goo blog サービス終了のお知らせ 

CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

ブームタウン・ラッツのV Deep I Don’t Like Mondays、我が家の地味なレコード紹介シリーズ、その八

2017年09月27日 | BRITISH ROCK
コーラスがTell Me Why?(なんで~?)と入ると、

I Don’t Like Mondaysとメロディアスなフレーズで明るく無邪気に回答。

アイルランド出身のバンド、ブームタウン・ラッツの1979年のアルバム、The fine Art Of Surfacingからカットされた大ヒット・シングル、哀愁のマンデイ(I Don’t Like Mondays)である。


邦題のタイトルと秀逸なメロディー・ラインから良く若者向け映画に出てくるラブ・ソングの様な雰囲気が思い浮かぶが、実際のところアメリカで実際に起こった16歳少女のライフル乱射事件に関わる話で、その動機がI Don’t Like Mondaysだったそうな。

危ない、危ない。

歌詞を理解せずメロディーやリズムばっかり追っていると、歌の解釈で思わぬ落とし穴にはまる。

邦題をつけた人物は、どうせほとんどの日本人が歌詞を瞬時に理解できないだろうから、曲のポップなメロディーにリンクさせ売れ線のタイトルをつけたのであろう。

まあ音楽の楽しみ方は人それそれだけれど、あまり曲のイメージからかけ離れた邦題は感心しない。

ブームタウン・ラッツはこの時期が絶頂期でその後数年の間に人気が翳り80年代半ば頃解散する。

リーダだったボブ・ゲルドフが、1984年頃から後にブームとなるライブ・エイドなどの大規模なチャリティー・コンサートを開催に関わることに興味を示しだしたことから、バンド活動に時間をあまり割くことが出来なくなったこともその理由に考えられる。

ところで初めて買ったこのバンドのレコードは、なんと1981年発売の5枚目のアルバム、V Deepだった。(通算5枚目のDeepって意味)


それ以前の3枚のアルバムは、イギリスのチャートで10位以内だったのだが、64位と此処で人気をドーンと落とす。

ヒットしたアルバム買わなくて、何でこれ買ってしまったのかね?となる

本当! 周回遅れの行動とはこのことだ。

このアルバムからシングル・カットされたNever In A Million Year(直訳すれば、百万年たっても決して無い、すなわちあり得ないという意味)はまったくヒットしなかった。

当時の邦題はなんと“愛のミリオン・イヤー”だって! 本当適当って感じ。

ただ、歌詞は少し抽象的で何のことを言っているのかよく判らないが、少し翳りを帯びたメロディーはポップなI Don’t Like Mondaysよりも惹かれる。(但しこの曲のMTVで放映された映像は、日本のイメージを変な風に扱っていて最悪!)

なるほど、地味な人には地味なレコードが集まるってくること?

地味頁:俺のは結構派手に売れたのばかりだけど。

通りすがりの人:ゼップ関連以外は案外地味だったような…

ゴールデン・イヤリングのCut、我が家の地味なレコード紹介シリーズ、その七

2017年09月27日 | EURO ROCK

新宿ゴールデン街? いや違った。ゴールデン・ハーフ(古い!)? でもない。

オランダ出身のハードロック・バンド、ゴールデン・イヤリング!

1961年に結成、最新アルバムが2012年で今のところ解散したとは聴いていない4人組のご長寿ロック・バンド!


そして今回紹介するのは、1982年に発売された通算17枚目のアルバム、Cut。


オランダ出身バンドと言えば、古いところではショッキング・ブルー、70年代のプログレ・バンド、フォーカスとかカヤックなんてのを思い浮かべる。

そう言えば、ゴールデン・イヤリングと言えば、70年代に出したセクシーなジャケットのアルバムあったけ。(1973年のMoontan)


何で知ってるアルバム買わなくて、これ買ってしまったのかね?

購入の経緯の記憶がまったく無いので、多分ジャケットのイメージによる衝動買いだろうか?

