のWithin You Without Youからスタートする。

因みにこのCDではジョンのドラッグ系Lucy In The Sky With Diamondsでハイになりすぎた気分を、続くWithin You Without Youが中和し落ち着かせてくれる曲順になっているのが秀逸だ。


JamならぬGem

2025年03月17日 | BEATLES-BADFINGER関連

先日久々にレコードでジョージのAll Things Must Passを楽しんだ。ただこの歳なので3枚組なので一気に聴くのはチート疲れる。

本日は前回聴かなかった3枚組LPの中の1枚、Apple Jamでも。

本編の2枚のLPを聴いてしまうと満足してしまい、つい聴くのを省いてしまうオマケ的な存在と捉えられがちだが、実際はJamならぬGemと例えてもいいのではないか。

サイドー5には3曲収録され、そのうち1曲はかってクリフ・リチャードも歌っていたCongraturationのおふざけ的な替え歌ではあるが、残り2曲、Out Of The BlueとPlug Me Inはクラプトン率いるデレク・アンド・ドミノスにジョージ、デイブ・メイスン、ボビー・キーズ、ジム・プライスに元スプーキー・トゥースのゲイリー・ライトによるロックなジャム・セッション。更に裏面のサイド−6は2曲収録されていてクラプトン、ジンジャー・ベイカー、ピリー・プレストン、クラウス・フォアマンにジョージらよるコレまた白熱のセッション。

ロック好きなら聴かないともったいないね。


久々にジョージのアルバム、All Things Must Passでも聴いてみる。

2025年03月03日 | BEATLES-BADFINGER関連

コツコツと曲を書き溜めていたものの、バンドが出すアルバムに収録するとなるとこの分野での天才の方々が在籍していてこれは傑作と思っていてもなかなかアルバム収録するチャンスは無かったみたいで。

でもこのアルバムを聴くと、ジョージの作品ってかなりユニークで唯一無二って感じですんばらしい。後日盗作問題のあったMy Sweet Loadにしても、あの独特なスライドの演奏があってこそ成り立っている曲だからね~。

本日は3枚組アルバムからサイドー3と4を繰り返し聴いてみることに。

この面にはMy Sweet LoadやWhat Is Lifeなどアルバムの目玉となるシングル曲はないが (Is’t It A PityがアメリカではシングルA、日本ではシングルBとしてカットされているがシングルとしたらやっぱり地味かな) 粒揃いでかつバラエティーに富んで聴き応えがある。


Apple Corps.の出鱈目経営

2025年02月25日 | BEATLES-BADFINGER関連

1968年1月、ビートルズは自身の会社Apple Corps.を設立。

数多くのライブ活動で叙情に実力を付けてきたアイビーズのマネージャーはアップル・レーベルが新人アーティストの発掘をスタートさせたと聞き付け、すぐにデモ・テープをアップルのマネージメントに手渡すことに。

ピート・ハム作のThey’re Knocking Down Our Homeをポールが絶賛、さらにジョージとジョンも気に入った事から5年間の契約をバンドと結ぶことに。

トニー・ヴィスコンティがプロデュースを引き受けデビュー・アルバム、Maybe Tomorrowが1969年に完成するも、なぜかアップルのマネージメントが英・米での発売を取りやめた。原因は多分先行シングルのMaybe TomorrowとThey’re Knocking Down Our Homeをカップリングしたシングルを出したもののヨーロッパ大陸ではそこそこ受け入れられたものの、肝心のイギリスでは空振りだったのがその理由だと推測される。

(みんな若々しくていい顔している。因みに左端のロン・グリフィスはこのアルバムのあとバンドから脱退することに)

そのためアルバムはイタリア、ドイツと日本のみで発売され、希望に満ち溢れれた彼らにとっては散々なスタートとなり、さらにアップルはバンド名を変えて再出発する事を示唆。

翌年バッドフィンガーとして再デビュー、リンゴ主演の映画のサントラ・アルバム、Magic Christian Musicを発売することに。その内容は前作から再録7曲とポールがテコ入れのために作ったCome And Get Itなど7曲の新曲が加えられ、シングルのCome And Get Itが英・米でそれぞれ4位・7位とヒット、アルバムもアメリカでチャート55位まで上り詰めた。

