CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

SACDとオイラ

2025年01月04日 | Bob Dylan, Byrds, Band and etc.

SACDの規格はサンプリング周波数がCDの44.1kHzに対して2.8224MHz、周波数再生レンジは5−20kHzに対して20−100kHz、さらにダイナミック・レンジは96d Bに対して120d Bとどの数字もCDのスペックを凌駕している。それにDSDなるデジタル技術を用いてスムーズな波形の生成でより自然なサウンドを目指す、言い換えれば目の前で演奏されているのような再生音を目指すってコンセプト。

2002年のストーンズのSACD化シリーズを皮切りに翌年のディランのSACDにも飛びつき、聴く前からきっといい音に違いないって思っていたオイラだった。

しかし今から思えば、これってやっぱり聴く人やその再生環境を選ぶよね。

SACDのマスタリングって、90年代のラウドネス戦争終結後もあって、結構抑え気味って感じがする。人間の耳は時に音圧高めの派手なマスタリングがいい音に聴こえる時もあり、その後にSACDを聴くとなんだか地味に感じる。そんな時は再生ボリュームを上げればいいのだけれど、それに対応できる再生装置の性能及びおよび適切なリスニング・ルームがあってこそSACDの最大効果が得られるのでは…..

そうこうしているうちに、SACDのメディアもあまり発売されなくなり、更に2ch専門のSACDを再生する機器も今じゃ殆ど見当たらず10万円越えのプレーヤーが最低ラインで装置の更新しようと思うもおいそれと手が出ない。

もうこの手のマニアックな世界も風前の灯火。

若い人たちの間じゃ、サブスクの音源をスマホ経由のワイヤレス・イヤホンで楽しむのが今やデフォ。

SACD? 何それ?って時代の到来もすぐそこに….

1964年に出たディランの4枚目のアルバム、Another Side Of Bod Dylan、それまでのプロテスト・ソングから少々距離を置き自由に書き綴った詩を歌う。

ちょっぴり地味目ではあるが、他のアーティストにカバーされポップに変換された曲もいくつか収録されていて何度もその原曲を聴いていると親しみが湧いてくる。

アコギ演奏に乗っかって歌うシンプルなスタイルなので特にSACDでなくとも良いと思うが、このSACDには何と5.1chのサラウンド音源も収録されているので再生システムがあれば是非ともその空間に身を置いて体験してみたいものだ。


ストーンズのSACD

2025年01月04日 | ROLLING STONES関連

本日は懐かしいところでストーンズの1966年の米編集アルバム、AftermathをSACDで。

それまでのアルバムには自作曲とR&Bのカバー曲が収録されていたが、本アルバムは全て自作曲となり、中でもGoing Homeなんてストーンズ史上スタジオ録音での最長となった11分以上にも及ぶ曲とかなりストーンズらしい個性あふれるアルバムとなった。

60年代中期におけるストーンズの米編集盤は、ビートルズのアルバムと同様に当時の国内のレギュレーションに従った12曲以下の曲数変更とアメリカのレコード会社独自の編集がなされている。即ち14曲が収録されたオリジナル英盤、Aftermathから3曲カットし曲順も変更。さらにイギリスでシングルのみで発売され大ヒットしたPaint It Blackを景気を付けるためアルバムの頭に持ってきて、ドラッグ・ソングで有名なMother’s Little Helperは本アルバムには収録せずシングルのみで同時発売と中々商売が上手い。

でっ、ストーンズのSACD盤で聴いてどうだった?

通常のCDのPCM方式と違ってSACDの場合DSD(Direct Stream Digital)方式によってよりスムーズな波形が得られるので一般的には繊細なサウンドが再生されると言われている。

ただガサツなオイラの聴力の衰えた耳でプラシーボ効果が望めないブラインド・テストによって聴き分けるとなるとその違い分からないかも….

猫に小判、オイラにはSACD。

とほほ〜


オアシスのシングル盤

2025年01月02日 | BRITISH ROCK

昨年末、オアシスの1995年のセカンド・アルバム、(What’s The Story) Morning Glory?を久々に聴き返してみて、割としっくり来たので彼らのCDを買ってみることに。

手に入れたのは2010年に発売されたイギリスで発売されたシングル盤を纏めたコンピアルバム、Time Flies…. 1994-2009。

彼らの奏でるシンプルかつパワー・ポップなギター・サウンドは何故か70年代のロック好きのオイラの心にジーンと響き結構刺さるね。

ただ一つだけ難を言うとすれば、60年代のヒット・シングルだと大体3分に収まり70年代になっても長い物でも4分強と割とあっさり完結し必要ならばリピートして聴くスタイルなのだが、オアシスのシングル盤って平均すれば4から5分、長いのとなると6分越えなのでロートルなオイラにとって曲によっては少々聴き疲れはすることかな… 

オジンの独り言でした。