ところで、このアルバムはアメリカで成功したみたいで、全米24位。またシングル・カットされたTwilight Zoneも堂々10位を獲得。

非英語圏のバンドとしては、アメリカで結構売れたようだ。

と言うことで、ピック・アップした数曲をユーチューブでさらっと聴いてみると、私的には何のことは無い普通のロック・バンドって感じで… 

ゴールデン・イヤリングのファンの皆様、御免なさい。

じゃあ何が彼らの曲をチャート上位に食い込ませたのかと言うと、どうもMTVが絡んでいるようだ。

ちょうど1981年に映像を伴ってテレビでずっと音楽をオン・エヤーすると言う新しい試みが始まった。

彼らのシングルTwilight Zoneは、映画的な展開とダンスが絡むという映像が曲とマッチしたみたいでMTV視聴者にとって新鮮なイメージを与え、それがヒットに繋がったとの事。

な~るほど、そう言う事か。

しかし、私のような古いタイプの人間にとっては、MTVは苦手である。

何故なら映像のイメージが曲に刷り込まれるので、もし自身の持つ曲のイメージと映像がかけ離れていたら二度と見る気は起こらない。

アルバム・タイトルの如くCutするわけにもいかないし、MTVの映像の助けなしにアルバムをなんとか楽しむしかない。

今度日本に帰国した際、ステレオの前に正座して大音量で取り合えず聴いてみようではないか。

爆音で過去の記憶が蘇るかもしれない。


ホワイト・スネイクのCome An’ Get It、我が家の地味なレコード紹介シリーズ、その六

2017年09月25日 | BRITISH ROCK
1976年第三期のディープパープルが活動を停止した後、バンドのボーカルだったデビッド・カヴァーデールは、活動を再開。

ミッキー・ムディー率いるホワイト・スネイク・バンドを率いて、1977年のソロ2作。

その後、カヴァーデールは、そのバック・バンドと合体してホワイト・スネイクを結成。

デビューEP発売の後、スタジオ・アルバム3枚とライブ1枚を出し、徐々に人気が出てきたところに、満を持って出したのがこのアルバム。


英国チャートで堂々の2位を獲得。

しかしながら、誰しもアメリカでの成功を収め世界的ロック・バンドに飛躍する野望を持つ。

そのためには、ブリティシュ・ブルース・ロック独特の暗~いイメージから脱却し、万人受けするシンプル且つ元気はつらつなハード・ロックへの転換が必要だった。

後日メンバー・チェンジを繰り返し、アメリカ進出を目的としたアルバムによってその目標はついに達成されたわけである。

天邪鬼な私としては、大成功を収めてしまうとつい引いてしまう。

試行錯誤を何度も繰り返し苦労してようやくブレイク一歩手前までたどり着いた辺りが一番おいしく感じる。

だから、アメリカ人にとってはまだまだ地味さを感じさせるこの辺りのアルバムはオカズなしで御飯2杯はいけるのである。

元パープルの、ジョン・ロードとイアン・ペイスもバンド・メンバーとして参加

ジョー・ウォルシュのYou Can’t Argue With Sick Mind、我が家の地味なレコード紹介シリーズ、その五

2017年09月24日 | West Coast Rock

You Can’t Argue With Sick Mind.

直訳すれば、“病んだ心じゃ議論は出来ないよ”って感じで、まあ至極もっともなお言葉であるが、このアルバムとどう関係するのかは定かではない。

ジョー・ウォルシュのイーグルス加入前の1975年にレコーディングされたライブ・アルバム。

今は無き、ABCレコードのレーベルが懐かしい。


ジャケ裏のデザイン。このアルバムはジャケットと同じ厚みのボール紙で制作されたインナージャケット付きのシングル・ジャケットで発売された。この写真で表ジャケットのミラー・ボールの用途が良くわかる。

発売は、加入後の1976年となんとなくイーグル人気を当てこんで、急遽発売された気がしないでもない。

もちろんイーグル加入前には、ジェームス・ギャングやその後の自身の新バンド、バーンストーム(レコード会社としては、ジョー・ウォルシュのソロ・アルバムとしてマーケティングしていたみたいだが)でヒットを飛ばしアメリカでは知名度が高かった。

しかし、日本ではそれほどでも無く、イーグルスに加入してなかったらあまり知られることはなかっただろう。

私も当時は、1973年のソロ2枚目のアルバムからシングル・カットされアメリカでそこそこヒットした、Rocky Mountain Wayしか知らなかった。

また収録時間が35分程度とライブ盤しては少々物足りない事もあり、私の中では知る人ぞ知る地味目のアルバムとなる。

収録時間が短かった事に関しては、多分このライブ録音が彼のソロ・ライブではなく何らかのライブ・コンサートの一出演者としての限られた演奏時間だったからじゃないかと推測する。