バンド名を改名させられる屈辱を味わった彼らであったが、オイラとしてはアイビーズのデビュー・アルバムは初々しくて好感が持てたし、バッドフィンガー名義のMagic Christian Musicにはデビュー・アルバムから7曲も収録されている事から彼らのソングライティングの技量には問題がなく、むしろアップルの彼らを売り出すマーケティングのスキルがイマイチだったと思っている。

Apple Corpsが誕生して、ビートルズが先頭を切りHey Jude、Get Backなどのシングルや、ホワイト・アルバム、アビー・ロードとレット・イット・ビーのアルバムで世界的大ヒットを連発させ巨額の利益を生み出したものの、ビジネス・センスのないはちゃめちゃなマネージメントによる多角経営は1974年頃までには崩壊し、結局残ったのはビートルズの曲の管理のみとなった。

短命だったバッドフィンガーもその犠牲者だったと思う。


Something Wrong

2025年02月18日 | BEATLES-BADFINGER関連

ビートルズのメンバーの中でオイラの一押しはやっぱりジョージ。

能力の高い先輩たちに囲まれて、腐る事もあったかも知れないけれど自身の真摯で且つ弛まぬ努力によってその隠された才能がついに花開いた。

1969年、アルバム、アビー・ロードからCome togetherとカップルでシングル・カットされたSomethingが英・米でついにA面扱いで発売された。

バンザイ~!

と思いきや、日本での販売元、東芝音工では両曲A面扱いと宣うも何を血迷ったのか実際ジョージの曲はリンゴの切り口がレーベルに印刷されたシングルのB面に収録。

本家の英アップル・レーベルがA面に収録しているのにそれを無視するなんと間抜けな判断とジョージのファンは呟いた事だろう。

音工やっちまったな〜

因みに、バンド結成15周年を記念してシングル盤が1977年に再発された時はSomethingがA面に収録された。

これでようやくNothing Wrong。


失われた週末とはお別れ

2025年02月09日 | BEATLES-BADFINGER関連

1973年オノ・ヨーコとの別居生活が始まり、ジョンはLAへと流れてゆき行きすぎた自由を謳歌するが如くグータラな生活を送っていたそうな。

そして次作にオールディーズのカバー作品の制作を企画していたジョンはLAでレコーディングをスタートさせた。

プロデューサーにはその企画にうってつけのフィル・スペクターを招いたものの、フィルの精神的不安定によりレコーディングからセッション・テープを持ったまま疾走する事件に。

オールディーズのプロジェクトは一旦棚上げとなり、飲んだくれた生活別れを告げジョンは新規一転、ニューヨークでオリジナル・アルバムを制作することに。

完成したアルバムが、1974年のWalls And Bridges。

(それまで見たことがなかったほんわかムードのポートレート、尖りすぎた角が取れたのかも)

イマジンのようなアルバムのコアになる様な曲はなく地味といえば地味な部類のアルバムではあるが、エルトン・ジョンの提供した曲が話題を集めただけでなく、それまでの政治的なメッセージではなく全体的に自身の心の内面を歌った誠実なアルバムに仕上がった。

やっぱり飲んだくれてばっかりじゃダメってことね。

オイラも十二分に肝に銘じた次第で…


まったりとWild Lifeを楽しむ

2025年01月11日 | BEATLES-BADFINGER関連

本日はポールの1971年のウィングス名義でのデビュー・アルバム、Wild Lifeを聴いてみた。当時ポールの作品としては評価は低かったが、それでもアルバム・チャートでは全米10位で全英は11位を記録と マズマズ。

(1975年の再発LP、ああ懐かしい〜)

評論家達からは、“リハーサルの音源ような出来栄え”だと叩かれたのだが、ポールとしては前作Ramの続編ではなく今回小編成のバンドでのライブを披露したいって事だったので、ステージで再現可能な比較的シンプルな作品集となった。