このアルバムは結構好きなアルバムで、レコードと結構古い輸入盤CDを所有している。

しかし音源はなんとなくぼんやりとした音に思え、当時の録音があまりよくなかったのではないかと思う。

日本で、2011年に新たにリマスターされた紙ジャケ仕様のSHM-CDは持っていないので、それに関するコメントは出来ないのだが、個人的には、もう少し楽器の音にメリハリを付けて音像をクッキリさせ心持ち音圧を上げればかなり楽しめたのではないかと思う。

ただ、あんたの耳が駄耳だからそう聴こえるんじゃね~のと言われれば、そうかもしれない。

な~るほど! You Can’t Argue With Sick Ears.ってことね。


ケニー・ロギンスのNightwatch、我が家の地味なレコード紹介シリーズ、その四

2017年09月22日 | West Coast Rock

ケニー・ロギンスが1978年に出した2枚目のソロ・アルバム、Nightwatch。


ソロ活動でのケニー・ロギンスにとってはもっともヒットしたアルバム(全米7位)と言う事で、地味とは言いがたい内容ではある。

フリートウッド・マックのスティービー・ニックスとデュエットしシングル・カットされたWhenever I Call You Friendは全米5位と大ヒットし結構FMラジオでかかっていたような記憶がある。またドゥービー・ブラザーズで大ヒットしたマイク・マクドナルドとの共作の、What a Fool Believesのケニー・ロギンス版も収録されている。

プロデューサーがジャズ・フュージョン畑のボブ・ジェームスであったから、そちら方面の味付けがなされたのは仕方が無いことで、ケニー・ロギンスもロギンス・アンド・メッシーナ時代とは異なったアプローチでソロ・アルバムを作成したかったのだろうか?

しかしながら、ロギンス・アンド・メッシーナ時代から聴いてきた私にとっては、ポップやカントリー・ロック色が薄められ少し物足りない思いもした。

そのためシングル・ヒットは車のラジオなんかで聴いてはいたものの、このアルバム自体はあまりターン・テーブルにのる事もなかった。

ところがどっこい、後年色々なジャンルでも聴くようなってからは、以前のように物足りないとは思わなくなった。

歳をとると嗜好が変わってくるのだと実感。

ところで、アルバム・ジャケットの写真に何故か引かれる。

Nightwatchと言うことで、夜の観察者と言うような意味であろうか?

ジャケットには、観察者と思しきオッサンが窓越しに此方を眺めている姿がある。

ともあれ、今では会社や学生寮でしか観られない通路を挟んだ両脇にアパートのドアが並び、ぶら下がった裸電球が廊下をやわらかく照らしているレトロな雰囲気がなかなかよろしい~


クッキリ系の白色蛍光灯かLED照明では、この味わいは出せないだろうと思ったりして。

防犯には良いのかも知れないが...


THE SQUAREのROCKOON、我が家の地味なレコード紹介シリーズ、その参

2017年09月21日 | JAPANESE
まだまだあります。

1980年まだバンド名をTHE SQUAREと名のっていた頃の4枚目のアルバム、ROCKOON。


同じ頃にフュージョン系のカシオペアとよく比べられたこのバンド、どちらかと言えばジャズよりもポップ寄りのサウンドで親しみ易いメロディーが印象的。

ボーカルが入った曲も3曲収録されていて、それらはさらに頭に残り易いといえる。

と言うわけで、テレビ番組のタイトル曲やコマーシャルなんかに使われていた覚えがある。

今でもカシオペア共々40年近く第一線で活動しているのは古くからのリスナーとしては嬉しい限り。

Wikiによるとバンドの名前の由来は、ふと眼に留まった、マジソン・バッグ、白い文字でMADISON SQUARE GARDENと濃紺のカバンの側面に英字プリントされた例の伝説のスポーツバッグ。そして当時メンバー4人と言う事で、正方形を英語に直すとSQUARE。

それらが合わさって、THE SQUAREとなったそうな。

そう言えば、私もクラブ活動に明け暮れていた頃MADISON SQUARE GARDENが何を意味するのかも判らず。恥ずかしながらマジソン・バックを愛用していた。

もしこのスポーツ・バックにカタカナで、マジソン・スクエア・ガーデンと書かれていたならあれほど売れなかったと思うのだが。

日本人は英文字で書かれている場合、意味も良くわからず有難がる傾向があるから、良く意味不明の英字や公共の場では相応しくない表現が書かれているTシャツを結構平気で着ている。

とは言え、アメリカ人も同様で、その昔意味不明の日本語が書かれていたり、キッコーマンや吉野家のTシャツなんかを着ていたのを現地でよく見かけたし、また大昔学生時代に知り合ったアメリカの日系3世は、“ごはんパワー”と日本語で書かれたTシャツを良く着ていた。生まれた家庭にもよるが3世ともなればアメリカ人化が進んでいてほとんど日本語を喋ることが出来ない場合が多いと当時を思い起こす。

ところでROCKNOONって何の意味?

調べてみると、ROCKETとBALLOONが組み合わさった(浮かび上がったバルーンからの)空中発射ロケットだそうな。

スパイロ・ジャイラのモーニング・ダンス、我が家の地味なレコード紹介シリーズ、その壱

2017年09月19日 | JAZZ・FUSION
ご存知スパイロ・ジャイラの1979年作、2枚目のアルバム、モーニング・ダンス。


もしアメリカなんかに住んでいて、朝の出勤で自動車に飛び乗り、FMラジオをオンしたとたん、この曲が流れてきたら元気百倍って感じになる。

しかしながら、日本での朝の通勤ラッシュで満員電車にてすし詰めでの中、スマホにイヤフォンさしこんで聴く場合は、ちょっとご用心。

アメリカの朝、車での通勤を想像し 、気分がついハイになって音量をあげてしまうと、音漏れして周囲からチッと舌打ちが聞こえるかも。

仕方がない。

音をオフにして、ユー・チューブの馬鹿げた動画でも見るとするか。

嵌まっているのがドラレコのやつ。

DQNが派手に運転して事故るやつ。

アァー日本は今日も平和なり。

Yesterday and Todayではトランクからポールが飛び出すが、こちらはスーパーの安物食料品が!

2017年09月17日 | BEATLES-BADFINGER関連
都合で昨夜遅く帰国した。

三連休の休暇を楽しむための帰国ではないので、台風が来ようと特に問題はないのだが、帰国便が台風のため欠航となったり、台風の影響で目的地の空港に着陸出来ないような事態にでもなれば短期の出張なので厄介だな〜と出発の数日前から気を揉んでいた。

しかし、台風のスピードがそれほどでもなかったので予定通りとなり事無きを得た。

とは言え、大雨や強風で大きな被害を受けるであろう台風の進路上に住んでいる地域の人達からすれば 、台風の速度が遅くてよかったなんて宣えばきっと袋叩きの目にあるだろう。

屁のツッパリにもならないけど、被害が最小限に止まるよう心から祈り申し上げる次第です。

昨日の夜遅く自宅に到着し、今日早速ブログをアップしようとしている。

とここまで話すと、ビートルズのアメリカ編集盤、Yesterday and Todayがピンとくる。

ラバー・ソウルとリボルバーを足して2で割ったような選曲で、英国盤ばかり聴いている人にとっては、アルバム・コンセプトなんてあったものじゃないと思う人もいるのではないかと思う。

しかも、ジャケットのアルバム・タイトルの表記もなんとなくコメディー映画の宣伝ポスターに使われるようなおふざけのような字体に見える 気もする。

しかし、ビートルズのメンバーを撮った写真は結構好きな部類に入る。

特に真っ白な背景に、リンゴの水色のジャケットがよく映える。

ところで、今回空の大きな旅行鞄を持ち帰ってきた。

2日後、シンガポールに戻る予定であるが、スーパーで鞄いっぱいに日本の食料品を買い込み持ち帰るつもりである。

昔の闇市での担ぎ屋みたいなものである。

もちろん現地の日系のスーパーで同等の商品が買えない事もないのだが、約倍以上の値札 を見ると貧乏性なのか買う気が失せる。

Yesterday and Todayは大きなトランクからポールが出てきたが、こちらは蓋を開ければ、安物の食料品、缶詰、ご飯の音も、レトルト食品、緑茶、お菓子、常備薬Yesterday and Todayやその他諸々が飛び出す事になる。

まあ、シンガポールでは余程のことがない限り、空港で手荷物を開封して検査することはないので助かる。


ジャケ裏は他のアルバムの宣伝。さすがは商業大国アメリカ、ジャケのデザインコンセプトなんて当然無視!