ジャケ裏の解説ではClint Harriganなる人物(ポールの偽名)が元ムーディー・ブルースのデニー・レイン、アメリカのラム・セッションでドラムを叩いたデニー・シーウェル、そしてポールとリンダの4人組は古い歌を歌ったり、新しい曲を作ったりと、ノンビリかつ和気あいあい の雰囲気で制作されたと記している。

神経を集中させて聴くのではなくこれらのシンプルなバンド・サウンドをリラックスして味わって欲しいってことだったのだろう。


当時の問題作、マッカートニー

2024年12月27日 | BEATLES-BADFINGER関連

久々にポールの1970年のファースト・ソロ・アルバム、McCartneyでも聴いてみようとレコードを引っ張り出す。

以前このブログでもアップした通り、当時はビートルズ最終アルバム、Let It Beより先にこのアルバムが登場した事で色々とすったもんだあったみたいだけれど….

またアルバムの内容がポールの作品としては超ライト級って感もあって当時はちょっとやっつけ仕事のように感じたけれど、そんな思いもいつしか風化しオイラとしては肩肘張らずにリラックスしてイージー・リスニング的に楽しんでいる。

あれから約45年も経つ今となってはもそんな事どうでも良くね~って話かな。


個性強すぎ

2024年12月16日 | BEATLES-BADFINGER関連

ポールが曲を他のアーティストとコラボしたとなると有名な所ではスティーヴィー・ワンダー、マイケル・ジャクソン、エルヴィス・コステロや10CCのエリック・スチュワートなんかが思い浮かぶが、曲の提供となるとリンゴ、バッドフィンガーにメリー・ホプキンぐらいかな。

ポールの曲を歌うとなると何から何まで全てポールがお膳立てをしてしまい完全にポールの色に染まってしまうので、当のアーティストの個性が消されてしまう。ポール作のバッドフィンガーのヒット曲、Come And Get Itなんてポール自身が歌ったデモの音源をコピーして歌う様にって指示があったとかなかったとか?

本日はポール作でメリー・ホプキンの曲でも。

メリーはアップルのアーティストの契約第1号で、ポールがプロデュースしたThose Were The Days(悲しき天使)がシングル・チャート全英・全米でそれぞれ1位と2位を獲得した大ヒット作。そして1969年のシングル第二弾がポール作のGoodbyeで、全英チャートではビートルズのゲット・バックが1位の座に君臨していて惜しくも2位(全米13位)だった。

(別アートによるジャケのシングル盤)

ポールのプロデュースに更に全ての楽器をポールが担当する入れ込み様。2019年のアビー・ロードの再発盤に収録されたポールによるこの曲のデモを聴いて、思った通りシングル盤のアレンジとほぼ一緒。

カバーとして他のアーティストが原曲のアレンジを崩して歌うのは悪くないが、ポールの提供曲としてヒットを狙う企画の場合はポールのイメージが定まり過ぎていて、売れればそれに越した事はないのかも知れないが、その通りに歌えとなると当の本人たちは何か引っかかっていたかもね?

それから思い出したのだけれど、フィービー・スノウがポールのEvery Nightをカバーしていたけれど、これは彼女の個性がよく出ていてソウルフルでファンキーな仕上がりで中々いいカバーかな。


年末近し

2024年12月15日 | BEATLES-BADFINGER関連

年の瀬も押し迫ってくると何故か聴きたい歌がある。

Let It Beである。

(日本盤の初期シングルは、ジャケにはステレオ表記だが実際の音源はモノ。オイラは何故かこのシングル・バージョンがお気に入り。間奏でレスリーのアンプを通したギター・ソロがほんわかしたキーボードの演奏に聞こえるところがいいのかな?)

あたかも神の手に導かれた如く波風無しにただ流されるままに生きて来たオイラ。

Let It be、あるがままにって省エネでほんとに心地良い響き。

ダメな時は何をやってもダメ。こんな時は無駄に動くより、結果はどうあれ、もうあるがままにって感じでやってきた。

さあそこの貴方、そんなに悩んでいないでレリビーでいきましょう!