1976年ごろのオレンジ・キャピトルのレーベル。


再発日本盤のジャケット。アメリカ盤のコピーのコピーを使っているせいか写真が鮮明でない。リンゴの水色のジャケットのオリジナル色彩が台無し!

デタァ~!

2017年09月16日 | PROG ROCK
何がデタァ~って?

夏のお化けのシーズンもとっくに終わったのに。

なんと11月に27枚組のキング・クリムゾンのボックス・セット、SAILER’S TALESが出るそうな。


1970年のポセイドンから、1970年のリザード、1971年のアイランドそれに翌年のライブ・アルバム、アースバウンド辺りの音源を纏めたボックス・セットとのこと。

1970年から1972年のクリムゾンと言えば、1969年のファースト・アルバム、キングクリムゾンの宮殿がヒット後、リーダーのロバート・フィリップスを除いたメンバーの入れ代わりが色々とあり、バンドの方向性が定まらなかったような時代だった思う。

ただ個人的には、アイランドを良く聴くし、音質はそれほど良くないもののアース・バウンドのボズ・バレル歌唱による21世紀の精神異常者の破壊的なボーカルには心が引かれる。

とは言え、27枚組みのボックスだから結構なお値段になるものと思える。

21世紀になって既に17年が過ぎようとする今、ついに私の財布も破壊され精神異常者になる時がやってきたのかも…

お化けが出るより恐ろしい~

長い夜はつらいよ

2017年09月07日 | Chicago

9月も1週間が過ぎて、日本では日中の気温が30度以上になることも無くなり過ごし易い季節に突入してうらやましい限りである。

此方は相変わらず、日中は30度を越え、夜中になっても気温が落ちることなく寝苦しい夜が続く。

あまりに蒸し暑いので、夜中にふと起きて水を一口。時計を見ると午前3時を廻ったところ。

そんな時思い起こすのが、シカゴの“長い夜”。

オリジナルのタイトルは25 or 6 to 4。

“25もしくは6から4”って一体なんの事?

子供の頃は、深夜のAMラジオなんかでよくかかっていた、歌詞の意味は判らなくともキャッチーなメロディーを持つ3分程度のポップ・ソングを好んで聴いた。

ある日部活の先輩が、シカゴ結構いいよ~って言ってきた。

のっけからテリーのギターがうなり、ベースとドラムが被さるヘビーなイントロに続き、シカゴのホーン・セクションがフル・スロットルでパ~パパッ~と炸裂する絡んでいく派手な出だしの曲だった。

うるさ過ぎたり、ジャズっぽいものやインプロビゼーションが極端に長い曲など、69年から70年代にかけて急成長を遂げたニュー・ロックと呼ばれるサウンドは少し苦手であった。

シカゴもそのうちの一つだった。

しかし、そんな私も友人らとのレコードの貸し借りや、深夜ラジオから流れたニュー・ロックなるものを耳にすることによって、少しずつ免疫みたいなのが出来たみたいだった。

聴くジャンルが広がり、シカゴも好みのバンドと相成った。

と言うわけで、つたない英語力であるが翻訳を試みる。

Waiting for the break of day
夜明けを待ちながら
Searching for something to say
何か言いたい言葉を探す
Flashing lights against the sky
空に向ってライトが点滅
Giving up I close my eyes
目を閉じるのを諦める
Sitting cross-legged on the floor
足を組んで床に座る
25 or 6 to 4
あと25-6分で午前4時

Staring blindly into space
眠気が迫り来る
Getting up to splash my face
顔を洗って眠気を覚ます
Wanting just to stay awake
起きたままでいたい
Wondering how much I can take
どれだけ我慢できるのか
Should I try to do some more
もうちょっとそうするべきなのか
25 or 6 to 4
あと25-6分で午前4時

Feeling like I ought to sleep
眠るべきじゃないのか
Spinning room is sinking deep
部屋がぐるぐる回って深く沈んでいく
Searching for something to say
何か言いたい言葉を探す
Waiting for the break of day
夜明けを待ちながら
25 or 6 to 4
あと25-6分で午前4時

その昔ドラッグに関する歌で、夕方6時に服用すれば朝4時ごろまで効き目が持続するなんてこと聞いたことがあり、その様な雰囲気も感じる。

しかし、作者のロバート・ラムによると、ある日夜通し曲作りに励んでいて、思ったように形にならない中、ふと時間を見ると午前3時34-35分頃だったということを歌ったものだとか。

これだけ派手な演奏をされると、眠気も吹っ飛び、明け方まで眠れない本当の長い夜になるだろうが、超熱帯夜で汗が噴出すような眠れぬ夜を過ごすよりはいいかもしれない。


ベスト盤における選曲

2017年09月05日 | 特になし
昨年のデビッド・ボウイーの死去に伴って、追悼盤とでも言うべきベスト・アルバム、Legacyが企画され昨年に出た。

CDでは1枚(20曲入り)と2枚組(40曲入り)の2種の形態で販売された。

ちょうどアイチューンのプリペイドの残高が若干あったので、久々にボウイーでも聴いてみようかと20曲入りのシングルCDバージョンなるものをダウン・ロードしてみた。

現在住んでいるところにはPCと安物の小さなデスク・トップ・スピーカーと言うローファイとでも言うべきシステムではあるが、老いた耳にはそれほど問題ではない。

CD2枚組みの40曲入りとなると、彼の全活動期間の代表曲を満遍なく取り上げることが出来るのだが、20曲に絞るとなると下記の選曲となる。

Single Disc Version Track listing
1. Let's Dance, Album ''Let's Dance''
2. Ashes to Ashes, Album ''Scary Monsters (And Super Creeps)''
3. Under Pressure with Queen, Queen’s Album ''Hot Space''
4. Life on Mars, Album ''Hunky Dory''
5. Changes, Album ''Hunky Dory''
6. Oh! You Pretty Things, Album ''Hunky Dory''
7. The Man Who Sold the World, Album ''The Man Who Sold the World''
8. Space Oddity, Album “Space Oddity”
9. Starman, Album ''The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars''
10. Ziggy Stardust, Album ''The Rise and Fall of Ziggy Stardust and the Spiders from Mars''
11. The Jean Genie, Album ''Aladdin Sane''
12. Rebel Rebel, Album ''Diamond Dogs''
13. Golden Years, Album ''Station to Station''
14. Dancing in the Street with Mick Jagger
15. China Girl, Album ''Let's Dance''
16. Fame, Album ''Young Americans''
17. Sound and Vision, Album ''Low''
18. 'Heroes', Album "Heroes"
19. Where Are We Now?, Album ''The Next Day''
20. Lazarus, Album ★

すなわち、1969年のSpace Oddityから1983年のLet's Danceまでのアルバムからの選曲にミック・ジャガーと競演した1985年の大ヒット・シングルDancing in the Streetと最終期のアルバム2作からまだそれほど鮮度の落ちていない楽曲を各一曲づつと、初期や中期の楽曲に集中している印象。

1984年のTonightから2003年Realityまでの曲がごっそり抜け落ちてるのである。

私的には70年-80年代初期のボウイーが特に好ましく思っているので、馴染みの曲がほとんどで、いいじゃん、いいじゃん。

音楽活動期間が長く、20曲のCD一枚物に収めるのが困難だったことはあるが、まあ概して私だけでなくこのアルバムの制作者もジギーのグラム時代、アメリカン・プラスティック・ソウル時代、ベルリン三部作プラスLet's Danceあたりがボウイーのイメージに相応しいと感じているのであろうか…

オミットされた時期のアルバムはそれなりに売れ出来も悪くは無かったと思うが、やっぱり初期や中期と比べて派手さは無く、少々地味と言うか淡々としたイメージがあったからなのかも知れない。

ボウイーが存命していれば、Single Disc Version の選曲の是非についてどう思うか聴いてみたいところではある。

また、これ以外にベスト・アルバムの選曲で驚かされたのは、1972年のCCRのCreedence Goldだった。

日本盤のジャケット。

レコードのSide 1が
1. Proud Mary – 3:07
2. Down on the Corner – 2:43
3. Bad Moon Rising – 2:19
4. I Heard it Through the Grapevine – 11:03
そしてSide 2は
1. Midnight Special – 4:11
2. Have You Ever Seen the Rain? – 2:39
3. Born on the Bayou – 5:14
4. Susie Q – 8:34