ってぼんやりと夢想していると、クレカの12月末の支払い予定通知書がメイルで届く。

ガビィ~ン、先月こんなに使った?

クレカの場合、財布からお金が減らないからアレもコレもっていらないものまでつい買ってしまう。こんなの見つかったらカーチャンに怒られちまうよ。

早く夢の中から目醒めて、口先だけのレリビーじゃなく現実的なリボで!

どうもすいません。


初期はモノ!

2024年12月01日 | BEATLES-BADFINGER関連

Please Please MeやWith The Beatlesの初期の2枚は2トラックでの録音でプロデューサーのジョージ・マーチンは当然の事ながら、モノ・ミックスでのレコード制作しか考えていなかった。1963年10月からレコーディングに4トラックのシステムが採用される事によってダブル・ボーカルなんかも別トラックに録音して後で音量をそれぞれ調整し重ね合わせる事によって音の表現力に幅をもたらすことができる様になり、ステレオ・ミックスでも複雑なアレンジに拘らなければある程度の立体化を出すことは出来るようになった。

そんな中で登場したのが1964年の映画のサントラ盤、A Hard Day’s Nightが登場。、日本では約2ヶ月遅れた同年9月に日本独自デザインによるジャケでステレオ盤一択で発売された。買ったのは70年代になってからで、その当時比較対象がなくこのアルバムの音はこういう物なんだと特に違和感は感じなかった。

ところが80年代になってから、何ちゃら20周年記念として日本でもようやくモノ盤が登場。

これを聴いて、まだアレンジが複雑化するサイケ時代に突入していない初期のシンプルなロックンロール時代の作品ならば音の塊が中央からドォーンと飛び出してくるモノ・ミックスの方が迫力があると感じたね。


マジカルな奴

2024年11月28日 | BEATLES-BADFINGER関連

中学生だった頃、我が家にステレオ・セットが登場し、ビートルズのレコード1枚ずつ順番に買っていった。

ラバー・ソウルあたりまではビートルズの順調に進化する様を味わっていたのだが、リボルバーあたりで一気に様相が変化し、1967年シングル・カットされたStrawberry Fields Foreverでビックリしたね。

それまでシングル・カットされてきた3分何がしかのラジオ・フレンドリーなポップ・ソングとは一線を画すようなサイケデリックかつ複雑な構成の曲だった。

その曲が収録されている米盤のマジカル・ミステリー・ツアーは買った当時ペバー軍曹のアルバムよりインパクトがあると感じ何度もリピートした記憶が…

当時日本で映画の映像を見ることが出来なかったが、アルバムにはカラー写真のブックレットが付いてきてこの映画のストーリーが何となく分かるのではあるが、サイケデリック満開のこのエクストラバガンザ風の裏ジャケの写真には一体何ごと?て感じで目が釘付けになった。

70年代初め頃に買ったアルバムだけれど、50年以上経った今でも違和感なしに聴けるってすごくない?


Meet The Beatles!

2024年11月22日 | BEATLES-BADFINGER関連

某ECサイトを見ていると、つい最近ビートルズの米編集盤のモノ・レコードが結構いい値段で発売されていた。

因みにCDのフォーマットでは2004年にCapitol Albumsってタイトルで当時の米編集でのステレオとモノ・ミックスの2種類の音源を収録したCDのボックス・セットが発売され、2014年にも同じ様な企画のUS AlbumsなるCDのボックス・セットが再登場し、もうお腹いっぱいって感じだったね。

それらの更なるダメ押し企画として今回モノ・レコードが販売された。 高額でマイケル・ジャクソンから版権買ったのだから、商品化出来る物ならなんでも出しておこうって感じかも知れないけれど、果たして買う人いるの?って印象。

ステレオ盤なら英盤とのテイク違いや、米盤編集における疑似ステレオ録音やあたかもお風呂場で歌っているかのようなエコーましましの音源を聴いてニンマリ出来るけど、今回もの音源だから一般人には以前再発された米盤のCDで事足りる。