長尺でアーシーな南部のR&Bサウンド、I Heard it Through the Grapevine、Born on the Bayou とSusie Qの 3曲を含む、たった8曲が収録されたベスト・アルバムだった。

今思えば、限られた1枚のレコードの収録時間内に収めるため結構斬新と思われる選曲で、CCRらしさを良く表わしてると感じるが、当時はお気に入りのあの曲もこの曲も収録されていなかったのでなんとなく物足りなく残念に思った。

翌年、当初から企画されていたのか、それともリスナーからの要望があったのかどうか定かではないが、前回のベストアルバムで収録洩れだったお気に入りのあの曲やこの曲を収録したMore Creedence Gold なる2枚目のベスト・アルバムが発売され私の欲求不満は解消。

チャートを賑わせた曲だけを順に選択すれば、Beatles 1のように議論なしでベスト・アルバムとなるのであるが、まあ世の中色々あるって事ですかね。

レコードただ集めたい病炸裂!

2017年09月03日 | BEATLES-BADFINGER関連
つい先日、アビーロードの館って話でDeAGOSTINI社がザー・ビートルズ・LPレコード・コレクションを出した話を記した。


てなことで、いつもの病気が発動し某通販会社でから購入。

受け取りは日本の親戚の住所を使ったので、商品は無事届いたものの残念ながら今すぐ聴くことは出来ない。

何時になったら聴けるのやら。

多分来年の帰国時だろうか?

それはさておき、以前このレコードは2009年のCDリマスター化のデジタル音源を使うとは聞いていたが、なんと2012年のレコード再発時と同じラッカー盤を使用するのではなく、新たにカッティングされたラッカー盤が作成され、フランスの会社でプレスされる事が判った。

オォー、これは期待が持てる!

何しろ、同じマスター音源を使用しても、カッティングの善し悪しによって音質は変わる。

某通販会社のレビューはどうなっている?

何々? 盤面に傷があったって! 

やっぱり海外のプレスってクオリティー・コントロールが徹底されていないのか、結構埃や指紋、それに気づくか気づかない程度のスクラッチが表面に結構見受けられ、バージン・レコードを再生する儀式において、プチッとかブチッと聞こえると一気にテンションが下がり、ずっこけてしまう。

長年海外に住んでいると、日本の常識は必ずしも海外の常識ではないことが良く思い当たる。

仕事なんかでも、あまりのずさんさに一人怒りを爆発させても、周りの連中はこいつ何故キレてるのって感じで、まったく意に介さない。

まあプチッぐらいなら許そうじゃないか。

エエッー! これを買うぐらいなら、千円程度の中古を買って、解説本を買ったほうがいいって!

こんなレビューしている人がいるみたいだけど…

確かに70年代中頃の古いアビーロードのレコードなら、帯なしで千円程度で入手できる。

当時は、ビートルズのレコードは再販が結構繰り返されたものの、デジタル黎明期であって、現在のように使用されるマスター・テープの質がどうだとかあまりうるさく語られなかった記憶がある。

多分英オリジナル・マスターのコピーのコピーのそのまたコピーなんてものが使用されていたのじゃないかと、さらに再販時にカッティング・エンジニアが変わると音も変わるしね。

果たして70年代中ごろの再発盤(帯が国旗盤と呼ばれる東芝EMI制作のレコード)に於いて、初盤の雰囲気がいかほど保たれていたのか?

個人的には、何度もコピーされた劣化版のマスター・テープを使うよりは、デジタルで管理された音源を使う方が、もちろんカッティング・エンジニア次第だが、再プレスされても音質はばらつきなく保たれるのではないかと…

と、偉そ~に宣まったけど、今や20k Hzはおろか、16k辺りの高周波でさえ聞き取ることが出来ないCDのスペック以下の老いた聴力では、音質がどうのこうのと言え無い現実がある。

あくまでもDeAGOSTINI社による新ラッカー盤制作でのフランス・プレスと言う仕様が肝。

実際ブラインド・テストで其々の音質を比較し評価を定めるなんて結構難しいからね。

オォ~! 言い切りましたね。レコードただ集めたい病炸裂!

病気呼ばわり上等! ただアビーロードの館のコレクションに加えるだけ!

女性上位バンザイ!

違った!

ビートルズ、バンザイ!