かく言うオイラも米盤LP所持しているものの、後追いで買った再発盤ゆえビンテージ的な価値は無い。

それでも、キャピトル・レーベルから米盤が出てはや60年にもなるのに、いまだにガンガンと再発されることに対して敬意を表して本日は米盤、Meet The Beatles!でも聴いてみようじゃないの。

レーベルはオレンジ・キャピトルの1976年の再発盤。いつもはジャケを手に取って眺める程度でほとんど針を落としたことがないので、盤のコンディションは悪くない。

因みに米盤編集は当時の国内法の規制によって両面合わせてMax12曲の収録に限られ、このアルバムの片面の収録曲はたった12−3分程度。もしその間トイレにでも立ったなら、演奏はもう終盤に差しかかるぐらいで我慢すべきかどうかその忙しなさがまたなんとも言えないね。


正直な記述

2024年11月12日 | BEATLES-BADFINGER関連

ポールとウィングスのアルバム、Band On The Runのピクチャー・レコードが1978年にキャピトル・レーベルでプレスされた。しかし当時は購入には至らず、15−6年前にようやく中古でゲット。

ピクチャー・レコードは音が悪いとよく言われているのと中古で買ったこのレコードもコンディションがそれほど良さそうには見えないので、額に入れて壁にかけていた。ところが昨今南海トラフ地震が来るってってよく言われるようになって、安全のために額から外してレコード棚に保管していた。

久々にこのレコードがオイラの目に留まったので、じっくり観察するとなんとUS盤ってことでHelen Wheelsがサイドー2の真ん中に収録されているじゃない!せっかくなので、Helen Wheelsだけ聴いてみる事に。

むむ〜 やっぱり音圧が低くイマイチ迫力に欠けると感じる。

細かいことが気になるオイラは更にジャケの裏をじっくり観察。

何と!限定版ピクチャー・レコード、サウンド・クオリティーは通常盤と比較されるものではないって堂々と書いてあるじゃん。

やっぱり音悪いんだ!


ジョンの再発盤

2024年10月07日 | BEATLES-BADFINGER関連

もう買うまいと心に誓っていた今年7月に出たジョン・レノンの再発盤、Mind GamesはUltimate(空極とか最終的)Mixと形容された商品だ。

ジョンのアルバムの中ではそれほど評価の高いアルバムではないみたいだが、オイラは結構これが好き。初期の力強いメッセージ性のあるアルバムとは異なり、同じポリティカルな内容でも全体的に漂う少し力の抜けたリラックス感があるのがいいね。

これで最終って事なら長年再発盤商法に付き合ってきた手前、よござんすってことで愚かにも買っちゃいました。とは言え、もちろん数万円もする最上級の商品ではなく一番安い輸入盤。

そこでUltimate Mixが如何なるものかと以前CD音源と比べてみた。

1987年のAAD仕様の初CD、2002年のリミックス盤と今回の2024年のUltimate Mix盤の波形を比べてみた。ちなみに2010年にもリマスター盤が出たが買ってないので、今回は3種の音源で比較。

1987年盤は多分フラットなデジタル変換だから音は小さくなっている。お次の2002年盤は全体的に音のボリュームは上がっているものの、ピークには届いていない割と上品な仕上がり、ただドーンと直線的に来る感じで音に隙間の無いようなウォール・サウンド…

驚いたのは、2024年のミックスだ。波形としては1987年のものとよく似ていて大小のメリハリはあるが結構ピークまで届いている音もあり3枚を連続して聴いたオジンの耳には派手目(他の音源と比べると少々煩さ目かな)に感じ、これじゃ無いって心の声が聞こえる。

ちなみにメーカーの宣伝文句では、ジョンのボーカルを全面に押出し、サウンドをアップ・グレードしたと書かれている。

どうなんだろう?

当方劣化した聴力を持つオジンで、聴き手によって印象は異なるかもしれないが、これをUltimate Mix、即ち最終形態って言い切っちゃって良いのかな?

Ultramanの如く、近い将来、真Ultimate Mix出るかも?